独言 2015/07

2015/08

2015/06

2015/07/23
雲は湧き、光あふれて/須賀しのぶ
 県内では公立の強豪として知られる野球部で、一年から部を牽引してきた超高校級スラッガー・益岡の怪我で部が停滞する中、辛うじて代走でベンチ入りした須藤はある日監督に呼ばれ、夏の大会に向けた秘策を打ち明けられた。「ピンチランナー」 監督肝いりで投手として入部してきた滝山は、野球経験は浅いものの天賦の才があった。沢村を目標にしてきた鈴木は、協調性の無い滝山に手を焼く。甲子園を目指す中、戦時下の情勢は悪化していた。『雲は湧き、光あふれて』 他「甲子園への道」
 地方大会も佳境の今にタイムリーな本を。現代物の前2話が今時の話なので、こないだ同じ作者で「神の棘」読んだばっかでギャップが……。表題作は主に戦時中の話なので、ちょっとは近いが。まぁ、「栄冠は君に輝く」やねぇ。年取るとAll or nothingな若者の気負いがなんというか眩しいよ。

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2015/07/20
東京駅開業100周年記念Suica/東日本旅客鉄道株式会社
 やっと届きました。東京駅限定だったはずが全国通販になったSuica。一人3枚まで申し込めたけど、配布・転売予定ないので自分用の1枚だけ。去年12月の東京駅の騒動から7ヶ月。多分発送第4便くらい。どうせ定期にはならないし、遠来の客なんかに使ってる予備のSuicaを解約してこっちに替えようかな。
 ところで今、タイトルの100周年って入力したら、100執念って変換された。微妙に間違ってないカンジ?

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2015/07/18
バチカン奇跡調査官 独房の探偵/藤木稟
 平賀の弟で、骨肉腫を患い療養中の良太は病院の図書室で、ある日記を見つけた。「シンフォニア 天使の囁き」 服役中の天才ハッカー、ローレンの元に、幽霊屋敷の殺人事件についての捜査協力を求めてアメデオが訪れた。「独房の探偵」 「ペテロの椅子、天国の鍵」「魔女のスープ」収録。
 短編集。ローレン……クールだ。犯罪者だけど。それ以外にも色々問題あるけど。君は今どこに居るの〜!?平賀は奇蹟の存在を見たくて調査官やってるのに、弟の方が神様に近いなんて。くうぅっ!「シンフォニア 天使の囁き」は、それ以外の件でもネタ振りしてある、本編に直結する内容。

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2015/07/10
神の棘 I, II/須賀しのぶ
 冬のミュンヘンの街で死にかけていたマティアスは、テオドール神父に救われた。信仰を確信できないまま修道院で暮らすようになったマティアスの前に、テオの弟でマティアスとはギムナジウムの同級生だったアルベルトが現れた。荒れ狂うナチスの暴虐と絶望的な戦争の時代に、二人はそれぞれ困難の道を歩む。
 どこを書いてもネタバレになるし、魂の救済とかについて語ってもしょーがないので思い出話をすると、II巻でしきりに聖体拝領の話が出るので、昔々小学生ぐらいの頃、(多分エホバの証人の)布教活動をしていた人に誘われて復活祭に行ったのを思い出した。お祭りだからと誘われクリスマスパーティみたいなのを想像して行ったら、真面目な集会で子供には超退屈だったのと、聖餅をいただく時、作法を知らなくて手を出したら口を開けてと言われ、他人から手で直接口に聖餅のかけらを放り込んでもらうなんてお行儀が悪いなぁ、と子供心に思ったのを今でも覚えてる。あと聖餅が見た目薄焼き煎餅で甘くないとか。要は、自分の生活習慣に無い事柄ってことなんだけど。

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2015/07/03
剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎/高殿円
 大大名・今川義元が駿河・遠江一帯を支配していた頃。遠江国井伊谷(いいのや)の領主・井伊家の総領娘・(かぐ)姫は、不思議な予言の力で小法師と呼ばれていた。今川家からの難題と家中の対立など、戦国の世にあって次々と襲いかかる存続の危機に、ついに香は井伊直虎として女領主となり家を守り抜く。
 井伊家って江戸時代は彦根藩主だけど、元は浜松出身だったんだね。例の井伊直弼のご先祖の井伊直政が戦国時代的には有名人で、その義母にあたる井伊直虎(女だけど領主になるために男名)の話だけども、井伊家当主の次郎法師直虎になるのはだいぶ後ろの方。実際の戦闘は男達がするとしても、陰謀と駆け引きの頭脳戦で切り抜けるのは、プリンセスハーツとか遠征王とかのパルメニア・シリーズやなんかにも通じる、この作者のお得意。
 幕末銃姫伝->八重の桜っていうパターンもあったんで、2〜3年したらNHK大河ドラマで井伊直政か、もしかすると直虎がくるかもしんないなー。昨今、大河ってネタ切れだから。

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