歯根膜
歯根膜はセメント質と歯槽骨をつなぐ組織です。線維が走行する方向から歯槽頂(=しそうちょう)線維、水平線維、斜(=しゃ)線維、根尖(=こんせん)線維に分けられます。また、根が2つ以上ある歯では、根の間に根間(=こんかん)線維がみられます。
歯根膜が入り込んでいる部分を固有歯槽骨、周りの土台となっている部分を支持歯槽骨といいます。固有歯槽骨は外胚葉性間葉、支持歯槽骨は中胚葉と発生の由来が異なります。固有歯槽骨には歯根膜線維(コラーゲン線維)の一部が入り込んでいます。歯根膜やセメント質の硬組織に入り込んだ線維はシャーピー線維と呼ばれます。
歯が発生する過程でつくられる無細胞(=むさいぼう)セメント質と発生した後につくられる有細胞(=ゆうさいぼう)セメント質に分けられます。この違いは再生療法において重要な意味を持ちます。
最終更新2012.12.28