熊獣人

   悪の国際犯罪組織「バイオネット」が、遺伝子操作を用いて創り出した多くのハイブリッドヒューマンたちの一種で、人間と熊を融合させたような容姿をしている。熊といっても種類は様々でツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマなどが挙げられる。種としての生息範囲は北極地方から熱帯林までと非常に広い。また身体は数ある哺乳類の中でも高い強度を誇り、最大種のヒグマでは体長2.8mにまで成長する。膂力に優れ、強大なかぎ爪を備えるほか、嗅覚が鋭い。肉は食用、毛皮は敷物として利用される。その他その胆嚢は「くまのい」といって薬にされる。
   その適応力と戦闘能力の高さから、一連のバイオネット獣人計画のなかでもかなり早期から開発が進められていた。獣人の中では比較的知能も高めで、小戦闘においては他の獣人の指揮を任されることもまれにあるという。ただし基本的にはその知能は人間と比べるとかなり低い程度であることに変わりはない。元来熊はホッキョクグマなどを除き冬期には絶食、冬眠してしまう性質があるが遺伝子を操作する段階でその性質を除去している。