マモル少年が物質復元装置の中枢であるパスキューマシンを奪取した際、偶発的に複製されたギャレオンのレプリジン。その形状や性能はほぼ完全に複製されたが他のレプリジン以上に色素の欠乏が激しく、純白と言ってよいほどの外観となっている。さらには偶発的な複製だったためか、ギャレオンに内蔵されたブラックボックスについては不完全にしか複製されず、内部に封じられたカインの意識も再現されていない。そのためオリジナルのギャレオンが有していた、「ギャレオン=カインにその勇気を認められた者にしかフュージョン出来ない」という制約が事実上失われており、運用上に一定の汎用性を得たのは皮肉な結果と言える。
逃走するオリジナルのマモル少年とギャレオンを護るため、マモル少年のレプリジンと共に囮となってソール11遊星種の追撃を阻むが、結果的に捕縛され、AI改造を受けて同じくケミカルボルトによって生体改造されたマモル少年のレプリジンと共に、オリジナルのマモル少年とギャレオンを追撃する戦力として地球圏へと送り込まれ、彼のQパーツ連続奪取をサポートしていた。特にその外観は、一連の「対原種」防衛戦の「英雄」というオリジナル・ギャレオンの伝説的名声を背景に、Qパーツを確保、防衛していた各機関・組織の構成員(つまりはギャレオンの活躍を最もよく知る人々)の心理を激しく動揺、混乱させ、Qパーツの奪取を成功させた大きな要因の一つに挙げられている。思い返せば、それもまた遊星主が企図していた「心理戦」の一環だったのだろう。
GGGの追撃を受けるに際してパスキューマシンを媒介としてマモル少年のレプリジンとフュージョン、さらに事前に奪取していた旧ガオーマシンともファイナルフュージョンし、スターガオガイガーとなり、獅子王凱の駆るガオファイガーと熾烈な戦闘を繰り広げた。
カインの意識が存在せず、また本来非戦闘員だったマモル少年のレプリジンが操縦者であったにも関わらず(彼が遊星主によって戦闘訓練を受けた可能性も否定できないが)、マモル少年のレプリジンがケミカルボルトによって身体機能を強化され、また精神的暴走状態にあった事を加味したとしても、凄まじい戦闘能力を発揮した事は事実である。これは操縦者の心身のコンディションがその機能に大きく影響する、メカノイドというシステムの特性が顕著に表れた事例と言える。真のヘル・アンド・ヘヴンを発動し、ゴルディオンハンマーを完全破壊、超竜神を大破させ、一時はガオファイガーをもその狙点に捕らえるが、最終的にはガオファイガーのヘル・アンド・ヘヴンによりフュージョンブロックを摘出され、爆発。完全に破壊される。