△ 「心海のサブマリナー」シーン43


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字幕「一週間後」
字幕消え、明転。まほろば、川口を連れて出て来る。

川口 「潜水艦の乗り組み員ですか?」写真
まほろば 「(ipadを見せて)嫌なら即地獄行きですが…」
川口 「やらせて下さい!」
まほろば 「参りましょう。」

去りながら。

川口 「あの…」

まほろば、振り返り、ステッキを川口に向けると、ステッキが花に変わる。

川口 「おお!」
まほろば 「まじ、マジシャンじゃありません。」
川口 「え?マジシャンですよね?」

2人ハケ。石川、岡田、入って来る。

石川 「お前はまだしばらくここに?」
岡田 「ええ、まだまだ納得いかないですき。」
石川 「お前、ちょいちょい訛でるよな?」
岡田 「え?出ませんよなにゆーちゅーが。」
石川 「お前、面白いな。」写真

ささがにが、パンダの耳付き帽を被り、嬉しそうに出て来る。

石川・岡田 「あ、カンフーパンダ。」

根本と山野が出て来る。

山野 「おれはそろそろ引退する事に決めた。」
根本 「そうか。良かった。」
山野 「ただし…お前の引退の後だ。」
根本 「え?」
山野 「だからお前もとっとと仕事済ませろ。」

山野、去る。

根本 「なら仕事横取りするなよ。」

山田、紀之、出て来る。

紀之 「色々厳しくしてすまなかったな。」
山田 「いえ、嬉しかったです。」
紀之 「嘘付け。」
山田 「本当です。」
紀之 「おお、そりゃ嬉しいね。お前はもう一人前だ。頑張れよ。ディカプリオ機関長。」
山田 「そこは下の名前じゃないでしょ。」
根本 「紀之くん、お疲れ様。」
紀之 「艦長、お世話になりました。」

根本、紀之握手。

根本 「里子と秋子によろしく。」
紀之 「あんまり待たせちゃでめですよ。」

布施、川藤出て来る。

川藤 「ブイソナー担当になったんですね!」
布施 「元々そっちの方が向いてると思ってたから嬉しいよ。」
川藤 「水雷長は?」
布施 「神くんにまかせた。」

ほおずき、出て来る。

ほおずき 「布施はん、川藤はん、質問でありんす。」
布施 「なんすか?」
ほおずき 「わちきの父上、誰だか知ってるでありんすか?」
布施 「いえ、知りませんけど。」
ほおずき 「良かったでありんす。」
布施・川藤 「は?」写真

ほおずき、天に向かって。

ほおずき 「父上、サンキュでありんす!」

有沢、光彦出て来る。

光彦 「なんか、全然話せなかったけど…正直、母親とか、よくわかんねえし。」
有沢 「天国来たらたっぷり話そう。待ってるからね、みっちゃん。」
光彦 「みっちゃんはやめてくれって。」
根本 「有沢くんお疲れ。」
有沢 「お世話になりました。」

有沢、根本握手。

川藤 「有沢さん、ありがとうございました!」

有沢、川藤握手。

有沢 「川藤、頑張れよ。」
川藤 「はい!」
有沢 「それと、ポケットのハッピーターソ、捨てた方がいいよ。」
川藤 「え?!」
布施 「あ、お前まさかまた超能力を…」
川藤 「捨てます!」
有沢 「あんたも頑張って。」

有沢、光彦と握手。

有沢 「じゃ。」

有沢、紀之、階段を登って上へ。光彦、手を見つめている。

ほおずき 「どうしたでありんす?」
光彦 「覚えてた…」
ほおずき 「え?」
光彦 「手の感触。覚えてた…」

ほおずき微笑み。

ほおずき 「良かったでありんすな。」
光彦 「天国で会いたい魂が増えるとは思わなかった。」
ほおずき 「母親以外に、誰かいたでありんすか?」
光彦 「龍馬。」
ほおずき 「ああ、坂本はん。」写真
光彦 「違うよ。」
ほおずき 「え?」
光彦 「猫の龍馬。」
ほおずき 「ああ!」
光彦 「でも、動物の魂には…」
ほおずき 「大丈夫。会えるでありんす。」
根本 「気を付け!紀之、有沢に敬礼!直れ!脱帽!帽振れ!また会いましょう! 」
全員 「また会いましょう!」

紀之、有沢、去る。

根本 「気を付け!着帽!さあ、次のミッションの準備です!」

全員ハケる。上に浜崎と竹内が現れる。

竹内 「私、浜崎警視を目標にしたいと思います!」
浜崎 「いいの?」
竹内 「はい!」
浜崎 「牝狐でも?」
竹内 「あ、それは…」写真
浜崎 「倉内くんは元気?」
竹内 「ああ、あいつは今日非番でデートです。」
浜崎 「羨ましい。」
竹内 「全くです。」
浜崎 「そうそう、私を見習ってもいいけど、モテないわよ、男には。」
竹内 「え?…それはちょっと…」

二人ハケる。倉内、瀬名出て来る。

倉内 「座りましょうか?」
瀬名 「うん。」

二人、腰掛ける。

倉内 「美味しかったですね、あの店も。」
瀬名 「でしょでしょ。」
倉内 「今度、映画とかみにいきません?」
瀬名 「いいよ。倉内くん、どんな映画好きなの?」
倉内 「映画なら何でも。あ、でも…あれ?なんだろ?今は…」
瀬名 「何?」
倉内 「潜水艦映画が観たい。」
瀬名 「え?ほんと?実は私も大好き!」
倉内 「ほんとですか?よかった!あ、でも…なんで観たいんだろ?」写真

潜水艦バッカス号のクルーが全員スタンバイ。

小澤 「今回からこちらでお世話になります!小澤です!宜しくお願いします!」
山田 「機関長の山田です、宜しく!小澤くん。」
小澤 「はっ!」
山田 「エンジンってのは心臓だ!雑な扱いするなよ!」
小澤 「了解であります!」
川口 「魚雷10門、弾込め終わりました!」
光彦 「弾込めるんじゃねえ!魂込めるんだ!」
川口 「うわ、かっこいい!」
光彦 「艦長の受け売りだけどな。」
根本 「今回のミッションは、「瀬名心海」22歳看護士。敵はストーカー。しかも複数だ。心してかかれ!」
クルー 「了解!」
根本 「出航!」
クルー 「よーそろー!!」

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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