「ブリジニツィー」シーン6 「ブリジニツィー」シーン6トップページ > ページシアター > ブリジニツィー > シーン6 【公演データ】
PM2:15
犯人アジト
明転すると、ピンクがパソコンをいじっている。
ピンク 「島袋金之助警部。元本庁の公安部か。え？趣味、パチンコはプロ級？こりゃろくなのいないわ。」
いつの間にか後ろにヴァイオレットが立っている。
ヴァイオレット 「グレイは？」
ピンク 「あぁびっくりした！グレイならサツと交渉中だけど？」
ヴァイオレット 「調べてもらいたい事があるんだけど。」
ピンク 「何でも言って。あたしに潜り込めない所はないわよ。」
ヴァイオレット 「グレイを調べて。」
ピンク 「グレッ…ちょっと待って何それ？」
ヴァイオレット 「出来ない？」
ピンク 「って言うか、それってルール違反でしょ？お互いの事は詮索しないって…」
ヴァイオレット 「そうね、わかったわ。（フロッピーを渡す）」
ピンク 「何これ？」
ヴァイオレット 「グレイが持ってたデータよ。それ見て興味あったらあたしのとこ来て。（去る）」
ピンク 「ちょっとヴァイオレット…。何よデータって？（パソコンにフロッピーを入れて確かめる）まっ、どんなデータにしろ、あたしを驚かすデータなんてこの世に…何よこれ！！ええええっ！！ちょっと待ってよ！何でこんな事まで知ってんのよ？やだやだやだやだ！！」
今度はグレイが後ろに立っている。
グレイ 「どうした？でっけえ声出して。」
ピンク 「うおっ！！…あっ…いえ、何でもありませ〜ん。それより交渉の方は？」
グレイ 「とりあえず要求は出した。取り引きの方法は奴らの動きを見てからだ。どうだ？サツの動きは？」
ピンク 「ちょっちょっと待ってね。あ、今動いたわ。予想通りよ。特殊急襲部隊が出て来るみたい。」
グレイ 「SAT（サット）のお出ましか。マニュアル通りで助かるよ日本の警察さんは。で、ブルーの方は？」
ピンク 「それが変なの。別の場所に護送しようとした所までは掴んだんだけど、その先の情報がさっぱり。」
グレイ 「そうか。例の新垣って刑事の情報は？」
ピンク 「少しずつだけど来てます。」
グレイ 「よし、引き続き頼んだぞ、ピンク。（去る）」
ピンク 「まかせて、バッチリ調べとくわ。（グレイがハケてから）あんたの情報もね。」
ピンクが去ると同時に、レッドとオレンジが入って来る。
（作：松本仁也／写真：広安正敬）