△ 「ガールズ・イン・ザ・クライシス」シーン38


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中央にサス。ミーとマイが客席に語る。

ミー 「とても辛い出来事でした。でも私達は落ち込んでいてはいけないんです。だから皆で愛の意志を受け継ぎ、スマイルクリスマス成功のために、全力で頑張りました。」写真
マイ 「留学していた生徒や、先生達も戻って来ました。」
ミー 「でも、代わりに集められていた先生たちは、学校を離れて行きました。」
マイ 「副校長先生がいなくなったのが残念。」
ミー 「え?マイ、ナイナイナイって言ってたよね。」
マイ 「だって先生が警視庁の人だって知らなかったんだもん!」
ミー 「現金…」
マイ 「そしていよいよクリスマス会当日!」

照明が変わり、クリスマスのBGMがかかる。カーコが出て来る。

カーコ 「後1時間よ。準備できてる?」
マイ 「男子が頑張ってくれてるから何とか。」
ミー 「こういうときはやっぱり男子力よね〜。」

上底が出て来る。

上底 「よう!元気か?」
ミー 「上底先生!来てくれたんですね!」
上底 「当たり前だろ!」
マイ 「あっちの学校忙しいんじゃ。」
ささがに 「有休とって来たのね。」
ミー 「あれ?まだボディーシェアしてたんですか?」
上底 「クリスマス会までは見て行きたいんだと。」
マイ 「変わった鬼。」
ささがに 「あげぞこ〜。」
上底 「何?」
ささがに 「上野動物園も行きたいのね。」
上底 「お前いつ帰んだよ。」
カーコ 「ほんと変わってる。」
上底 「それよりミー、ハッタリちゃんと仲直りしたのか?」
カーコ 「ハッタリちゃん?」
マイ 「ミーのお父さん。」
ミー 「まあ、なんとか。父の気持ちが少しわかったと言うか…」
上底 「そいつは良かった。」

柊が出て来る。

「おお、中々素敵な飾り付けだ。」
カーコ 「柊先生!」
上底 「卒論どうだった?」
「もうバッチリですわ!これで就職も問題ありません!」
上底 「ところで、どんな仕事よ?」
「地球監視員です。いざとなったら地球破壊許可も出せちゃうんですよ。」
全員 「え?…」
上底 「次の敵は柊ちゃんか?」

瀬名が松葉杖で出て来る。

上底 「おお!瀬名ちゃん!大丈夫か?」写真
瀬名 「全然大丈夫だ!もう俺に怖いものなんかないぜ!」
上底 「キャラ変わったなぁ。」
瀬名 「バチ来い!」
上底 「たのもしいぞ!ただの人間!」

上底、瀬名を叩く。

瀬名 「あ、痛いです、それは痛いです…」

ユウが出て来る後からコトが出て来る。

ユウ 「マイ!ホントに許可したの?コトのお店!」
マイ 「まあ。」
上底 「お、何の店だ?」
コト 「ミルクコーラ屋さん。」
上底・柊 「なにそれ?」
ユウ 「あんなの出したら男子が引くでしょ!」
ミー 「大丈夫、私が味覚操作してお客に美味しいと思わせるから。」
ユウ 「え?そんな事もできるの?」
カーコ 「さすが多重能力者。」
ミー 「コトちゃんには色々借りがあるしね。」
コト 「ウィッス!」
ユウ 「でもあれで300円は高いって。」
カーコ 「もうちょっと負けたら?」
コト 「絶対負けニャイ!」

ユアがブレザー姿で出て来る。

ユア 「わだすは「クリスマスの奇跡」って店出すんでよろしくね。」
カーコ 「あ、ブレザー。」
マイ 「似合うじゃん。」
ユア 「へへへ。」
ユウ 「すっかすクリスマスに降霊術ってのもどうなんだぁ?」
ユア 「クリスマスだからんいいんだべ。」

角田と客間が出て来る。

客間 「いいんですか?あの子達の記憶を消さなくても。」
角田 「ああ、あの子達なら大丈夫だ。」
客間 「随分買ってますね。」
角田 「君もあんなだったぞ。」写真
客間 「そうですか?」
マイ 「副校長!客間先生!」
角田 「もう副校長じゃないぞ。」
マイ 「あ、そうでした。」
角田 「そう言えばこないだの交流試合、都大会の優勝者に勝ったんだって?」
マイ 「はい!でも、ユウとカーコのお陰なんです。」
角田 「え?」
マイ 「毎日稽古につきあってくれて。」
ユウ 「別に何もしてないよ。」
マイ 「それに…愛も応援してくれてたから。」
客間 「…そうね。」
マイ 「それよりあの、お二人にお話があるんですけど。」
客間 「話って?」
マイ 「実は私、ゴレンジャー、ジャッカー、バトルフィーバー!…ん?」
角田・客間 「ん?」
マイ 「デンジマン、サンバルカン?!」
ミー 「今度は歴代戦隊ね。」
コト 「うん。」
マイ 「ゴーグルファイブ、ダイナマ〜ン!」
ユウ 「なんて?」
コト 「テストに使えないって。」

校長が出て来る。

校長 「皆さん、準備はできましたか?」
角田 「校長、お体の方は?」
校長 「すっかり良くなりました。実はクリスマス会が始まる前に、皆さんにクリスマスプレゼントを用意しました。」
ミー 「校長先生から?」
マイ 「バイオマン?」

コトがパチンと手を叩く。

マイ 「何だろう?」
校長 「その前に、お話しておく事があります。実は…愛の事です。皆さんには黙っていたのですが、あの後すぐ、愛の遺体は柊さんの能力で冷凍保存して頂いていました。」
ミー 「え?」
「コールドスリープです。別に卒論には影響なかったんで。」
マイ 「まさか…それじゃまさか!」
校長 「はい、今朝、愛とペリルの魂が…帰って来たんです!」
全員 「え〜っ?!」写真

中央から愛が現れる。

全員 「愛!」

駆け寄る少女たち!みんな涙ぐむ。

ミー 「愛ちゃん!本当に…愛ちゃんなのね?」
「うん。」

マイが愛に抱きつく。

マイ 「愛〜!!」
「う〜くるし〜」
マイ 「ごめんごめん。」
カーコ 「間に合ったね。クリスマス会。」
「うん。」
ユウ 「いがったぁ。」
ユア 「ほんとにいがったぁ。」
コト 「最高のクリスマスプレゼントだよ!」
「私にとっても。」
ミー 「愛ちゃん!!」
全員 「お帰りなさい!!」
「ただいま!」

照明が中央サスに変わり、全員ストップモーション。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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