△ 「トワの宇宙」シーン7


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戦艦『ジュウシマツ』休憩ホール

パティ 「アテンション。艦長より伝達。アテンション。艦長より伝達。」写真

全員起立

スマート 「艦長のスマートだ。いいニュースが入った。先行部隊のライトニング・バーズによる敵基地への空爆作戦が成功した。」

皆、歓喜に沸く。

スマート 「これで地上に降りた後も、空からの攻撃は殆どない。今から1時間後に作戦開始だ。5分後にはサテライト通信も切られる。大切な人へのメールは今のうちに済ませておくように。」
クラウド 「(メールしながら)婆ちゃん、メール送るとすごく喜ぶんですよ。でもね、メチャクチャ機械に弱くって返事は手紙でくれるんです。この時代にわざわざ手書きの手紙ですよ。もう、やり取りに時間かかっちゃって…あれ?神父さんメールは?」
シンプ 「ええ。私には誰も…」
スー 「やっぱ彼氏?」
ミキ 「ええ。」
スー 「やっとつながったんだ。」
ミキ 「そうなんだけど、ちょっと色々…」
スー 「エロエロ?」
ミキ 「色々。」
スー 「エロエロ?」
ミキ 「色々。」
スー 「うらやましい…あれ?ランゼ、まさかあんたも彼氏?」
ランゼ 「んなわけぇ〜」
スー 「ないよねぇ〜」
ランゼ 「ルパン探しだよっ。この船に乗ってるんなら探せるかも。」
スー 「まさか、乗船兵名簿にハッキング?」
ランゼ 「ビンゴ〜!」
スー 「ホント凄いわあんた…」

ライアン隊が戻って来る。と同時にミキがまた退室しようとする。

スー 「ミキ?」
ミキ 「ちょっとトイレ。」

ミキ、退室。

スー 「また?…緊張するタイプでもないのに。」
ランゼ 「ミキがルパンだったりして。」
スー 「お?そのこころは?」
ランゼ 「お髭のおじ様が出て来ると、トイレに行くじゃない?」
スー 「おじ様って…ライアン大佐の事?え?じゃ、刑事ハマーはライアン大佐ってこと?!」
ランゼ 「だったら面白くない?」
スー 「面白い!」
ブル 「結局わかりませんでしたね、海賊放送。」
ライアン 「しかし発信源はそう遠くなかった。やはり気になるな。」

モバイルをいじっていたフォックスが突然叫ぶ。

フォック 「ええ〜〜っっっ?!!!!」
ブル 「なんですか?!」
フォック 「え、いっ、いやぁ、なんでも…え〜〜っっっ…聞いてないよそんなの…」
ライアン 「どうした?フィアンセと破局か?」
フォック 「いやいやいやいや、そうじゃないんすけど…え〜っ…ちょっと待ってよぉ…」

フォックス、メールの返信をしようとするが。

フォック 「あれ?おかしいな?電波が…」
ランゼ 「あれぇ?」
スー 「何?」
ランゼ 「なんか、電波が…」

突然アラームが鳴り出す。

山田 「なんだ?」
パティ 「非常事態発生。非常事態発生。」
小嶋 「非常事態?」

爆発音とともに閃光。みんなどよめく。高台のライトニング・バーズに明り。

アイ 「何今の?」写真
チャーリ 「隊長!カラマツから火が!」
アイ 「えっ?!」
ルーシー 「何あれ?!」
アイ 「こちらホーク・アイ!カラマツ応答願います!」
シュローダ 「こちらカラマツ!」
アイ 「艦長!何があったんです?!」
シュローダ 「本艦は旗艦オソマツから砲撃を受けている!」
アイ 「オソマツから砲撃?!」

爆音と閃光。

シュローダ 「うわああああっ!!!…」
アイ 「艦長!艦長!」
チャーリ 「どうします?」
アイ 「オソマツを攻撃する!」
ルーシー 「我々だけでですか?!」
アイ 「嫌なら逃げなさい!」
チャーリ 「逃げる?ご冗談を!」
ルーシー 「地獄の底までついて行きますよ!」

上手の台のレパード隊に明り。

レパード 「何?!どうしたの?!」
リー 「カラマツがすぐ前の戦艦から砲撃を受けています!」
レパード 「味方の戦艦から?!」
リー 「間違いありません!」
ルナ 「こりゃとんでもないスクープだ!」
レパード 「こちらレパード!カラマツ!応援願います!」

雑音と爆音

リー 「隊長!」
レパード 「すぐに引き返して!」
トワ 「どうしたんですか?!」
レパード 「わからない!とにかくスター・フライト・ワンに戻るわ!」

爆音と閃光。みんなの悲鳴。

リー 「なんてこった!スター・フライト・ワン沈みます!」
レパード 「そんな…」

爆音と閃光!鈍い音とともにシャトルが大きく揺れ、悲鳴。

レパード 「急いで宙域を離脱して!」
リー 「くそっ!右舷の推進装置をやられました!」
レパード 「代わって!」

レパードが操縦を代わる。

レパード 「みんな!しっかりつかまってなさい!」

ジュウシマツ船内に明り。

スマート 「非常事態だ!旗艦のオソマツが砲撃を仕掛けて来た!」写真
ライアン 「何だと?」
スマート 「オソマツに敵が忍び込んでいたとしか考えられん!」
小嶋 「戦艦ごと乗っ取られたのか?」
山田 「お前ん所で作った戦艦だろ!なんとかしろ!」
小嶋 「できるわけねーだろ!」
パティ 「オソマツ、全砲門から砲撃!カラマツ、チョロマツ、イチマツ、トドマツ被弾!本艦にも来ます!」
スマート 「シールド展開!」
パティ 「間に合いません!衝撃に備えて下さい!」

爆音と衝撃。悲鳴。

パティ 「シールド装置に被弾!展開不可能です!」
スマート 「すぐに迎撃態勢を取れ!」
パティ 「前の四艦が邪魔で迎撃できません!砲撃第二波、来ます!」

爆音と衝撃。悲鳴。

パティ 「カラマツ、チョロマツ、イチマツ、トドマツ沈みます!」
スマート 「総員退避!全乗組員は降下作戦用クルーザーで脱出してくれ!すぐにだ!」
ライアン 「全員脱出だ!」

ライアン隊、山田、小嶋、退室。

クラウド 「神様ぁ〜っ!」
シンプ 「神様はいません!」

クラウド、シンプ、退室。

ミキ 「ただいま。」
スー・ラン 「お帰り〜。」
ミキ 「行きますか。」
スー・ラン 「はーい。」

ライトニング・バーズに明り

チャーリ 「くっそぉ!やっぱり戦闘機で戦艦クラス叩くのはキツいっすね!」
アイ 「戦艦の後方にまわるわよ!」
ルーシー 「後方ですか?砲撃が集中してますよ!」
アイ 「一か八かエンジン狙うしか無いわ。援護お願い!」
チャ・ルー 「ラジャー!」

字幕  小惑星クラーケン ライナス隊

樋口 「このカプセルも違ったか…こっちは…やっぱり違う…。きよし、どこなんだよ。いい加減出て来てくれよ…。」
ライナス 「樋口!何やってる!もう戻れ!ここのカプセルはどうせみんな空っぽだよ!」
樋口 「待って下さい隊長!後少しなんです!」
ライナス 「樋口!大変だ!」
樋口 「どうしました?」
ライナス 「艦隊が攻撃を受けている!」
樋口 「は?!なんですって?!」
ライナス 「急いで戻れ!」
樋口 「了解!うああっ!」

樋口、誰かに足をつかまれて倒れる。

ライナス 「どうした?!」
樋口 「だっ、誰かに足をつかまれた…!」
ライナス 「まずい!ミサイルが来るぞ!アンドロイドに見つかっちまった!」
樋口 「ええっ!!」
ライナス 「一度離陸する!」
樋口 「ちょっと待って!置いてかないで!」
ライナス 「来たぞ!うわあああ!」

爆音と閃光。

樋口 「うわあああっ!」

樋口、墜落炎上した偵察機を見て呆然。

樋口 「何てこった…偵察機が…ちくしょう!何なんだよこれ!」

樋口が足に絡んだ手を引っ張ると、アンドロイドのハルシオンが現われる。

樋口 「うわ出たぁっ!」
ハル 「おお。なんとか再起動できたな。」
樋口 「なんだお前。」
ハル 「私は2181降下作戦、第17師団ハルシオン曹長だったりする。」
樋口 「2181降下作戦って…40年前の作戦の生き残り?…」
ハル 「40年も埋まってたか私。」写真
樋口 「ってことはアンドロイド兵?!」

樋口、銃を向けるがすぐにハルに取られる。

樋口 「あ、すいません…」
ハル 「なぜ銃を向ける?っつーかなぜ人間が戦場にいてはる?」
樋口 「え?あ、そうか。40年前はアンドロイドがエイリアンと戦ってたんすよね。」
ハル 「今は違うのんか?」
樋口 「アンドロイドは皆エイリアンに乗っ取られて、今は人間とアンドロイドが戦ってます。」
ハル 「なんと。仲間は皆乗っ取られてしまったか。」
樋口 「え?あなたは乗っ取られていない?」
ハル 「どうやら、乗っ取られる前に埋まってしまったみたいアルヨ。」
樋口 「でもなんか、しゃべり方、変…」
ハル 「多分40年間埋まってたせいなんだな。」

爆音

ハル 「ここは危なそうだ、そっちに入るべし。」
樋口 「はい。」

樋口、ハル、去る。クルーザーで逃げる二組。ライアン隊

フォック 「脱出したはいいですが、こいつ、行き先がプログラミングされてるんですよね!」写真
ライアン 「ああ!ガニメデの北部基地、アンドロイドの巣のど真ん中だ。」
フォック 「こんな状態じゃ無事着陸できても!…」
ライアン 「全機アンドロイドの餌食だ!」
フォック 「手動操縦にならないのか?」
ブル 「大気圏突入までは無理ですが。その後ならなんとか。」
フォック 「操縦は。」
ブル 「できます!後はプログラミング解除さえできれば!」
ライアン 「頼んだぞブル!」

ライアン隊ハケる。

山田 「小嶋!このクルーザーもお前んちの製品だろ!手動で操縦できないのか?!」
小嶋 「できねえよ!」
山田 「ちきしょう使えねぇな!」
小嶋 「てめぇだって操縦できねえだろうが!」

爆音。船体が大きく揺れる。悲鳴。

クラウド 「神様あっ!」
シンプ 「神様はいません!」
山田 「何か当たったぞ!」
小嶋 「おい見ろ!プログラミングが狂っちまった!」
山田 「直せ!」
小嶋 「直せねぇよ!」
山田 「このままじゃ大気圏で燃え尽きちまう!」
クラウド 「婆ちゃ〜ん!!」

爆音。

全員 「うわああああっっ!」

クラウド、シンプ、山田、小嶋組ハケる。レパード隊。

レパード 「どこかに緊急着陸できる所はない?!」
リー 「近くに小惑星クラーケンがあります!しかし、 データではアンドロイドの基地が…」
レパード 「背に腹よ!行きましょう!」

クラーケンの樋口とハル。

樋口 「…ちくしょう、俺はこんな所で死ぬのか…すまん…きよし…」

いつのまにかハルが樋口のパソコンにコードをつないでいる。

樋口 「って!何勝手に人のコンピューターつないでんの?!」
ハル 「40年間の空白を埋めてんのよさ。」
樋口 「あ、そうなの?そりゃ時間かかりそうだな…」
ハル 「終了。」
樋口 「早っ!」
ハル 「だいたい状況は把握した。お前、今まで五千体もカプセル調べてんのか?」
樋口 「そんなデータまで抜いちゃったんですか?!」
ハル 「きよしってやつを探してるのか?」
樋口 「個人データを盗まないで下さいよ!」
ハル 「さっきお前が言ってたんだよ。きよしって。」
樋口 「あ…そうでしたね…。200年前に別れた相方ですよ。僕の方が先にコールドスリープに入って、先に目覚めちゃったんですが、行方がわからなくって。で、カプセル見つけちゃ調べてるんです。」
ハル 「恋人か?」
樋口 「そっちの気はありません。」
ハル 「じゃ、何だ?」
樋口 「相方ですよ、漫才コンビの…」写真
ハル 「漫才?!!本当か?!!」
樋口 「え、はい本当ですが…」
ハル 「私、200年前あたりのお笑い大好きなんだ!」
樋口 「え?お笑い好き?アンドロイドなのに?」
ハル 「何てコンビだったんだ?」
樋口 「いや…知ってるかな…まだ売り出し中だったからなぁ…」
ハル 「色々知ってるぞ!そうか分かったぞ!相方がきよしって事は…たけしかっ?!お前ビートなのかっ?!」

ハル、樋口につかみかかる。

樋口 「痛たたたっ!違います!ビートじゃないです!」
ハル 「ん?…そうか!やすしか?!お前横山なのか?!」
樋口 「その方は僕の生まれる前に亡くなってます!」
ハル 「じゃぁ何だ!教えろ!」
樋口 「分かったから離して!」

ハル、手を離す。

樋口 「…東京チグハグです…」
ハル 「東京チグハグ…検索中…検索中…検索中…検索の結果見つかりませんでした。」
樋口 「やっぱりね…そんな事だろうと…」
ハル 「師匠!」
樋口 「何ですかいきなり?!」
ハル 「私を弟子にしろ!」
樋口 「な…何言ってんの?」
ハル 「おら、お笑い芸人になりてぇだ!」
樋口 「…いや、言ってる意味が…」
ハル 「お笑い芸人になるのがずっと夢だったの。」
樋口 「…まじで?…っつうか、そんなアンドロイドっているの?」
ハル 「検索中…検索中…私がアンドロイド初です。」
樋口 「…あんたね!」
ハル 「ハルって呼んで下せぇ。」
樋口 「ハル?」
ハル 「ハルシオンだからハル。」
樋口 「…じゃ、ハルさん。」
ハル 「へい。」
樋口 「ここは戦場、しかも絶対絶命な状況なんですよ。分かってます?」
ハル 「へふ。」
樋口 「なのにお笑いだとか弟子だとか言ってる場合じゃないでしょう?もう少し空気を読んで下さいよ!」
ハル 「窒素78.084%、酸素20.948%、アルゴン…」
樋口 「ちょっと待って…」
ハル 「0.938%」
樋口 「ちょっと待ってって。」
ハル 「なん?」
樋口 「…何、今の?」
ハル 「空気中の成分。」
樋口 「はい?」
ハル 「師匠が空気を読めと。」

爆音。二人反応せず。

樋口 「…それ、ちょっと面白いけどね…。」
ハル 「ん?」
樋口 「とにかく、弟子とかそうゆうの無しで。」
ハル 「弟子にする条件を言え!」
樋口 「そうね、まずは生きて帰れる事。それと、相方を見つけ出してくれる事かな?」
ハル 「来たぞ!」
樋口 「何が?」
ハル 「シャトルだ。120メートル先に着陸するぜ。」
樋口 「え?まじですかっ!!」
ハル 「来い!師匠!」
樋口 「師匠に『来いっ』て…っつうか師匠じゃないし…」

二人、ハケる。レパード隊のシャトル。

レパード 「着陸成功。テラフォーミングは?」
リー 「問題ありません。」
レパード 「降りて外から破損チェックするわ。」
リー 「待って下さい、アンドロイド反応です!」
レパード 「チッ、近くに潜んで居たか…」
トワ 「あそこ!」

樋口とハル出て来る。

樋口 「おーい!」

ハル、樋口を止めるが、胸に。強めの突っ込みを入れてしまう。

樋口 「ぐほっ!」
ハル 「待て師匠!」
リー 「まずい!人質とってるぞ!」
ルナ 「しかも、暴行を加えています!」
レパード 「リー、行くわよ!」

レパード、リー船外へ出る。

ハル 「このシャトル、艦隊の所属じゃないぞ!」
樋口 「え?それじゃ?」
ハル 「敵の船かも知れぬ。」
レパード 「人質を離しなさい!」
樋口 「良かった!人間だよ!」
ハル 「でも私を敵だと思ってるね。」
樋口 「違います!このアンドロイドは味方です!」
レパード 「何?証拠は?」
樋口 「証拠?証拠は?」
ハル 「特にござんせん。」
リー 「シオン2180型。40年以上前のアンドロイドですね。」
レパード 「どうりで、見た事無い型だわ。」
樋口 「この方、エイリアンに乗っ取られる前にここで生き埋めになった様ですよ!」
ハル 「ほんとだわさ!」
リー 「隊長!まずいです!四方から十二体、アンドロイド反応です!」
レパード 「その人をこっちへ。」
ハル 「私は置いて行くのか?」
レパード 「ええ。信用できないので。」
ハル 「じゃ断る。」
樋口 「え?」
ハル 「まだ突っ込みも教わってないんだ。」
リー 「隊長!敵が接近しています!」写真
レパード 「離しなさい!離さなければ…」

突然、ハルが発砲。連射。周囲で敵アンドロイドの動物の様な悲鳴。

リー 「…凄い…十二体のアンドロイド反応、消えました…。」
ハル 「今のアンドロイドは結構鈍いね。」
レパード 「…リー、二人を中に。」
リー 「隊長は?」
レパード 「外の破損を調べる。」
樋口 「破損なら大した事無いですよ。推進装置の一部ですね。中から直せます。」
レパード 「あなた…」
樋口 「僕、修理のジニアスです。」
リー 「アンドロイド、更に五十体接近中です!」
レパード 「急いでここから離れましょう。」

ライトニング・バーズ

チャーリ 「畜生!後もう少しなのに!」
アイ 「ミサイルの残りは?」
チャーリ 「一基です!」
アイ 「あたしも。」
ルーシー 「こっちはゼロです!」
アイ 「ルーシーは離脱して!」
ルーシー 「まだエネルギー弾があります!」
チャーリ 「ミサイル来ます!」
アイ 「旋回!」

爆発音と閃光。

ルーシー 「うああっっ!」
アイ 「ルーシー!」
ルーシー 「エンジンに被弾!駄目です!うああっ!」

爆発音と閃光。ルーシー消える。

チャーリ 「ルーシー!…畜生!」
アイ 「チャーリー!援護して!もっと接近して射つわ!」
チャーリ 「了解!」
アイ 「ロックオン!発射!」

爆発音と閃光。

チャーリ 「命中です!」
アイ 「だめ!足りない!後一息!」
チャーリ 「自分が行きます!」
アイ 「お願い!」
チャーリ 「ロックオン!」
アイ 「ミサイルよ!よけて!」

爆発音と閃光。

チャーリ 「うあっ!」
アイ 「チャーリー!」
チャーリ 「大丈夫です!あ、くそっ!ミサイル発射装置がやられました!」
アイ 「離脱するわよ!」
チャーリ 「隊長!行って下さい!」
アイ 「何?」
チャーリ 「ミサイルは無駄にしません!」
アイ 「チャーリー、まさか!」
チャーリ 「ご一緒に戦えて光栄でした!」
アイ 「待ちなさい!」
チャーリ 「ルーシーの仇だぁっ!うわあああっ!」写真
アイ 「チャーリー!」

チャーリー、オソマツのエンジンに特攻。爆音と閃光。チャーリー消える。

アイ 「うああっ!」

アイ、ハケる。レパード隊シャトル。

リー 「隊長!オソマツが爆発しました!規模は120トン!です!」
レパード 「まずい!皆つかまって!」
リー 「衝撃波来ます!4秒前!3!2!1!」

衝撃波でシャトル揺れる。悲鳴。

レパード 「船体に被害は?!」
リー 「ありません!しかし…」
レパード 「何?」
リー 「ガニメデの引力につかまりました!」
樋口 「えっ!じゃあ、このままガニメデに?!」
ルナ 「あそこにはアンドロイド最大の巣があるんじゃ…」
レパード 「やむを得ないわね。大気圏突入準備よ!」
リー 「了解」

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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