国際犯罪組織「バイオネット」が遺伝子操作で創り出したハイブリッドヒューマンの一種で、人間とカマキリを融合させたような姿を持つ。カマキリとはカマキリ科の昆虫で体長は7〜8cm、大きいものでは10cmに達するものもいる。身体は草緑色か枯れ葉色で、三角形の頭部、細長い前胸部、肥大した腹部を持つ。頭部には複眼と短い糸状の触覚があり、前肢は大きな鎌状で棘があり、他の昆虫を捕食するのに用いられる。草むらなどに生息し、秋頃木の枝などに海綿状の卵のうを産み付ける。越冬は卵で行ない、4月頃孵化する。本州以南に分布し、地方によってはとうろう、いぼむしり、いぼじり、おのむし、かまぎっちょう、いぼつりむし、かまむしともいう。
カマキリ獣人はその特性を対人戦闘能力に転化すべく開発された。他の獣人と比較して素早さはそれほどでもないが、パワーは侮りがたいものを持っており、ひとたびその巨大な前肢で捉えられれば脱出することは困難である。また背面には羽を2対備えており短時間の飛行も可能である。知能は怪人達の中でもかなり低めで、極めて単純な命令を辛うじて理解し実行することができる程度であり、高度な作戦行動などにはまったく向いていない。よって特定地域の破壊活動などが主任務となっている。最大の欠点は旺盛すぎる食欲で開発当初は共食いを防ぐためにバイオネットの怪人飼育班は不眠不休を強いられていた。