沖縄日記2000 その2
今回のルート
沖縄本島
沖縄本島中部
8月16日(晴れ時々スコール) 沖縄国際YH〜伊武部(いんぶ)ビーチ 昨日の夜の話から。菊地さんと居酒屋に行き、2時間ほど飲んだ。 ゴーヤチャンプルーをはじめとする沖縄の郷土料理を堪能する。普段はあまり酒を飲まないほうだが、暑くてのどが渇いてしょうがないので、オリオンビールがうまい。泡盛も飲んでみたが、くせがあってちょっと苦手である。例の沖縄移住計画についての話や、その他もろもろを話し、もう一軒行くという菊地さんとはその店で別れた。僕は、沖縄民謡の演奏を生で聞いてみたかったので、ライブハウスへ行ってみることにする。目当ての「喜納昌吉とチャンブルーズ」は休みだったが、「(何とか)エイサー」、「喜納昌永と民謡グループ」の演奏は聴くことができた。エイサーは、基本的には太鼓の演奏だが、これと言った技がある訳でなく、テンションの高さだけだが、そのテンションの高さに圧倒された。喜納昌永の方は、沖縄独特の三線の音階が心地よく、来てよかったと思わせる内容であった。最後のほうで、店の人の先導で、踊りましょうと言うことになったが、僕は、恥ずかしくて踊れなかった。それでもお客さんの半分くらいは踊っていたのだった。踊らなかったことを少し後悔。店には閉店までいて、YHに帰った。
そして、今日の朝。外は、基本的には晴れているのだが、思い出したようにスコールのような雨が降る。中途半端な天気だが、晴れ間をねらって、出発することにした。 菊地さんに別れを告げ、首里城を目指す。国道58号は相変わらずの大渋滞。国道330号、県道29号とつなぎ、首里着。首里城へは、いきなり向かわず、反対側にある金城町石畳に行ってみた。
暑い中での階段の昇り降りでかなりの体力を消耗したが、観光客が1人もいなくて、落ち着いた、いい雰囲気の道である。因みに「日本の道百選」のひとつであり、かつて、首里城と何処かの都をつなぐ要路であったらしいが、沖縄戦でほとんどが破壊されてしまい、残っているのはわずか300m位であった。やはり、どの家の軒先にもシーサーがいて、にらみをきかしていた。旅の途中で、走りながらチェックしてみたが、ほとんど100%の家にシーサーがいるんじゃないかと思うほどである。伝統が息づいている。 石畳から戻り、首里城へ向かう途中で、雨が落ちてきた。急いで、城に行き、石の門のところで、雨宿りする。雨は止むどころか、強さを増す一方である。10分ほど経ったころ、雨は少し弱まったので、城に入った。でも、こうやって何も考えずに、雨宿りする時間、結構好きだったりする。城の入場料800円に少し迷ったが、ここまで来たんだからと、券を買って中に入る。
再建された建物は、やはり真新しく、重みを感じさせてはくれない。まあ、こんなもんかなと思いながら、歩いているとき、ポケットの違和感に気付いた。大失敗をやらかしてしまった。YHのカードキーを持ってきてしまったのだ。普通、YHの部屋に鍵なんてものは付いていないから、返すのをすっかり忘れてた。YHに電話し、那覇へ引き返す。戻るのはいいが、何がいやかって言えば、あの渋滞である。心配したとおり、道は渋滞しており、キーを返したときは、もう12時を回っていた。何やってんだか。気を取り直して、西海岸の国道58号で北に向かう。那覇を抜けると道はすいており、浦添、宜野湾、北谷(ちゃたん)まで快走。嘉手納ロータリーの過ぎのところで昼食。豆腐チャンプルー500円也。定食なのにこの値段、しかも結構いけた。昼食後、国道58号を少し戻り、嘉手納基地の中を抜ける県道74号を走る。軍用機の爆音を間近で聞き、圧倒される。あの広い敷地を取られて、あの轟音を毎日にように聞かされたら、たまらないだろうな。沖縄の基地問題を実感。 県道を引き返し、再び国道58号へ。県道6号にスイッチし、残波岬へ向かう。
途中にある座喜味城跡に行こうと決めていたので、標識が見えたとき、即右折。城跡は石組みの城壁で囲まれた2重構造で、今では石組みだけしか残っていないが、いい感じである。国敗れて山河ありといった感じ(?)。本土の城跡と違って、古代遺跡のようで興味深い。
さあ、今日はもう満足。ビールと食べ物を買って、ビーチでキャンプなのだ。有名な万座ビーチを通り過ぎ、少し北に行ったところにある伊武部ビーチへ到着。ビーチなのにキャンプ代700円を取るのには驚いたが、ここに落ち着くことにする。ここは、ハイシーズンとは思えないほど、すいている。湘南海岸なんかの芋洗い状態を見慣れた目には、何でこんなにすいてるの?といった感じだ。先客には、所沢ナンバーのバイク乗りがいたので、テントを横に張らせてもらう。彼は、恋人を置いて一人で旅しているらしいが、風邪をひいてしまい、ここで療養中だとか。でも、短パン一丁の彼は、とても療養中には見えないのだった。ひとしきり話した後、今回初めての海に入り、ひと泳ぎした後、オリオンビールを流し込む。うまい!この瞬間のために1日走って来たんだよな。 明日は、距離的に余裕なので、ここで、ゆっくりしていこうと思う。 |