#470 節約しながら熱中症対策

2023/08/13

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 梅雨明け以降、日本列島は全国的に暑い日が続いている。熱中症警戒アラートは列島の多くの地域で連日出されており、日中の最高気温が35度を超える猛暑日となった地点が毎日のようにあちこちで出ている。今年の東京の猛暑日の日数は8月上旬早くも計17日と、過去最高だった昨年を超えたとのことである。昔に比べると明らかに暑い日が増えている気がする。夜になっても気温が下がらない状況であり、お年寄りを中心に熱中症で病院に搬送されるケースも後を断たない。

 私自身も、昨年再び遠方での単身赴任をするにあたり、さすがにエアコンなしでは夏を過ごせないと思い、本格的な夏がくる前にエアコンを購入・設置したところである。家電の中でもエアコンはそれほど安くはない上に、設置するにも工事をお願いする必要があるわけだが、どうにかリサイクルショップで廉価にて購入し、設置もやってもらった次第である。一人暮らしでもあるので、それほどパワーのあるものは必要なく、6畳の寝室を冷房できれば充分である。

 その後1年足らずでまた別の街に引っ越したわけだが、宅配便を利用した引っ越しをする中で厄介なのがやはりエアコンである。取り外し・取り付けが自分でできるわけではない以上、単純に宅配業者にお願いすればいいというものではない。幸い、エアコンだけを取り外し・取り付け工事込みで運搬してくれる業者を見つけたので、エアコンに関してはそちらにお願いして別送してもらった。

 とは言え、それほど暑くないうちは、エアコンの冷房機能を使わなくても、単に除湿するだけでもだいぶ涼しく感じられるものである。もっと言えば、扇風機のように「風だけ」送るだけでも、汗が蒸発する気化熱でそれなりに涼しく感じるものであるので、極力それですませるようにしている。買ったエアコンには、この「風だけ」送る機能がついており、洗濯物を室内で干して乾かす時などにも大変重宝している。もちろん、冷房する場合でも、設定温度は下げすぎずに28度に設定するなど、極力節電に努めている。

 また熱中症対策のためには、こまめに水分補給することも大事である。とは言え、ペットボトルのお茶やジュースを都度買うのは、積もり積もると結構な金額にもなる。特に炭酸飲料は砂糖が多量に含まれており、あっという間に体重が増加する。大学1年生の時に炭酸飲料ばかり飲んでいたら、3か月ほどで体重が4kg増えたこともあった。というわけで私が今よく飲んでいるのは水出し(煮出し)の麦茶である。1L用のパックが約50袋入って200円。1袋4円程度なので、ペットボトルのお茶の10分の1程度の値段である。100均で買ったジャーに入れて冷やしておけば数日おいしく飲めるし、洗う手間を厭わなければ節約にもなる。

 また外出するときは、日傘が有効である。折り畳み式の晴雨兼用傘を差して歩けば、常に日陰の下を歩くような効果があるし、突然の雷雨にもそのまま使えて一石二鳥である。男性で日傘を差している人はまだあまりいないようであるが、もっと一般に普及しても良い熱さ対策だと思う。

 最近では、ハンディファンを持って歩く若い人もよく見かける。安いものなら百均とかでも売っているし、首筋などに風を当てるとだいぶ涼しく感じられる。ただ、この種の扇風機はリチウムイオン電池を内蔵しているものもあり、処分する際は適切に分別しないと、リチウムイオン電池が発火してゴミ焼却所の焼却炉を故障させてしまう事故に繋がる恐れがあるので要注意である。

 ともあれ、まだまだ暑い日が続くところ、健康と出費に注意しつつ、それぞれ工夫して夏を乗り切っていただきますよう。


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