△ 不等辺ワークショップ第16回 (2003/03/30)


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リーダーを務めましたです。先週につづき、おなじメニューでワークショップをおこないました。ご参加くださったのは7名、タクアン、イチゴ、ヒラキ、ハヤシライス、ワッフル、大学イモ、ツミレのみなさんです。例によって食べ物のなまえから呼び名を考えています。ヒラキというのは魚のひらき(アジとか)のことですね。ちなみにハヤシライスは私のことではありません。(私はハンペン。アシスタントはタコヤキ)。

 写真このメニューでは「世界遺産の旅」をメインと考え、それにいたるまでのウォーミング・アップとして「ジャグリング」「神様」「カンペ」「ペンキ屋」を配置しています。ひとつのゲームごとに段階をふんで、頭も体もこなれていく(疲れていく?)ようにメニューを組みました。それぞれの効果と影響については、ワークショップのなかでなるたけご説明するように心掛けています。興味をお感じの方はいちど稽古場においでください。ない知恵をしぼって私なりに考えた「秘策」を、私のつたない説明でお伝えします。ワークショップのメニューを組むに当たって、大事なのはゲームの配置だなぁと最近はよく考えます。

このレポートでは参加者の方々に書いていただいたアンケートに私がコメントを添えるという形で、「アフタートークの公開版」のようなものをご報告しようと思います。毎回最後のゲームのあと車座になり質疑応答のための時間を用意しています。たまたま今回はあまり時間がとれませんでしたので、その埋め合わせをこの場で。


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○ カンペ、ペンキ屋、すごく勉強になりました。見るのとやるのと、空気がよめなくて、う〜〜〜ん! つぎはがんばります。
○ 最初は緊張したけれど、体を動かしているうちに自然とほぐれました。カンペとペンキ屋が特に気に入りました。自分の練習にも取り入れていきたいです。

● はい、私としては「世界遺産」がいちばんおもしろいかなと思うのですが、カンペやペンキ屋の方が評判がいいようですね。どちらもルールを厳密に決めてやっているわけでもないので、やるたびにアレンジが加わっています。ぜひルールを工夫して、もっとおもしろいやり方を見つけてください。


写真○ 神様はやはり人数が多い方がやりやすいですね。でも少ない人数なりにどのゲームも楽しめましたけど。

● 神様はそうですね。人数が多いと「出会い」が多いですし。人間が神様の大群に取り囲まれている図が私は好きですが、それも人数が多い方がより印象的です。前回来られたときは参加者が16名もいた回で、雰囲気はずいぶんちがいましたよね。参加者の人数が少ないと私は来てくださった方に申し訳ない気がしてしまうのですが、実際来られた方は「人数が少ない方がいい」と言ってくださることが多くて、「へぇ、そんなものなのか」と思います。ちなみに私自身は、リーダーをやっていて、人数が少ない方がずっと疲れます…。どうしてでしょうね。


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○ 世界遺産の旅はやはり人数が多い方がやりやすいのでしょうね。小人数だとテンションが保てないかも。今日ぐらいの人数がベストだった気がします。

● 以前人数がもっと多かった回は、一ヶ所につき2分間で回しました。今回は3分間です。2分は短いなと思ったのですが、3分もあっという間でしたね。世界遺産は人数よりもむしろ回る順番や滞在時間の方が影響が大きいかなと私は思うのですが…。たしかに2分間で17ヶ所を回ったときは、祭りのようなテンションを感じる時間もありました。ただあとで聞くと、なかには冷めていた方も何名かいたようです。


写真○ ペンキ屋はうろうろすることが少なかったのですが、他の行動をどんどんとってもいいのでしょうか?(ケンカをしたり、ペンキ塗り以外のことを)

● はい、自然にコミュニケーションが生まれてくることはむしろ歓迎です。ただ「自然に」というのがむずかしいのだろうなとは思います。ちなみに「ケンカをする」というのは逃げ道のような気がして、個人的には好きではないです。相手に対する働きかけとして、ケンカをしかけるのは簡単ですよね。


写真写真○ 最後のシナリオもやってみたかったです。
○ 最後のシナリオを演じるところまでやりたいですね。
○ シナリオの試演までできなかったのは残念。

● ああ、期待に添えなくてすみませんでした。時間がなくなってしまったもので…。でも私は上演プランの発表会で終える今回のやり方がむしろよかったとも思っています。すぐ試演に進むよりも、同じペアで別の世界についてもプランを練るとか、ペア替えをするとか、プラン作りの段階をむしろふくらませてみたいです。たくさんのプランをもちよって、いちばん人気の高かったプランを全員で上演してみる、という進め方に私は惹かれます。時間がまったく足りないですけど。


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○ 世界遺産のガイドのとき、説明に一所懸命になってお客さんと対話ができなかったのが残念。

● いや、でも充分におもしろかったですよ。いろいろな世界遺産があるし、いろいろなガイドがいて、世界遺産の旅は毎回楽しみです。


○ 体力知力を使い果たしました。楽しかったです。

● ほんとに疲れますよね。特に世界遺産の旅から帰るとぐったりです。でも頭も体も使うというのは「なんだかバランスいいぞ!」と。妙な達成感を感じます。


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今回は「血管ライン下り」「地蔵畑」「月光殿」「アモーレのグロッタ(愛の洞窟)」「虹の谷」「芦花公園の不思議なナシの木」「ミニミニ村」「納豆の地獄谷」を旅行しました。MVPはヒラキ。アシスタント特別賞もヒラキ。ダブル受賞(?)ははじめてです。ヒラキは前回もMVPでしたからね。達人です。
ご参加ご協力くださったみなさん、ありがとうございました。お疲れさまでした。なお今回は劇団外から、THE SHAMPOO HATの滝沢さんにアシスタントをお願いしました。お忙しいのに、お時間をいただいてありがとうございました。


写真 今回、アシスタントをさせていただいたのですが、アシスタントとは名ばかりで参加者の皆さん、リーダーの林さんにはご迷惑をおかけしてしまったのではないかと小心者の私は少々心配しております。
 色々な考えをする人がいて、色々なアイディアがあるんだなぁ。人間っておもしろいなぁなんて思いながら、ゲームを見たり参加しているうちに参加者の方々以上に楽しんでしまったこともちょっと反省。
 「大の大人が日曜日の真っ昼間から集まってゲームをして遊ぶ。しかも真剣に。」なんて素敵なことなんでしょうね!。
 参加者のみなさん、林さん、ありがとうございました。(滝沢 恵)

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