プロ野球の巨人中心(忖度)時代はいつ終焉するか?(検証編)

 

巨人嫌悪に至る経緯は「基礎編」で伝えた!
多分多くの「巨人ファン以外の人」の気持ちは同様かと思うが、で…
巨人の天下はいつか終わるのか?の検証をしてみた!

【1970年】
ちびまる子ちゃんでも分かる通り…
「昭和」のお父さん達はビール片手にTVで巨人を応援していた!

※詳細は「基礎編」参照のこと
どれだけの人が「読売巨人軍」を応援していたか?
からスタートしよう!

 

「ちびまる子ちゃんにおける「昭和のプロ野球ファン」の総数の特定」の件
TVの普及と共にビール片手にプロ野球観戦者
@静岡県を代表とするお父さん達は巨人ファンを代表とする乱暴な仮定
A街頭TVを観る人のニュース映像…スポーツ観戦しているのは「男子」の乱暴仮定(安全側)
B自らの経験上、野球に興味を持つのが「10歳以上」と仮定
とすると1970年の総人口「1億400百万人」中@ABに該当するのは「42,234(千人)」
これを1970年の「プロ野球の観戦者の集団母数」とする!
(ちなみにこの中に「団塊の世代(1945-1950生)」は「6,081(千人)」いる)

A.ちびまる子ちゃんのお父さんは上表では「36歳」の人口の多い世代
B.「団塊の世代」とは上表の20歳前後のとんでもなく人口の多い世代
上記が「昭和の巨人ファン」のベースとなる



【1970年代、まことしやかに流れていた都市伝説】
プロ野球ファンの「8割は巨人」「1割は阪神」「残り1割に10球団」
ともかく昔のデータが無いので、都市伝説ベースに展開すると…
街頭TVに熱狂していた全世代が野球を見ていたとして「潜在的な」!
1970年時点でのプロ野球各球団ファンの人数は
1位:「巨人軍」は「33,787(千人)」
2位:阪神は「4,223.4(千人)」
3位以降10球団は各「422(千人)」だと推測する


なぜ「潜在的な巨人ファン」を語るのか?
「アンチ巨人」を語る私の叔父曰く
「生で「王・長嶋」のプレーを見たのは将来自慢出来るぞ!」
「俺は「川上」がプレーしていたのを見てたんだ、凄いだろう!」

えーっと、後楽園球場の「ヤクルト戦」まで連れてきてもらったけど私「阪神ファン」だし!
「巨人アレルギー」だし、「川上」がプレーしてたのを見たのを全く羨ましくないし!

アンチって言いつつ「巨人ファン」の昭和おじさん世代!=「潜在的巨人ファン」
叔父から「ヤクルト選手」の話は一度も聞いたことなく…
野球と言えば「川上」「長嶋」「王」のことばかりだったんだよね



【時代の転機】
安穏とした「プロ野球経営者」達に衝撃が走る(走ったか?)
1991年サッカー「Jリーグ」開幕である!
「地域密着」をうたい「オラが町さのサッカーチーム」として熱狂的に受け入れられる!
元々サッカーファンは多いが、一気に開花した感あり!
最先端感、三浦和(カズ)人気で女子にスポーツ観戦の輪が広がる!
野球場のおっさんの世界とは異なるカッコよさ!


 

グラフは1990年のものだが、スポーツ観戦人口が変わった時代である!
左上の「昭和のおじさんゾーン(潜在的巨人軍ファン)」はヤッパリ多数!
「34,700(千人)」×0.8=「27,760(千人)」
だが「Jリーグ」の成功に危機感を抱いたプロ野球機構
「人気のセ、実力のパ」とされていたが…
動いたのは(動かざるを得なかったのが)
「パ・リーグ」
球団売買、合併合流、新球団、移転を機に…
地域名を冠し「地域密着戦略に出る」!

これは通過点の話!





【現在の話】
いろいろデータが出てくる時代となりました(制限掛かっているけど)
現在の実態が見えると思います!

 


A.ちびまる子ちゃんのお父さんは上表では「90歳」の人口の多い世代
B.「団塊の世代」とは上表の75歳前後のとても人口の多い世代
C.「団塊世代」の影響を受けた「団塊ジュニア」が50歳前後のとても人口の多い世代

上記が「昭和の巨人ファン」のベースとなる



各球団ファンクラブ会員数って公式に人数が出されていないので…
観客動員数を持って「ファン数」として並べてみた!
 順位 球団名  2023観客動員数  比率%
1  阪神タイガース  2,618,626  12.4.3
 2  読売ジャイアンツ 2,318,302  11.00
 3  福岡ソフトバンクホークス 2,247,898  10.67
 4  広島カープ 1,968,991  9.34
 5  中日ドラゴンズ 1,807,619  8.58
 6  横浜DeNAベイスターズ 1,778,980  8.44
 7  東京ヤクルトスワローズ 1,614,645  7.66
 8  千葉ロッテ マリーンズ 1,468,622  6.97
 9  オリックス バッファローズ 1,412,638  6.70
 10  東北楽天ゴールデンイーグルス 1,331,131  6.32
 11  北海道日本ハム ファイターズ 1,291,495  6.13
 12  埼玉西武ライオンズ 1,212,233  5.75

これだけ見ても何も分からないと思うので、データを追加する!



【スポーツ別ファンの構成比】
2023年「スポーツ・サスティナビリティ白書2023(株式会社ベネクス)」
(男女の総計)
1.プロ野球:25.0%
2.Jリーグ:13.7%
3.サッカー日本代表:13.6%
4.箱根駅伝:13.3%
5.高校野球:12.7%
6.フィギュアスケート:8.7%
7.ラグビー:7.6%
8.大相撲:7.4%
9.ゴルフ:6.3%
10.競馬:6.1%(えっ?公営ギャンブルじゃない?)




【応援する動的ファン層の想定】
野球場に行ってちゃんと応援出来る年代層を仮に「10歳〜65歳」と想定する!
2025年における人口推定値
想定される総人口:1億2500万人
10歳〜65歳の人口:7820万人


動的人口 7820万人中の「プロ野球ファン」
7820万人×0.25=
「1955万人」

これの検証
 順位 球団名  2023観客動員数  比率% 1955万人
あたりのファン
1  阪神タイガース  2,618,626  12.4.3 2,430,000
 2  読売ジャイアンツ 2,318,302  11.00 2,150,500
 3  福岡ソフトバンクホークス 2,247,898  10.67 2,086,000
 4  広島カープ 1,968,991  9.34 1,826,000
 5  中日ドラゴンズ 1,807,619  8.58 1,677,400
 6  横浜DeNAベイスターズ 1,778,980  8.44 1,650,000
 7  東京ヤクルトスワローズ 1,614,645  7.66 1,497,500
 8  千葉ロッテ マリーンズ 1,468,622  6.97 1,362,600
 9  オリックス バッファローズ 1,412,638  6.70 1,310,000
 10  東北楽天ゴールデンイーグルス 1,331,131  6.32 1,235,600
 11  北海道日本ハム ファイターズ 1,291,495  6.13 1,198,400
 12  埼玉西武ライオンズ 1,212,233  5.75 1,124,100

人口データが「5年単位」のものを採用しているので、微調整は効かないが
「2023年_観客動員数」≒「1955万人の動的ファン」
と捉えることができる!
まあまあ順当な結果(基礎数字)であろうと思うが…



【潜在的ファン層を加えた想定】
そう忘れてはいけない!「66歳以上の静的(潜在的)」ファン数を加える必要がある!
66歳以上の男性数「1550万人」
(「川上」「長嶋」「王」ファンの世代の振り分け)
「8割は巨人」「1割は阪神」「残り1割に10球団」で振り分けると
 順位 球団名  2023観客動員数  比率% 1955万人
あたりのファン
 潜在的
ファン
 想定される
ファン数
1  阪神タイガース 2,618,626  12.4.3 2,430,000 1,550,000 3,980,000
 2  読売ジャイアンツ 2,318,302  11.00 2,150,500 12,400,000 14,550,500
 3  福岡ソフトバンクホークス 2,247,898  10.67 2,086,000 155,000 2,241,000
 4  広島カープ 1,968,991  9.34 1,826,000 155,000 1,981,000
 5  中日ドラゴンズ 1,807,619  8.58 1,677,400 155,000 1,832,400
 6  横浜DeNAベイスターズ 1,778,980  8.44 1,650,000 155,000 1,805,000
 7  東京ヤクルトスワローズ 1,614,645  7.66 1,497,500 155,000 1,652,500
 8  千葉ロッテ マリーンズ 1,468,622  6.97 1,362,600 155,000 1,517,600
 9  オリックス バッファローズ 1,412,638  6.70 1,310,000 155,000 1,465,000
 10  東北楽天ゴールデンイーグルス 1,331,131  6.32 1,235,600 155,000 1,390,600
 11  北海道日本ハム ファイターズ 1,291,495  6.13 1,198,400 155,000 1,353,400
 12  埼玉西武ライオンズ 1,212,233  5.75 1,124,100 155,000 1,279,100

このページの冒頭にも書いた通り「1970年代」
「昭和」のお父さん達はビール片手にTVで巨人を応援していた!
ともかくこの世代を加えると…
2025年の日本の総人口「1億2500万人(推定値)」のうち…「11.6%」が巨人ファン!
「潜在的巨人ファン」は日本の「総人口のほぼ10%」を占めることが判る!



【TV中継に関する現実】
総務省の「令和元年版 情報通信白書」における「TV視聴時間推移」である
見ていただきたいのは60代の視聴時間である(※注:60代の部分を赤線加筆)
まあ右肩上がりなので現状60代は維持していると憶測
2015年が最後のデータだが、それから10年が経過しているので
2015年データが、そのまま現在の「70代」と置き換えるとするが…
 
まあ高齢者世代がTV視聴率を支えているのは、敢えてデータ出すまでもなし!

で、だ…
テレビでどれだけ偏りがあるか?を調べようとしたが…ザっとしたものは出てこない!
各局毎のデータなら出て来るかと思いきや・・・
(あっ、NHK以外に地上波での野球中継が無いので「NHK」&「BS放送」で語っています)
(映らない「TV埼玉」の「西武」の試合もネグっています…地方TV局の意)
「NHK」は「過去1ヶ月分」の「番組」しか公表していない!がまだ出してるだけマシ!
ネットで調べると「BSフジ」は3試合を生中継と書き続けているが…嘘つき!
テレビ欄にその旨の表記なし(ただの美味しいとこ取りなの多元中継なのでデータとしては扱えない!)
ゆえに公平にデータとして取れたのは2024年5月10日〜6月9日までの1ヶ月間
「NHK各チャンネル」「BS日テレ」「BS朝日」「BS-TBS」となる…
日付  NHK(地上・BS) BS日テレ BS朝日 BS-TBS 備考 
 5/10(金)  日本ハム ロッテ   - - ヤクルト 巨人 DeNA 阪神  
 5/11(土)  DeNA 阪神 - - - - - -  
 5/12(日)  - - - 日本ハム ロッテ DeNA 阪神  大相撲
 5/13(月)  - - - - -
 5/14(火)  巨人 DeNA  - - - -
 5/15(水)  -  - 巨人 DeNA - -
 5/16(木)  -  - - - - -
 5/17(金)  -  - 広島 巨人 - -
 5/18(土)  -  - - - - - 広島 巨人
 5/19(日)  -  - - - - - DeNA 中日
 5/20(月)  -  - - - - -
 5/21(火)  -  - 巨人 中日 - -
 5/22(水)  ソフトバンク 楽天  巨人 中日 西武 ロッテ
 5/23(木)  ヤクルト DeNA  - - - -
 5/24(金)  阪神 巨人  - - - -
 5/25(土)  - 阪神 巨人 - -
 5/26(日)  西武 オリックス - - 巨人 阪神 DeNA 広島
 5/27(月)  - - - - -  
 5/28(火)  - 巨人 ソフトバンク - -  
 5/29(水)  阪神 日本ハム  巨人 ソフトバンク - - セパ交流戦
 5/30(木)  中日 西武  巨人 ソフトバンク - -
 5/31(金)  楽天 ヤクルト  - - ロッテ 阪神
 6/1(土)  ソフトバンク 広島  - - - - 西武 巨人
 6/2(日)  ロッテ 阪神  - - 西武 巨人
 6/3(月)  - - - - -
 6/4(火)  - 巨人 ロッテ - -
 6/5(水)  DeNA オリックス 巨人 ロッテ - -
 6/6(木)  阪神 楽天  巨人 ロッテ - -
 6/7(金)  巨人 オリックス - - - -
 6/8(土)  ヤクルト 日本ハム  巨人 オリックス - -
 6/9(日)  阪神 西武  巨人 オリックス - - DeNA ソフトバンク

@まだシリーズ始まったばかりで、どこか特定のチームを追う理由なし
Aセ・パ交流戦によりデータがシャッフルできる
ただし
B「巨人」=「読売」=「日本テレビ」、「DeNA」⇔「TBS」が系列会社だけどね…

出現順位
1位[19試合]:巨人(BS日テレ系列)
2位[11試合]:阪神
おっ!3位[10試合]:DeNA(BS-TBS系列)
4位[8試合]:ロッテ

5位[6試合]:ソフトバンク・西武
6位[5試合]:オリックス
8位[4試合]:広島・中日・ヤクルト・日本ハム

12位[3試合]:楽天


1位「巨人」は、2位(球場観客動員数(動的)1位)の「阪神」の「1.5倍」の放映回数!
つもり「潜在的巨人ファン」のために試合を放映している!
しかも「日本テレビ」「BS日テレ」「読売新聞」の全面的バックアップのうえである!
まあ、ぶっちゃけ「布教活動」は完璧である!
意外や意外
「ロッテ」「ソフトバンク」「西武」「オリックス」が…
「広島」「中日」「ヤクルト」の放映回数を上回っている!

ともかく…
「66歳以上」の「潜在的巨人ファン」に試合を届けている現実
ゆえに、いまだに「巨人であらずんば人でなし」の教えの元
布教活動は続いているのだが…
まあ人気スポーツが分散化しているので、野球は野球のパイの奪い合い?
各球団がそれぞれ努力しているが…
ともかく「潜在的巨人ファン」にご退場いただかないとフェアではない!



【結論】
「潜在的巨人ファン」が退場するのはいつの日か?2つの考え方がある!
実効的な「潜在的な巨人ファン(66歳以上)」が統計的に消えるのは…
(潜在的な…なので自然消滅を待つか、改宗させるしかないのだが)
@日本人男性の平均寿命「81歳-66歳」=「15年」あれば…いけるか?
Aいや@に影響を受けた「第2次ベビーブーム世代」を考慮すると「30年」
(ただしこちらは潜在的ではない可能性あり)
ああ〜!「潜在的巨人ファン」が早く消える日を待つのみ!



【余談】
親戚の集まりにおいて…
叔父の孫「阪神ファン」と「ロッテファン」に聞いてみた!
「まだ叔父さんは「川上」「長嶋」「王」って言っている?」と…
「昨日も言ってました!」だってさ!