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●Xさん、公益法人の事務職、30歳代、男

  1. ある。

  2. 「転職をした一番大きな理由」ということならば、それは、究極的には、仕事を遂行することにおいても、また個人の内面的な部分においても、諸々に行き詰まった(と感じる)現状を打破し、新たなる環境のもとで、自分が思い描く理想像に限りなく近い(と思われる)仕事をしつつ自己実現を達成したいとの欲求を満たすためである、と答える(理想像と現実とが完全に一致すれば、それに越したことはないが、実際にはそうなることは少ない。従って、理想像に限りなく近づけることで、当面はやむを得ずよしとするのである)。

  3. (回答なし)

  4. 「良いと思うところ」は、この勤務先の業務全般に関わる「ある分野」において、一応は「有識者」と見做されている人々に直接会い、まあまあ何かの足しにはなるかもしれないような話を聞くことができることである。
     また、個人的には、種類の異なる様々の仕事を任されているので、非常に忙しく、疲れ果てているが、百歩譲って、現状を肯定的に解釈するならば、幅広く仕事のスキルを習得できる好機会下にあるとも言い得ようか。
     「悪いと思うところ」は、何といっても仕事をするにあたっての「金銭的動機付け」に乏しいことである。こういう業界は基本的には給料が安いのが相場であるが、それに加えて、この勤務先では、超過勤務手当も雀の涙ほどしか出ないことになっている。
     その一方で、少ない人員のもとで夥しい量の業務を処理しなければならないので、大いなる矛盾が生ずることになる。
     みんな「金」が出ないことを知りつつも、権力に振り回されながら、深夜まで、未明まで、或いは休日を返上してまで、家族とのやすらぎの時間をも犠牲にしてまで、恰かも何かに取りつかれた駄馬のように働き続けているのである。

  5. 今のところ、そのような「受け身」の不安を感じたことはない。従って、もし、そういう「受け身」の事態に遭遇した場合の対処策も持ち合わせていない。。
     と言うよりも、私は、最悪をみる前に、自分から辞めると言い出すタイプだと思う。

  6. (回答なし)

  7. 私は、基本的には「転職」を肯定する。その前に、「転職」という単語がすっかり市民権を得てしまったが、通常我々が転職という言葉で表現している対象の本質は、仕事をする上での所属先である会社等を移動することであり、このことは例えば「転社」などという単語を使って表現する方が適切だと思う。
     会社等は、ある目的を達成するために、存在する。また、人々は、別の目的を達成するために従業員として会社等で働く。そうして、双方の目的や利害が一致したところに雇用関係が発生する。しかし、いつか双方の目的や利害が一致しなくなるときが訪れるかもしれない。そのときには、既存の雇用関係を解消して、新たな雇用関係を求めて模索すれば良い。そのほうが、お互いの幸せのためにも良いことだと思う。それ故、私は、現在以上に「転社」がしやすい、流動的な社会へと変化させて行くべきだと考える。

  8. 充実した仕事/それに見合った報酬/人格識見に優れた経営者・上司/理解し合える同僚/従業員が安心して働くための後ろ楯となる福利厚生制度。

  9. 今は、仕事を、生活の糧を得るための手段であるとしか表現のしようがない。これを、人生の一部、人格と一体のものへと昇華させるべく今後努めたい。


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