イオンコーティング

 イオンプレーティングとも言われる表面加工処理、およびその技術。
 イオン化、すなわち電荷を帯びた状態の金属原子を被加工物に蒸着させる。従来の被加工物を電解溶液に浸して皮膜を作る鍍金技術に対し、プラズマによって蒸発した金属を反応性ガスと反応、化合させて被化合物に蒸着させるため、密着性、耐久性、工程の安全性が飛躍的に向上した。本来は宇宙開発技術の一環としてアメリカで開発された技術であるが、その後広く応用が進み、日用品にも用いられている。
 基本的には硬化した皮膜金属による内部保護のための技術であるが、蒸着させる金属と反応性ガスの濃度や混合比等の調整次第でさまざまな性質や色調を得ることもできる。
 2007年には中国の科学院航空星際部で旧ガオーマシンに対して装甲皮膜を蒸着させるイオンコーティング実験が行われている。経過、および結果は良好なものだったが、蒸着実験終了直後に実験場がマモル少年のレプリジンの襲撃を受け、旧ガオーマシンは奪取されてしまう。
 その直後、京都におけるガオファイガースターガオガイガーの戦闘において、ゴルティオンハンマーのグラヴィティショックウェーブ影響下にあったはずのスターガオガイガーが機体の分解・崩壊を免れていたのは、真のヘル・アンド・へヴンのエネルギィやGパワーバリア、そしてプロテクトシェードの効果と共に、このイオンコーティングが何らかの効果を発揮していたためと思われる。おそらくミラー粒子かそれに類する性質を持つ粒子を長時間安定蒸着させるための実験ではなかったかと推測される。ただ、それも耐久時間を僅かに先延ばししたに過ぎず、もしゴルディオンハンマーの破壊があと数秒遅れていたら、勝敗はあの時点で決していたという追証シュミレーションの結果も存在する。