△ 不等辺演劇倶楽部


トップページ > 不等辺演劇倶楽部

ブログ「不等辺演劇倶楽部」へ直行⇒


 こんにちは。林成彦です。不等辺演劇倶楽部へようこそ。不等辺演劇倶楽部(以下、倶楽部)は、もっぱら演劇の稽古をするための集まりです。活動はおそらく毎月1回。気楽に、肩のチカラを抜いて、稽古を楽しむ場にしたいと思います。うまくこれが回り出して、気運が高まったら、倶楽部で(おろらくは小さなものでしょうが)演劇の公演が企画できるような、そんな風になればステキだし、けれども最初からそれを目指すのではなく、のんびりと月に一度の集まりを楽しむことからスタートしたいと思います。

 私は倶楽部をワークショップの姉妹編のような企画だと考えています。ワークショップが姉で、倶楽部が妹です。ついでに私は父です。2001年にワークショップをスタートして、2005年の7月にはこれが通算で30回になる見込みです。30回記念に、というかそろそろワークショップ自体を拡大させたくもあったため、ワークショップとは別に、もうひとつの企画をスタートさせることにします。どなたでもご参加いただける、気楽な集まりである点は姉妹とも共通です。ぜひ気楽に遊びにいらしてください。

 倶楽部の活動予定や、活動の様子はブログでお伝えしようと思います。倶楽部のブログ。ときどき冷やかしてみてください。

「不等辺演劇倶楽部」

 ただし、当劇団のワークショップにご参加くださったことがある、というのを原則とします。倶楽部に興味をおもちの方は、恐れ入りますが、まずはワークショップにおいでください。こちらも月に一度のペースでおこなっています。

 もちろんワークショップにいちど参加したら、次からは倶楽部にしか参加できないということはありません。ワークショップも倶楽部も何度ご参加いただいてもかまいません。またワークショップも倶楽部も、なにかのグループではないので、入会金だとか会員名簿だとか会報だとか、そういったものは一切ありません。参加したい人が参加する、1回1回が出入り自由の、演劇のための集まりです。

 ワークショップと倶楽部の性格のちがいについて。すなわち「ワークショップはパラである」。

 私は大学の社会心理学の授業で「準言語」について教わりました。「準言語」。英語だとパラ・ラングウィッジと言うそうです。言語に準じるもの、広い意味での言語、といった意味ですね。言語そのものではないけれど、例えば表情とか、身振りとか、間合いとか、そういったものが準言語に当たります。それ自体、演劇の核心のようなものですが、ここで私がお伝えしたいのはそのこととはちがいます。

 「準」「パラ」といった考え方を当てはめてみると、ワークショップは「準演劇」「パラ演劇」だと言えるかもしれません。演劇に準じるもの。広い意味の演劇。ワークショップにご参加くださった方は、なるほどと思ってくださるのではないでしょうか。なんだか自分がイメージしていた演劇とはちょっとちがうなというか。あんまり演劇っぽくないなと思われたのではないかしら。たしかにワークショップでやっていることは一見あまり演劇っぽくありません。いわゆる脚本があって、セリフがあって、役作りをして、というような「演劇っぽいこと」「劇場っぽいこと」をワークショップでは(めったに)取り上げません。

 もちろんそういう「パラ演劇」こそが演劇に取り組むには重要だし、自分でもひじょうに興味があるから、そういう内容のワークショップをおこなっているのです。ワークショップは「パラ」的なもの。そしてそれだけでもなく、一方の倶楽部では「ノンパラ」というか「王道」というか。倶楽部はそれよりもうちょっと演劇っぽいことを試す場にしたいと思っています。時間の制約はきびしいですが、脚本やセリフを使った稽古なども取り入れたいなぁと。劇場でやっていそうなことにも踏み込む。踏み込めたらいいなぁと思って倶楽部をスタートします。

 まぁ、ふたつの性格のちがいを強調する必要もないのです。やっている間に性格が似てくることだってあるでしょう。やりながらいろいろ見えてくるでしょうし、やりながらいろいろ私も考えるでしょう。まずは気楽にスタートして、気楽に進めていこうと思います。ぜひ気楽に遊びにいらしてください。ワークショップは「3回くらいやれればいいなぁ」と思ってスタートしたら30回も続きました。倶楽部も3回はやりたいものだなぁと思っています。(2005年6月)


トップページ > 演劇倶楽部