【ハケを使わない塗装方法】
床面など広い面積を塗装するのでなければ、布地でオイルフィニッシュ仕上げをすることができます。クリア仕上げならハケは買わなくても大丈夫。(※着色する塗料で色を付けたいのときは、ハケを使わないとほとんど色が付きません。木の種類によっても違ってはきますが・・・)

[用意するもの]

1.軍手
2.使い捨てゴム手袋
3.布地(Tシャツなどの綿の古着を適当な大きさにカット)

まず、使い捨てゴム手袋を両手にし、その上から軍手をはめます。
そして、おりたんだ布を持ち、オイルを少量付けます(下写真)。
※塗る前に、中の塗料をよくかき混ぜること

木部にすり込むようにして塗ります。塗膜をつくる塗料ではないので薄く薄く塗り広げていく感じで、布地に少量ずつオイルを取っては塗り、取っては塗り・・・。木目に沿って動かすと木の目地に染みこみやすいそうです。
塗ってから30分ほど後に表面に浮いている余分なオイルを新しい布で拭き取ります(木目に沿って手を動かします)。
(これらの写真はオスモ社のつや消し「フロアクリアー・ラビッド」を塗っているところを撮影したもので、拭き取り作業は不要。“ラピッド”というだけあって、同社のフロアークリアに比べると乾燥時間が非常に短くなっていました(4〜5時間)。市販製品を塗る時は必ず説明書の塗装方法をご覧ください。)
使用した布地と軍手は広げて干します。乾燥させてから廃棄します。
そのまま放置しておくと、発火する恐れがありますのでご注意を。
●メーカー品をハケで塗る場合、クリーナー(洗浄液)は必要か?
初めてオスモ社のオイルフィニッシュ塗料(床用)でフローリングを塗った時、ハケ洗いのためにクリーナーを購入しましたが、クリーナーで洗ってもハケはカチコチに固まり、使い物になりませんでした。また、クリーナーの成分はドライクリーニングに使うものと同じで、使用するのをためらいました。10年以上昔のことなので現在も同じ成分のクリーナーかどうかは判りませんが、購入する時は前もって調べた方がいいと思います。廃棄処分に困りますから。
ですので、ハケは使い捨てと考えた方がいいと私は思っています。
なお、翌日あるいは2〜3日後に続けて塗装する時は、使用したハケをそのままビニール袋で密着するようにくるんでおけば、続けて使うことができると思いますので、試してみてください。
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