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人々の網の目 - Web of People -

 情報処理論8回分のレジュメが公開されている。理科系のテーマと思い、ここで精神的に一歩引いてしまった人には踏みとどまり、引き返してきてもらいたい。ここで繰り広げられているのは日本中世史と情報処理の融合であり、文科系、理科系という二分法を無意味にするものだからだ。発信するのは中世史における文書研究で知られる歴史学者。「大日本史料」等、基本史料の利用方法が情報処理と絡み合いながら述べられる。ただし、発信内容がレジュメだけにとどまっているのは残念だ。この話題に関する歴史学者の発言は学界内では盛んであるものの、専門分野を超えては伝わってこないことが多いように感じられる。歴史学者がいま考えていることを、より広くより深く伝える発信へと進化していって欲しい。(2003-02-23記)


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