公私両面を二つのサイトで公開している。オフィシャル版には日本語版、英語版に加え、フィンランド語版がある。これはフィンランド国立研究センターでの研究経験によるものか。私的ページにはさらなるフィンランド語の世界が広がっている。さて研究関係では「講義のページ」を開くと、「なぜ統計学を学ぶのか?」と題したイントロダクション用参考資料がまず目に飛び込んでくる。統計学の広がりと類型が伝わってくるこの資料を手始めに、これまでの講義録がまとまって公開されている。環境問題を題材にした「統計学で考える」や「画像数学」「統計データ解析」「統計学方法論」「情報統計学」など、教養、専門、大学院と各段階での充実した教育内容が伝わってくる。特に教養教育の講義録は関心を持ちやすい切り口が印象的だ。「教養の講義が一番難しい」。なぜなら「「教養」では、なぜこの料理を食べなければならないのかを説明して、スプーンを口にもっていって食べさせてやらないといけない」からだ(「大学の講義―教養・専門・大学院」(2001-06-19))。こう語る作者の苦心の跡がにじみ出ている。(2002-02-11記、2002-03-02補)
[追記]
文中に「さて研究関係では「講義のページ」を開くと、「なぜ統計学を学ぶのか?」と題したイントロダクション用参考資料がまず目に飛び込んでくる」という一文がある。当初これは「さて研究関係では、「なぜ統計学を学ぶのか?」と題したイントロダクション用参考資料がまず目に飛び込んでくる」という文章であったが、浅野晃さんご本人のアドバイスにより上記のように修正した。また浅野さんには公的ウェブページ、私的ウェブページ両方の公開日をわざわざ調べていただき、お教えいただいた。浅野さんのご厚意に感謝したい。2002-03-02記)