△ 「1/4 breed」シーン21B


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あちこち走り回りながら

今井 「発電機、蒸気タービン、中央制御室、二次冷却系主循環ポンプ。あぁぁぁぁ〜っ、もうこの発電所広すだよ!…ん?」

舞台上の方で宇佐美が爆弾をセットしている。

宇佐美 「やったぞ!セット完了だ!あとはこのスイッチを…」舞台写真
今井 「(銃を構えて)動くな!今度こそ観念しろ、宇佐美!」
宇佐美 「くっくっくっくっく。」
今井 「何だ、何がおかしい!」
宇佐美 「撃ってみろよ。」
今井 「何だと?」舞台写真
宇佐美 「撃てるもんなら撃ってみろ。ただし、原子炉の前で拳銃ぶっぱなしたらどうなるかくらい分かるだろ?」
今井 「(拳銃をしまい)お前など、素手で十分だ。」
宇佐美 「無理だね。」
今井 「なにおう?中国拳法の使い手をなめんなよ!我流酔拳!」

後ろからネムが出て来て、今井の肩を叩く。

今井 「ん?おお、ネムちゃん!無事だった…」

スローになり、今井、ネムに思いっきり殴られる。

今井 「(スローで)さ〜ん〜ぱ〜つ〜め〜〜」

ゆっくりと何回転もしながら飛んでゆき階段にぶちあたる

ネム 「(携帯を出し)大王様、爆弾セット、完了しました。」
ツムジ 「オッケー!それじゃお願い。」
ネム 「はい。宇佐美、スイッチ。」
宇佐美 「はい。」
今井 「やめろぉ!」

宇佐美、爆弾の時限スイッチを入れる。

宇佐美 「ははははは。これで十分後にドカンだ。ははははは!」
今井 「貴様…止めろ!すぐに止めろ!」

今井が宇佐美につかみかかった瞬間、ネムが空に手をかざす。

今井 「うっ!眠っ…」

今井、宇佐美、眠ってしまう。

ネム 「全ての人達よ、安らかな眠りを。」舞台写真
ツムジ 「私から人間達への慈悲の心。嵐の中でぐっすり眠れ。眠っているうちに世界は終わる。静かに滅んでゆくがいい。」

(作:松本仁也/写真:広安正敬)

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