厚生年金が無いとこに勤めてるので、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)に入ってみた。宣伝では良いことばっか言うけど、なんだかなー、と思うことも多いので、誰かの役に立つかもしれないと思って長文を書いておく。
iDeCoは毎月の拠出金を、銀行とか証券会社とかの窓口会社が用意した投資信託とかに投資して、60歳(~70歳まで延期可)になったら受け取れる。一括で受け取ってもいいし、20年間年金式に隔月でちょっとずつ受け取っても良い。投資信託の利益は非課税で、加入期間の拠出金は所得税の控除対象。←ここばっか、めっちゃ強調されてる。
でもね、デメリットというか、引っかかる点が主に2つ。1.自分が貯めたお金なのに受け取るのに税金が掛かるかも
銀行だったら、預けておいたお金を下ろすのは基本タダで、ATM営業時間内なら手数料は取られない。しかし、iDeCoの拠出金は60歳以降に受け取る時、所得税課税対象になる。え?自分のお金じゃん?と思った。
年金で受け取るなら、基礎年金(国民年金)+働いてたら給与所得+iDeCoの年金受取額(+厚生年金)で通常の所得税が計算される。まー、リタイア後無職で基礎年金+20年間受け取りのiDeCoだけだったら課税対象額ゼロだと思うけど。
一括で受け取るなら、分離課税(毎年の所得税とは別計算)で退職金控除になる。加入年数を勤続年数に読みかえる感じ。加入10年なら400万、20年なら800万、30年なら1500万が控除対象で税金かからない金額。
一番税金かからないのは、一括で退職所得控除ギリギリの金額を受け取り、残りは年金にすることらしい。
ってゆーか、そんな面倒くさいこと考えるくらいなら、利率低くても普通に貯金した方がよくね?2.手数料は毎月絶対引かれる
窓口会社の金融機関は大抵、手数料無料!とか宣伝してるけど、親方のiDeCo本家・国民年金基金連合会とかの手数料は絶対取られる。
加入時の初回手数料が2829円、加入中171円/月(×12=2052円/年)、60歳以降の振込1回毎に440円(これは銀行振込手数料っぽい)。年金受け取りを最大回数にすると、440円×6回/年×20年=52800…。節税分より手数料の方が高くね?
そして、そんだけ手数料引きながら、引き落とし26日で、ネット照会に反映されるのが翌月の15日頃!で、拠出金の投資状況が反映されるのが20日頃。引き落としてから1ヶ月近くかかってる。処理が遅すぎる。最初の20日ぐらい何やってんの?銀行振込だって即刻送金できる時代にさー。自分なりに計算して、10月末くらいに拠出金の金額変える申請書郵送したんだけど、まだ情報が反映されてないし。
あと、銀行預金と違って始めたら基本的にやめられず、60歳まで引き出せない。
銀行の定期預金でさえ年率0.01%のご時世に、今んとこ2%超の運用益を出してくれてるみたいだし、所得税の控除とかも利用したいんで、無駄とは思わないけど、なんかモヤモヤする。
ネット記事の家計診断とかでよくiDeCoお勧めしてるけど、そもそも家計診断が必要なドンブリ勘定なご家庭がこの複雑怪奇な制度をうまく利用できるか疑問だなー。