#231 HDDつきDVDレコーダを買う(動機編)

2004/07/19

<前目次次>


 一人暮らしの時には安いテレビデオだけの生活だった私だが、結婚してしばらくしてビデオの調子が悪くなったときにビデオデッキを購入。更に、DVDの普及により値段がこなれてきたころ、DVDの再生機を購入。さらに、テレビの調子も悪くなったのと、DVDを再生するとテレビデオでは映像が乱れるという理由から、25型のブラウン管テレビを購入した。以上が我が家のビジュアル機器の概要である。個々の機器はどれも1万〜3万円くらいで購入したものであり、どれも大してお金をかけていない。

 実を言うと私自身はそれまであまりテレビ番組を録画する習慣がなかった。毎週の番組で比較的欠かさず見ようとしているのはせいぜいNHKの「プロジェクトX」くらいのもので、それも一回見たら十分という感じで、ビデオに撮って保存することはない。あとは、昔の気に入った映画がテレビ放送されたときに録画するくらいのものである。

 そんなわけで、自分で持っているビデオテープはせいぜい30本くらい。中には見てみなければ中身がわからないものもあるし、先日部屋の掃除をしたら、テープのいくつかには白い黴が生えているのもあった。最近ではそのような古いテープを復活させ別のメディアに変換してくれるサービスもあるようだが、お金を払ってまでそうしてほしいと思うようなものでもないので、黴の生えたテープは先日何の未練もなく処分してしまった。

 一方妻の方は、私よりもはるかにビデオテープを持っている。好きな役者の出ているドラマや時代劇、映画やアニメなどを結構録画して持っている。ちゃんと数えたことは無いが、少なくとも私の倍はビデオテープを持っているし、新たに録画するものもあるので、ビデオテープの数はどんどん増えていく。ビデオテープはあれで結構嵩張るものなので、妻の方でも毎週録画する番組はかなり厳選しているようだが、増える一方であることに変わりは無い。

 ビデオテープに限らずシーケンシャルな記録媒体の場合には必ずつきまとう問題だが、再生したり追記したりしようとするときに、頭出しをしなくてはならないというのはやはり面倒である。また、後から順序を入れ替えたり、不要な部分を削除して接続したりするのもできないし、記録時間もせいぜい数時間分なので、どうしても内容別にメディアを分ける必要が生じる。だから、いざ録画ということになっても、メディアを選んで頭出しをして予約をして、などという手間が結構面倒になってしまう。また先に述べたように、メディアの体積も無視できない。その手間と空間を惜しまないと思うようなものでないと、録画しようという気にならない。テレビ番組の録画保存というのは、これでなかなか心理的な敷居が高いのである。

 そんなわけで、ビデオに撮って見るまでもないが、毎週見ている番組というのは結構ある。しかし子供ができてからは、せっかくその時間をあけてテレビを見ようにも、赤んぼがぐずれば面倒を見なくてはならない。落ち着いてテレビを見られる機会というのがとても貴重になってしまった。HDDつきDVDレコーダがあれば、とりあえず見たい番組を録画しておき、その場で見るなりあいた時間に見るなりして、見終わったら消すなりDVDに保存するなりすればいいので、見たいときに見られないという問題はある程度解消できそうである。

 以上のような経緯で、アテネ五輪などには関係なく、我が家にもHDDつきDVDレコーダがほしいと思った次第である。

 HDDつきDVDレコーダは結構前から製品化されているのは私も承知していたし、いずれはビデオテープに変わってこちらが主流になっていくだろうこともなんとなく予想はしていた。だが発売当初はまだまだ高額な商品であり、私自身の録画需要が先に述べた程度であるから、購入を見送っていたものである。それがここへ来て、低価格なものなら5万円くらいで購入できるようになったのと、子供が出来たという生活環境の変化と、ボーナスでちょっと懐具合が良くなったのが、私の背中をポンと押した形となった。

 そんなわけで前置きが長くなったが、HDDつきDVDレコーダを買うことにしたので、次は商品選びである。


<前目次次>