音版ビックリハウスについて

♪♪♪♪音版ビックリハウス逆噴射症候群


カセットの中に入っているミニ本。表紙は渡辺和博氏
裏は編集部お手伝いの永江正浩くん。

 1981年の秋にBH100号記念イベント第3弾として、誌上のコラムを音にしたカセットテープを作ろう!と、話は盛り上がり、制作が開始された。
 8ヶ月の歳月を費やし、豪華ゲスト陣協力のもとに、『音版ビックリハウス 逆噴射症候群の巻』は完成した。当時片桐機長の逆噴射による日航機羽田沖墜落事故があり、逆噴射というネーミングをあえて使ったのがビックリらしい。
 そして6月21日アルファレコードYENレーベルより堂々発売!するはずだった。ところが、ある事情が勃発して、発売延期になってしまった。

♪♪♪♪ 6.21事件とは 

 初めに入っていた細野さん作曲、秋山道男さん作詞、伊武雅刀さん歌唱の「飯場の恋の物語」が、今だから話せるけど、銀恋に似ているとクレームがきたのだった。(と思ったけど、違ったっけ?)業界のクレームはいろいろと問題が大きいのでやむなく発売延期とし、大急ぎで改訂版を作ったのだった。細野さんは勿論パロディとして作ってくださったから、風刺こそあれパクリとは全然違うのに、あちらの業界は理解ないなあと思った。
 改訂版には某CM用としてお蔵入りとなっていたご自身の「夢見る約束」を収めたのだった。これもとっても素敵だったけど、飯場は口惜しかったねー。

♪♪♪♪ どんな内容かというと→

 

 

 

 

 

 

 

A面
ジングル
1.イントロ---おもこ
2.ビックラゲーション 
3.CMタイム---対ロシア向
4.シナリオ劇場--エビフライニュース
5.夢見る約束
6.放屁ブレイク
7.シナリオ劇場--真夜中にベルが鳴る
8.全流振ドラマ--ヨコチンもれた俺
9.エンピツ賞ドラマ--おじさんは

B面
ジングル
1.恐怖の予告編--渡辺和博の巻
2.おばさんも
3.シナリオ劇場--パリのめぐり逢い
4.CMタイム---対ロシア向
5.CMタイム---対アメリカ向
6.シナリオ劇場--IHSIESO-ZIMOKOYミステリー
7.エンピツ賞ドラマ--流血
8.合唱--おおブレネリ
9.五月病大作戦
10.フィナーレ

坂本龍一=A-2  鈴木慶一=A-3,B-4,5  細野晴臣=A-5,9  ジングル 三遊亭円丈=A-4,7 B-3,6
橋本治=A-9 B-2,7  田谷力三=B-10
 
その他、巻上公一、白井良明、岡田徹糸井重里、渡辺和博、BH声優劇団、そしてBH編集部他

テクノの先端を行っていた坂本教授が曲をつけてくれたのは日下部真紀作詞のもの。実にうらやましかった。
「おじさんは」は、ハウサーの大石祐規子のエンピツ賞受賞作だ。山口4人組の女子高生(当時)と東京2人娘。細野さんがへんなおじさんを見事に演じた。
シナリオ劇場は橋本さんが脚色と演出。選ばれた作品はたんぱね隆一くんや、はせべゆたかくんのものだ。
BH声優劇団は81年12月号で募集。高校1年生の常盤響や、19歳の浜田順道、井上光紀、室井恵壱(敬称略)ら常連ハウサーが出ている。なんとここに、大槻賢二の名で出ている大槻ケンヂを発見。筋肉少女隊のベース担当と書かれている。役は「おばさんも」の少年E。おばさん役はエンジンルームの事務やってくれた佐々木さん。女優を目指していた人らしい。今どうしてるのか?
五月病大作戦というのは、ネクラのための愛のきつい言葉がけ連発企画。原平さん、紳助さん、コント赤信号、クマさん、アラーキー、テリー、谷岡ヤスジさん等21人が参加している。
ビックリのメンバーはBH混声団として、ライダーズのマネージャーのウン坊と一緒に「おおブレネリ」を女性陣はカスタネットも担当した。男性陣はタンバリンとシンバルで、幼稚園児の録音のようだった。

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