- 2011/10/30
- 冬コミ当選
- 金曜から法事で大阪に行ってて、ついさっき当落メール見ました。
12/30(金)東パ−50b。冬コミに当選しました!……って、えーと、ここんとこ(法事以外の)旅してないんですが、新刊どうしよう?
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- 2011/10/26
- バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架/藤木稟
- 調査の帰路、道に迷って事故に遭い、英国北東部の片田舎に滞在を余儀なくされたロベルトと平賀。カトリックとは対立的な英国国教会が信仰されている町で、伝説さながらに次々と起こる吸血鬼事件の真相は?
ブラム・ストーカーが「吸血鬼ドラキュラ」の着想を得たのは、実はこっち、みたいな町が舞台。最後のアクション(?)シーンとかはハリウッド的で、なんつーかエンターテインメント性が今までになく高いので気楽に楽しめる内容。ラストでメールの先のサポート要員ローレンが初めて実体登場なのに、本人についてほとんど描写されず謎の人物度が更にアップ!
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- 2011/10/25
- トリニティ・ブラッド14/九条キヨ,吉田直
- 襲撃にあい、教皇と逃げるシスター・エステル。ワーズワース”教授”は記者のクレマンに調査の中止を要請するが、ホテルで事件に居合わせたことから、王太子妃殺害事件、通称ホワイトの乱の真相とエステルの出生の秘密を知る。一方、負傷したブラザー・アベルは隔離地区で目覚めた。
超ひさしぶりだな、トリ・ブラ。原作で話がわかってなきゃ、前巻読み返しが必要な間隔(泣)。「薔薇の玉座」編継続中で表紙はワーズワース教授(と青薔薇)。ワーズワース教授の曲者っぷりが良い。エステルの出自が、あ〜れ〜、な展開に。
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- 2011/10/24
- 公儀鬼役御膳帳 ゆずり葉/六道慧
- 正妻の子で嫡男だった弥一郎が出奔。いよいよ隼之助は鬼役の頭を継ぐことになった。だるま屋としては、船津屋の跡取り息子を連れ戻す仕事を請け負い、鬼役として醤油問屋の加納屋に潜入。一見、問題なく繁盛して見える加納屋だが、若女将が調合する醤油には恐怖の味が。
妾腹の子が格上げされて婚約もして順風満帆が一転、わー、なんか大変なことにっ!ってとこで終わってる。これまでは木藤家の内情はどっちかっつーと脇固めだったけど、今巻はそっちが本筋になった感じ。政治的陰謀と、鬼役や木藤家の内情と、加納屋と、船津屋と、が平行に進行してるので、ぼんやり読んでると「○○って誰だっけ」になる。あとがきにあたるこぼれ話の大根の話が愉快。
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- 2011/10/21
- 花籠の櫛 京都市井絵図/澤田ふじ子
- 錦小路室町の質屋に押し入った盗賊を追う大捕物があり、いつもは通行自由な逢坂の関で、通行手形の改めが行われていた。親元を離れ、遠い親戚の店で奉公しているお八重だが、主夫婦のいびりにとうとう耐えかねて……。
解説はお八重ちゃんに注目だけど、私は気っぷのいいお伊那ちゃん贔屓だわ。江戸時代、京都庶民の暮らしを描く短編7話は、それぞれ違う話なんだけど、少しずつ人物や事件がつながってる連作。人の移動の少なさからくる京都社会の狭さを象徴してるらしい。
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- 2011/10/17
- あの山越えて19/夢路行
- 田舎に来てそろそろ9年が過ぎた君子の日常短編。舅姑のハワイ旅行始末。遠距離婚約中まりなちゃん周辺。春の男たちの秘密。小学校の遠足。無口な舅の謎の日常。2人目妊娠中花枝ちゃんとその母。
男グループと女グループ、それぞれの生態(笑)かな。時々、男の人と女の人は全然違う世界に生きてる気がするよ。まりなちゃんの婚約者・勝くんは、こないだまでJリーガーだったのに、いつの間にかトルコに居るらしい。
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- 2011/10/15
- 月明かり 慶次郎縁側日記/北原亞以子
- 5つの時に目の前で父親を殺された弥吉は、自分が見た下手人の「ほくろの男」が見つからず、嘘つき呼ばわりされたことにこだわり、建具職人見習いになった16歳の今も下手人を探し続けている。そんな弥吉を連れて慶次郎を訪ねてきた十五郎。過去の事件には、恋にとらわれた男女の思惑が絡み合っていた。
短編シリーズには珍しく1冊1話。弥吉の母親が言い残した仇討ちの意味を、どうして誰もつっこまないんだぁ〜!とムズムズしてしまった。中二病とかいうけど、ティーンエイジャーはとかく思い込みが激しい、という話、かな?最初、別の話だったはずが、どんどん人物相関図になっていき、あっちを押したらこっちが出るという、ケシゴムザウルス(ピタゴラスイッチ 新しい生物No.001)みたいな話に。
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- 2011/10/12
- ドラゴンライズ/水市恵
- 人や街を襲う竜に対抗する戦闘ギルドの中でも人数は少ないながら勇名とどろかせる「グライズ」のノラ・グライド、アイ・グライド姉妹と半人前のフレイク。竜から助けた魔道剣士から、カーネスという少女の護衛を依頼される。竜はなぜカーネスを狙うのか?
「時間商人」シリーズが面白かったので、他のも面白いのかと思ってちょっと買ってみた。えーと、意外と王道?秘密兵器でだーいぎゃーくてーん!な展開とか。依頼を果たしてないので、続くものと思われ。そこで意外な展開が、とかになんないかなー、と期待。
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- 2011/10/11
- 賢者の秘密と黄金の腕輪 乙女は天使に囚われる/吉田縁
- サヴォナローラの説教に感化され修道院に入った父の訃報を聞いて、修道院まで継母と共に旅していたルビー。宿で襲われ逃げた先で青年に助けられた。博識だが傲慢な青年ミケーレと共に行き着いた父の死の真相とは?
なんというか、怒濤のラブロマンス&ハッピーエンド(笑)。7月に始まった新レーベルらしく、編集と縁があったのかな。とりあえずシリーズ化を想定してないので、1巻完結できっぱりと。舞台背景は15世紀末、イタリアはトスカーナ地方のサヴォナローラの時代で、この作者は中世史に詳しい。もう何年も同人誌しか出してないみたいだったので、急に本屋で見かけてびっくり。ブラック版サヴォナローラを楽しむべし?なんか違和感が〜と思うのは、挿絵のミケーレが20代半ばにしては少年っぽく見えるせいかな。
レーベルの想定読者層がいまいち謎。折り込みチラシを見た感じ、表紙とかはジュヴナイルなのに、内容はもう2層上(笑)。
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- 2011/10/09
- レディ・シノワズリ1/波津彬子
- 惚れっぽく道楽者の従兄・チャールズの口実に連れ出されたウィリアム少年は、チャイナ服の白人女性と出会う。チャールズにかけられた殺人容疑を晴らそうとウィリアムが調べていると、再びチャイナ服の女性に再会する。勝手にレディ・シノワズリと密かに呼ぶことにした女性とウィリアムは、何年か後に思いがけないところで出会い……。
新しい英国+中国趣味シリーズ。仮称レディ・シノワズリは、年をとらない時をかけるレディ?いつもの、きれいで、ちょっぴり怖く、優しい人の短編。なぜか、4ページ短編の「中国のおじいさん」が気になる。話は「ヒュー少年の悩み」の方が面白いのに。
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- 2011/10/06
- 訃報:スティーブ・ジョブズ
- Steve Jobs, 1955 - 2011
昨日新しいiPhoneの発表でニュースになったと思ったら、今日は訃報!マック使いとしてアップル社の製品と長年おつきあいしてるので、やっぱ気になります。病気療養休職の末、8月に病気で社長を自主退任したと思ったら、たった1ヶ月半で……。そんなに悪かったのね。癌だもんなぁ。
善し悪しは色々あると思うけど、ブームを起こし、類似品よりも欲しいと思わせる魅力的な製品をたくさん提供したすごい社長だったことは間違いない。
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- 2011/10/05
- 幻想建築術/篠田真由美
- かつて事業に辣腕をふるった老人が病に伏していた。寝台から動かれぬ身で夢想する。永遠の都に住む人々は、野望を持つ神学生、神に身を捧げた老いた聖女、父に代わって治める女侯……。神を祭る大聖堂のお膝元、教会の教えの支配する都で、不思議に出会った人々の運命の輪がまわる。
各章が短編で、前の章でチラッと名前だけ出たような人物が次の章で主人公になる連作を、序章と終章で挟む形式。タイトル見て桜井京介シリーズの「桜闇」みたいな、建築にまつわるオムニバスかと思ったら、全然違った(笑)。むしろ、龍のシリーズの蓄積が活用されてる感じ〜。
雰囲気では都はローマで教会はキリスト教風だけど、設定上仮想世界なので、実在の都市、宗教とは関係ありません。細部をあえて色々違えてあるし。大聖堂の様子を考えると、エルサレムの方が近いのかも?
単純に架空の物語を楽しめばいーんだけど、大人なので(笑)つい宗教テーマを考えちゃう。この話自体は架空の話なので、直球で「神は自分自身の中にいる」とか「神は全能ではない」って結論に至るわけだけど、作者の訴えはもちろんそんな感じじゃなく、私の受け取りで言うなら、1つのモデルを例示して、あなたは神様について考えたことはありますか、神をどう感じ、神とは何だと思いますか、という感じ。
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