カリスト

   木星第4衛星。木星四大衛星の一つ。直径4890km。他の四大衛星と共に1610年ガリレオによって発見されている。公転周期は16.69日。密度が1.6×10kg・m−3と他のいかなる衛星と比べても小さい。また反射率が他の衛星と比べても弱く、暗く見える。ガニメデと同じく木星の磁気圏の中を運行しているが放射線帯の領域には属さず、そのため高エネルギィ粒子の影響もほとんど受けていない。
   カリスト表面には多くの巨大な同心円状の輪(リング)が見られる。その中でも最も巨大なのが衛星の赤道のやや北側に位置するヴァルハラである。およそ600kmに達する明るい円形の領域で、それを取り囲む同心円状の輪は直径3000kmにもおよぶ。これは木星圏内で認められた最初の盆地であり、月のオリエントの海、水星のカロリス盆地、火星のヘラス盆地に比肩できるほどである。
   その名はギリシア神話に登場するアルカディア(古代ギリシア南部、ペロポネソス半島中央山岳地帯の景勝地。古代ギリシアにおいて田園生活を営む上での理想郷とされた。転じて楽天地を指す場合もある。)のニンフの名に由来する。ニンフとはギリシア神話に登場する花、樹木、山などの精のこと。美しい女性の姿をしており、歌と踊りを好む。予言をするものもしばしばあるようだ。ニンフ「カリスト」は月と狩猟の女神「アルテミス」に仕える狩人であったが、ゼウスに愛されアルカスを生んだためアルテミスの怒りに触れ(一説にはゼウスの妻「ヘラ」の嫉妬をかったためともいわれる)、牝熊にされた。それを憐れんだ神々の手によって天上に召され大熊座になったという。同時に息子アルカスは牛飼座の星「アルクトゥールス」となった。
   肘原種が融合し、JアークGGG連合艦隊を木星圏にて迎え撃った。「ザ・パワー」を得たボルフォッグと彼の乗艦「スサノオ」のリフレクタービームにより筋肉の両原種ともども原種核のみを残して文字通り粉砕された。