代表を務める民間研究所「アジアネットワーク研究所」のサイト。とはいえ事実上、発信者の個人サイトといえるだろう。アーカイブされている文献のうち、古いものは実に1996年にさかのぼる。この年、「日本インターネット協会会報」に掲載されたという「始まった行政のインターネット利用」を読むと隔世の感がある。以降、西暦2000年問題、インターネットガバナンス、ICANN改革、そしてアジアのインターネット等、インターネットの普及に尽力したきた実績がそのまま発信内容となっている。内容だけではなく、その手法にも注目したい。たとえば、リニューアルする前の過去のサイト内容が「ANR Archive」としてそのまま保存されている。端々に初期の、なかば伝説的な、しかし今でも現役であるネットワーカーの面目を見る。（2002-07-08記）