女性と歯のトラブル

更年期障害と歯のトラブル

 更年期とは月経閉鎖が徐々におこる期間(1〜3年)を指し、大体44〜52歳にあたります。この時期に現れる様々な肉体的、精神的症状を総称して更年期障害といいます。

 更年期障害の一つに骨粗鬆症(こつそしょうしょう)があります。これは骨の量が少なく、もろくなり、骨折を起こしやすくなる病気です。骨粗鬆症の原因は更年期以外にもいくつかありますが、閉経後骨粗鬆症の原因としては卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌低下や欠乏により、副甲状腺ホルモンの骨に対する感受性を増加させることで、骨の量が少なくなると考えられています。

 歯周病と骨粗鬆症が併発していると、炎症に対して歯を支えている骨の吸収が早くなり、歯周病が悪化することが報告されています。このような場合、両方の病気に対する治療が必要になってきます。

 更年期の日常生活での注意点としては、十分な歯磨きに加えてカルシウムを含む食品をよく食べることです。ビタミンDを含む食品と一緒に食べるとカルシウムの吸収がよくなります。また1回に摂取できるカルシウム量には限りがあるので、毎日コツコツ取ることが効果的です。適度な運動を行うことも大切です。

 

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