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フィエステリア・ピシシーダ: ２０世紀末、アメリカ合衆国・ノースカロライナ州・ムース川で大量発生しているのが確認された新種のプランクトン。
周囲の環境にあわせて短期間のうちに、よりベターなものへと形態を次々と変えることができる。その形態は２４種類に達し、また毒物による自己防衛機能をも備えている。嘘みたいな話だが実在するプランクトンである。その毒素はヒトに空気感染し、最大数日間の記憶を失わせるといった報告もある。（詳しくはコラムを参照）
ベターマンは、これと同様の環境適応をなしうる霊長類と考えられている。

フォルテの実: ベターマン・ラミアが所持する「アニムスの実」のひとつ。
アニムスの花から収穫できるが、おそらく実をつける確率そのものが極めて低いものと思われる。
ゲームで言うところのレア・アイテム。
ボダイジュの言葉によると、「元凶なりし力」がフォルテの実を実らせるらしい。現在確認されているフォルテの実はすべて苗床となった人物がアルジャーノンに感染していたアニムスの花から収穫されているという事実から、アルジャーノンがアニムスの花にある種の変異を呼び起こしフォルテのみを実らせるのではないかと思われるが、実際のところは不明。
ラミアが食することで最強戦闘形態・ベターマン・フォルテへと変身することができる。
　
袋（ふくろ）: １３世紀の十字軍遠征で混乱の最中にあったコンスタンティノーブルから失われた聖骸布（キリスト教の始祖・イエスがゴルゴダで処刑された後、その遺体を覆ったとされる布）で縫製されたと伝説されている袋。歴史的な文書や文献の各所にそれらしい記述で登場し、その度に紛失している。
その中にはリヒャルト・ヴァーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」に登場する「ラインの黄金」が入っているとする説や、転じて中に手を入れて願えばあらゆる望みがかなうなどという伝説が流布するようになるが、その一方でその中に手を入れたものは必ず「死ぬ」という伝説もまた同時に囁かれ、「欲（のぞみ）の袋」とも呼ばれるようになる。近代以降も幾度かその存在が確認されたが、内部の検証がされないままに紛失することが繰り返されている。
センシングマインドの研究と共にパピヨン・ノワールが生涯をかけて探究を続けているものでもある。
ベターマンCD夜話２「欲－ｎｏｚｏｍｉ－」に登場。
　
富士樹海生医学材料センター: 富士樹海に位置する医療施設。日本で死亡した人間の死体を収容し、臓器移植や医薬品の実験に使用する生体部品の摘出を行なっている。２００６年現在では日本の生体部品の大半がここで摘出されている。最近アルジャーノンのために死体、および生体部品の数が倍増した。カクタスの遺体もここに安置されていたが、その間にアニムスの花が発芽している。
超人同盟の社員が職員として紛れ込んでおり、カエデ獲得のために(有)アカマツ工業一同を罠に陥れた。

ブッダ: チャンディーがプレトと融合した姿。
仏教では始祖・釈迦の別名であるが、本来的には「悟った者」を意味する。
鋭い爪と強固な外殻を有し、機敏さを活かした格闘戦を得意とする。
かっちょええ。
　
フムチャクラ: 尊者ヤクスギが有する五つのチャクラのうち左胸部に位置するものを指す。
色は青で密教においては「怒り」を表し、「水｣の元素を制御する。唯一確認されている水のチャクラ・アクショービヤは強力な冷気を持って敵対者を撃退するが、チャクラの応用次第では生物の体内に存在する水をも統御することが可能であると考えられる。水はおよそあらゆる生物の生存に必要不可欠の物質であり、これを制御するフムチャクラを有するということは文字通りあらゆる生物の生殺与奪を自在にできることを意味する。
使い方次第では最も狂暴な結果をもたらすであろうチャクラである。
　
ブラフマン: (株)超人同盟代表取締役である魔門が長年の「人類の進化の追究」の末、その結論として到達した新人類。リミピッドチャンネルでコミュニケーションを行なう。
大気中の気を一個人に集約し、新たな肉体を構成する。その身体を構成する細胞は膀胱のそれに酷似しており、伸縮自在。多数の「腕」を有し、巨体相応の膂力と巨体に似つかわしくない敏捷性を併せ持っている。その身体構造ゆえに衝撃に究めて強く、また高濃度の溶解液を分泌する。また素体となった魔門自身のダウジング能力を「気」によって増幅しており、これによって衝撃波を発生させるほどになっている。
このように高い戦闘能力をもったブラフマンであるが、その誕生には膨大な量の「気」とそれを効率よく集約するための媒介物質・リンカージェル、そして強力な能力者が必要であり、魔門はみずからをブラフマンとするために(株)超人同盟の社員２００名以上と巫女装束の女性秘書数人を人柱とし、さらにモーディワープからリンカージェルを盗窃、カエデの拉致を謀った。
結果誕生したブラフマンであったが、身体構造ゆえの弱点を突かれ覚醒人およびティランに敗北を喫し、またアルジャーノンを克服することもできなかった。
命名の由来はヒンドゥー教の創造神・ブラフマン（ブラフマーとも言う）。その名は世界の根本原理を意味する。ヒンドゥーにおける世界の維持者ヴィシュヌ、破壊者シヴァとともに三大神の一人とされている。本来は五つの頭を有していたがそのひとつをシヴァに壊されている。サラスヴァティー（日本の弁財天）を娶り、ハンサと呼ばれる白雁を駆る。
初期ヴェーダ（知識の意。インドの正統的バラモン教の聖典であり、宗教的知識を総集した聖典の名称となっている）では様々な神が世界の創造を行うがヒンドゥー教初期の「マヌ法典」においてはブラフマンが世界を創造し、以後永遠不滅の実在の人格、「創造神」として定着した。
仏教では梵天と呼ばれ日本でも親しまれている。帝釈天と並ぶ護法の神であり、悟りを得た釈迦に転法輪を奨めた。
　
プルミエ: モーディワープ・フランス支部が開発したティラン型ニューロノイドの試作１号機。試作機とはいえ高い完成度を誇っていたが、機能中枢の生体ユニットに、事故などで死亡した人間の大脳皮質を用いたため、暴走の危険性が早期から指摘されていた。初期段階においては擬示能力者であるヤナギをヘッドダイバーとすることで暴走を抑制していたが、水中行動の実験中、事故が発生。ヤナギの実弟である「ケイ」が死亡している。その後モーディワープ本部に厳重に封印されていた。
(株)超人同盟の干渉によって生体ユニットが自我に目覚め、ヘッドダイバーなしに起動、日本へ。ヤナギの駆るティラン４号機「カトリエ｣と交戦するも、ツインシナプス弾撃によって破壊される。
　
ブレイク・シンセサイズ: ニューロノイドに搭載されたTMシステムの根幹となる機能。
アナライズによって目標の機能を停止させる化学物質を想定、これに必要となる物質を周囲から集め、合成する。
合成された化学物質はGセットによってニューロノイドの腕部に装填され、シナプス弾撃として目標に注入される。
　
プレト: チャンディーと行動を共にする体長２ｍあまりの巨大トカゲ。のそのそ歩く姿がらぶりぃ。
チャンディーと同様にBPLで創られた生物で、やはり一時は大量に生産されたがその大半が死滅したと思われる。
その内部は空洞になっておりどうやって動いているのかは不明。トカゲのくせに外骨格か？
しかしてその正体は「甲殻形成バクテリア生物」であった。つまりプレトは無数のバクテリア（細菌）とそのバクテリアが形成した甲殻の集合体であり、一匹の蜥蜴のように見えながら、実際は無数のバクテリアの有機的な連携がそう見せているに過ぎない。生態としてはメデューサやイカロス、ヘラクレスなどに近い。
チャンディーと融合し戦闘形態・ブッダとなる。単なる外殻ではなく、チャンディーを制御する機能も備わっている。そのためにさまざまな物質がプレトからチャンディーに供給されているが、それがチャンディーの情緒発達を促し、自我を目覚めさせる事となった。
　
ブロッサム: モーディワープ本部で製作された最新型ニューロノイド。史上初の戦闘用ニューロノイドで、塔乗するヘッドダイバーもそのための訓練を専門に受けたデュアルトライブ部隊である。
戦闘用という性格上、探査・索敵を目的としたアクセプトモードは廃止されており、変形機構を除外したために機体構造は従来機よりも単純化されている。しかしその分攻撃に対する耐久性は向上しており、同時に大幅な軽量化もなされている。また機体二ヵ所に銃火器装備用のファームポイントが装備されており、マシンガン、無反動砲、長距離キャノン砲、ミサイルポッドなどを戦況に応じて搭載することが出来、対人戦闘、対集団戦闘にも対応している。もちろん従来機と同様にブレイクシンセサイズ／シナプス弾撃を放つことも可能で、化学物質の平均合成所要時間も大幅に短縮されている。ただし重心が高く、また後方に偏っているために安定性は低い。
試作機の後、制式機がすでに８機ロールアウトしており、モーディワープ本部では量産体制を整えつつあるという情報もある。これはアルジャーノンによる被害が既にミクロな生物学的汚染にとどまらないことに対抗する措置ではあるが、一民間組織が強力な武装を整備することに疑問の声をあげる者も少なくない。
(株)超人同盟に現れた白い巨人・ヴラフマンの掃討に四機が投入されるが、搭乗者がアルジャーノンに感染、(有)アカマツ工業に対して攻撃を行なった。その後現れたベターマン・フォルテによって四機全てが破壊されている。

◇ word：BETTERMAN ◇