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- 車高を MAX.ポジションにする。
- 車体右側をジャッキアップし、右前輪を外す。
- 右前輪ホイールハウス前側のゴムカバーを引張って外し、エンジン右側面のタイミングカバーにアクセス出来る様にする。
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- タイミングカバーをエンジンに固定するボルトとナットを緩めて外す。
- タイミングカバーを浮かせて外すが、溜まっていたオイルが多少流れ出るので、下にボロ布を敷いておく。
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- カバーを外すとコルク製のパッキンがボロボロになっているので、綺麗に取り除くと共に、エンジンとカバーに付着したオイルスラッジも拭き取る。
- 中央左側にタイミングチェーン・テンショナー(赤矢)が露出する。
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- チェーン・テンショナーは左図の様な構造を持つ。
- チェーンをガイドするラバーパッド(R)はガイドロッド(G)で本体ブロック(B)に支持される
- ラバーパッドの位置を支えるサポートピン(C)には歯が切られラチェット部(A)で引っ込むのを防いでいる。
- ガイドロッドに内蔵されるスプリングは弱く、テンショナーとしての機能はあまり期待出来ない。
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- ブロック本体とラバーパッドの間にマイナスドライバーの先を入れてこじった時、タイミングチェーンに弛みが生じている場合:
ブロック本体とサポートピン先端のフランジ部との間にマイナスドライバーの先を入れて、こじりながらサポートピンを送り出す。
- 音が出ている場合でも、送り量はラチェット部1ノッチ分程度である。この程度でも明かな改善効果が感じられる。
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- 上記、ブロック本体とサポートピン先端のフランジ部との隙間が(C)です。
- ラバーパッド(R)の摩耗が進んでいる場合にはチェーン・テンショナーとタイミングチェーン自体の交換が必須です。
- チェーン・テンショナーの交換は、ラチェット部(黄矢)の溝に小さなマイナスドライバーを入れて黄矢印方向に回すと、ラチェットが開放されるのでラバーパッドを押込み、ボルト(B)を緩めて交換します。
- 交換後は上記作業でチェーンの弛みを取ります。
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- タイミングチェーンの交換時にはカムシャフトとクランクシャフトのタイミングマークがずれない様に充分な注意が必要です。
- 調整作業が終わったら、必ず新しいガスケットを用いてタイミングカバーを戻します。
- ゴムカバー・タイヤ等を戻してお終いです。
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