独言 2013/06

2013/07

2013/05

2013/06/30
丕緒の鳥十二国記/小野不由美: 新女王の即位礼に用いる陶製の鳥の作成を命じられた慶の官吏の丕緒は、長年鳥を作り続けた中で失望していた。「丕緒の鳥」　凶悪な犯罪者をいかに裁くべきか、法を司るものとして、人として、そして柳国の官吏として、瑛康は考えあぐねていた。「落照の獄」　書き下ろし「青条の蘭」「風信」
やー、待ったな、十二国……。外伝短編集だけども。こんな盛り込んだ話だと、短編でも長編１冊書くのと同じくらいかかりそう。いわゆる本編の王とか麒麟とか、その他お馴染みの登場人物はほとんど出てこなくて、どうやら新王が登極したらしい、と噂で聞くような雲海の下で人々が懸命に生きてる物語。新潮文庫で旧作を出し直して、この後本格的に新作も出る予定だとか。期待期待。「落照の獄」は、「死刑とは」という感じの話なので印象的だった。裁判員裁判とか、最近の通り魔事件によくある犯人像とかを意識してる気がする。
2013/06/20
ノロワレ弐外法箱/甲田学人: 地域の風習に従って行われた祖母葬式が終わった頃、日高護の家に現れたオミコサマの少女が言う遺品の「箱」とは？そして伝え聞いた夢人が興味を持ったことに、双子の弟・現人は怒りをあらわにする。田舎の因習や奇人の兄から友人を守りたい現人だが、当の護は呪いに囚われていた。
朝の通勤電車でさわやか〜に「ノロワレ」とか読んでていいのか、自分？とつっこみたくなるよ（笑）。例によって、ぞわ〜っとくる系のホラー。キーワードだけ言うと、憑き物筋、餅まき、蠱毒、犬神。
2013/06/13
祈りの虚月/高里椎奈: 願いが叶うという、聖アステール学院の言い伝え。各々の願いのために、深夜、校舎に忍び込んだ４人の女生徒は、しかし集まってみると５人いた！ほとんどが互いに口をきいたこともない５人の少女が、言い伝えの儀式を求めて深夜の校内を歩きまわるうち、隠された心の内が明かされる。
「１１人いる！」ならぬ「５人いる！」でした（笑）。平たく言えば、言い伝えの謎を５人で解いていく話なわけだけど、その途中で交わす会話や、暗闇と灯りの狭間で揺れる心に直面する少女達の一夜、って感じ。１人称部分が交じってるけど、１人称の人がある意味一番惑わされてるのは、この作者の特徴かなー。言い伝えの謎はあるけど、推理小説的に読者が真面目に考えるような種類の謎じゃないんで、そこはサラッと「あそー」と思いながら読むべし。
2013/06/11
書物奏鳴/赤城毅: 蝶コレクターからの依頼で、未認定の新種の蝶が記載されているという本の入手に乗り出したル・シャスール。「魅せられたひとびと」　たった二人の買い手しかいないオークションで取り引きされるのは、テロ事件に関わる証拠品の本。「狩られた狩人」他２編
旅行に取り紛れて積ん読が増えてるので消化せねば。シリーズとして、依頼者や対象物の持ち主との虚々実々の駆け引きの他に、近・現代史の未解明事件や隠蔽事実とかを楽しむ物語で、大抵は今は昔の話で、へ〜、って感じなのだけど、最後のドイツの話は、今年(2013)裁判が始まったばかりのテロ事件に関わってる現在進行中の事件で、ドイツじゃ情報・捜査当局も槍玉に上がる大スキャンダルらしいのに、日本では単に「今も続くネオナチ問題」程度にちょろっと報道されたのしか見たことなかったので、結構驚いた。
2013/06/05
ゴリラポッド/JOBY: カメラ用の変形三脚。旅行とかには結構持って行ってたけど、今まであんまり活用してなかった。自分撮りしない質だし。今回、自分撮りするシチュエーションがあって、岩の上とか階段の手すりにぶら下げとかしてみたら便利だった。足場が水平でなくても使えるところがミソ。自分撮りとかツーショットとか集合写真とかを撮りたい人にはいいかも。同行者によると、セッティングしてる時かなり注目されてたらしい。見た目、面白グッズには違いない。
残念なところは、自分のデジカメとの相性がいまいちなこと。クィックシューというネジの部分の部品を、カメラの三脚用ネジ穴に付けておくと、三脚を使う時に足をカチッとはめるだけで簡単取り付けできるんだけど、私のカメラ(RICOH CX4)は、ネジ穴のすぐ横に電池やＳＤカードのふたがあって、クィックシューをつけるとふたが開けられないという。結局、使う時に現場でねじねじしてる。
2013/06/01
夏コミ当選: 旅行から帰ってきたばかりです。旅行中、持参したサカムケアが役に立ちました（笑）。そして夏コミに当選しました！旅行の準備に気をとられて、当落通知がメールで来るように登録しておくのを忘れたので、検索して判明しました。これは何としても夏コミまでに旅行記を書けという天の声なのでしょう。ネタは出来ましたので、頑張ります。ぃよっしゃー！！