独言 2011/03

2011/04

2011/02

2011/03/30
王妃マリー・アントワネット 青春の光と影,華やかな悲劇/藤本ひとみ
プロイセン包囲網のため、1歳で婚約し14歳でフランスに嫁いだオーストリア王女、マリア・アントニア・ヨゼファ・ヨハンナ、フランス語でマリー・アントワネットと名乗った誇り高い王妃の、孤独と恋の人生。
いつものー、フランス革命ー。マリー・アントワネット側からみた人生、という視点なので、かなりお綺麗というか身勝手な理屈が(笑)。もっとも、藤本ひとみには逆に革命家側から書いた物もあるので、対比するとそれはそれで面白い。フランス革命は貴族側が堕落してた一方、革命側は一貫性が無くハチャメチャだし。マリア・テレジアの娘として生まれたところから、ギロチンで死ぬところまで。

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2011/03/29
新・風の大陸2/竹河聖
政略結婚を強いられそうになっているマルキラを救い出すためにトリンに協力することにしたカヴィンタたち。しかしその背後にはソグドムの手が伸びていた。カヴィンタの隠された秘密とは。
自由なあとがきだなぁ。端的に言うと「好き好き高橋大輔!」カヴィンタとローエは、ルティを送ってはずなのに寄り道中。でも旅しながら色々見つけるのが大陸シリーズなんで。2巻はカヴィンタの秘密が明らかに。

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2011/03/24
グイン・サーガ外伝22 ヒプノスの回廊/栗本薫
黒竜戦争前夜、リンダとレムスの最後の幸せな日。「前夜」中原にいたはずのグインは、なぜか故郷ランドックに戻っており、暁の女神アウラと対峙した。「ヒプノスの回廊」氷惑星の首都で、氷人族のキッドは雇われ屋のノーマンに声をかけた。「氷惑星の戦士」他、「悪魔大祭」「クリスタル・パレス殺人事件」「アレナ通り十番地の精霊」
改めて考えると、外伝22巻ってすごい量だよな。本編130巻だから比率としてはおかしくないんだけども。DVDのブックレットに収録された短編とか、同世界別時代とか。多分、グインの失われた過去ってのは、「魔界水滸伝」の最終部分とリンクしてんじゃないかな。「新・魔界水滸伝」で宇宙に飛んじゃったあたりから読んでないんだけども。「氷惑星の戦士」は一見別作なので、いきさつが巻末の解説に説明されてる。
ところで、ヒプノスはギリシャ神話(ヒュプノスとも表記)からとってるからヒ「プノ」スで良いんだけど、脳内では、つい、ヒ「ノプ」スになっちゃってる(笑)。日本語語感的にヒノプスの方が据わりが良いんだろうか。それともどっかで誤記したのを先に覚えちゃったのかな。

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2011/03/23
異域之鬼1/由貴香織里
関東大震災の混乱で財をなした神近男爵の子息・我藍、我藍の許嫁の清ら、震災直後に異様な状況で我藍に拾われたソラト。息子たちに厳しくあたる神近男爵が囲う異人の女と人形のような少女。そして血の儀式が始まる。
お得意の惨劇もの。各人それぞれ秘密や弱みを持つことによって、悪循環のスパイラルにはまるようなやつ。古風なインバネスとか派手な着物とか和洋折衷でビラビラ派手で楽しい。話は…どうなんだろ、由貴香織里的にはいつもの感じなんで特にどうってことはないんだけども。

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2011/03/21
妖怪アパートの幽雅な日常2/香月日輪
妖怪アパート・寿荘に戻ってきた夕士。古本屋が持ち込んだ未熟な魔道書の主人に選ばれちゃったから、さぁ大変。楽しい春休みのはずが、修行漬け。そんな中でも、泊まりに来た親友・長谷に、寿荘の仲間を紹介したい!
そんなわけで、つい買ってしまった2巻。大ざっぱに言ってオバケ・コメディ。前向きにガッツに楽しく展開するので、身構えず楽しく読める。そんな、高校生に料理の味が個別に分かったりはしない、というのはとりあえず置いといて、気になるるり子さんの料理は春の彩り。

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2011/03/20
銀河英雄伝説 英雄たちの肖像3/道原かつみ,田中芳樹
無戦闘地帯だったはずのフェザーン回廊に帝国軍が侵入した。武官として赴任していたユリアンは、潜伏し、脱出の方策を探る。一方、イゼルローン回廊から攻撃する帝国軍のロイエンタールと対峙していたヤンは、ノアの方舟作戦を開始した。
あー、戦慄のルビンスカヤお姉様が(笑)。ヤン艦隊が一番活力あった時期なので、ヤンの言動が楽しい。原作を楽しんだ道原さんが、マンガ用に割愛しつつも、ヤンの鼻歌とかダメ宣言とかを細かく拾って雰囲気を大事にしてる。あちこちで話が平行に展開するので、原作未読だと分かりづらいかも?

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2011/03/17
風の王国 春の使者/毛利志生子
ようやく本腰を入れて王太子の花嫁選びを始めようとした翠蘭。4人の候補者と過ごす中で、それぞれの性格が際だってきた。しかし遠乗りに出かけた翠蘭が拾った女性をきっかけにド氏の暗部が暴かれる。そして最後に、ラセルの花嫁に選ばれたのは?
まー、結論から言うと、勧善懲悪めでたしめでたし。そしてシリーズのお約束で、誰かが危機一髪!でも翠蘭は立場上、シリーズ最初の頃ほどは無茶をしないのが、ちょっと拍子抜けかな。ところで小説の中のこととはいえ、一応心配になるのだが、この花嫁だとラセルがたじたじで尻に敷かれそうだよね。

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2011/03/15
LED電球 E17口金 DL-JA51N白昼色, DL-JA42L電球色/シャープ
本も読んでるんだけど〜。震災と停電が気になって。と言ってるそばから静岡震源の地震!大丈夫か富士山?
ちょっとでも節電しようと、先延ばしにしてたトイレと脱衣所の電球をLEDに替えることにした。前に蛍光ランプに替えようとしたら、40Wクリプトン球用の器具なので、ランプのサイズが大きくて付けられなかったけど、LED球を調べたらすごく小さいのが出てるので、替えられそうと思い買ってきた。シャープでそろえたのは、2つ買うと割引だったから。
脱衣所用には40W相当の500lm白昼色DL-JA51N。脱衣所には洗濯機が置いてあるけど、電球だと、えりの汗染みや食べこぼしの色が見づらいので、白い白昼色を。トイレ用には25W相当の400lm電球色DL-JA42L。トイレはそんなに明るくなくてもいいし、リラックス気分で電球色。点けてみたらどちらも40W電球より明るい。仕様を見ると、全光束では40W、25W相当になってるけど、下半球光束は60W、50W相当になってる。脱衣所やトイレみたいに狭いところでは、ランプ直下=部屋全体になるからだね。

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2011/03/13
華竜の宮/上田早夕里
大災害によって海面が250mも上昇した25世紀、わずかに残された陸地に住み続ける陸上民と、遺伝子操作された海上民とが暮らしていた。日本の外交官・青澄は、無国籍の海上民との折衝を任された。大船団を率いるツキソメという女傑と折衝をはかる背後で、大きな試練が近づいていた。
新聞書評で気になったので借りてみた。暗い過去を持つ正義漢、気のいいパートナー、エキゾチックな女傑、話せる上司、クールな敵、電脳空間、異形の生物、などなどてんこ盛り。プロローグが説明くさいので、ちょっとがんばりが必要かな。ツキソメが出るあたりからのってくる。
それにしても、東北地方太平洋沖地震の余震が続く最中に、マントルとかマグマだまりとかプレートとか読んでたら、感覚的にかなりリアル。怖っ!

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2011/03/12
帰宅難民
昨日は仕事だったので、地震のせいで通勤電車が止まり、帰宅難民になりました。しかし、上司のご厚意で泊めていただいたので、布団で眠れました。今朝になって、早くから動いている電車を使って迂回経路で帰宅できました。
自分だけでなく、コンビニや飲食店に群れたり、道路で放浪する人々を見て、東京の帰宅難民という言葉を体感しました。

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2011/03/10
公儀鬼役御膳帳 春疾風/六道慧
御膳奉行の木藤家の庶子・隼之助は、食べ物関係お助け業の壱太として、名酒自慢の居酒屋の再生を頼まれた。その一方で、父からは酒問屋への潜入を命じられた。厳しい父へのわだかまり、不出来な嫡子の弟との確執、御庭番の頭という重責の中、桃の節句の白酒に隠された秘密を追う。
隼之助はファザコンで、強面父は硬直仮面の下で目尻が垂れてる。あとは色男・雪也をとるか、気が利く忠臣・才蔵をとるか、孤高の剣豪・伊三郎をとるか、と悩めば楽しいかな。そーいや、せっかく笑いキャラ・三婆の出番が少ないぞ!蘊蓄全般は面白くてためになる。

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2011/03/08
アルオスメンテ1/あき
若い王に仕える神託士のレグナが神託を得た。神託の意味を究明するため、今は廃れている「賢者の夢」を試してみることにした。夢に入ることはできたが、賢者から科された試練は、レグナにはちょっと苦手方面だった。
しみじみ、この絵には弱い……。設定が、まー面白いくらいで、話自体は今のところ格別目新しくもないけど、緊張感とほのぼのしたところの緩急があってわりと面白い。展開に期待。堅物レグナと、ちょっとイケズな賢者のかけあいとかが愉快。側近仲間の個性がもっと出るといいな。ところで新刊帯で「華麗なる王宮絵巻」ってあおってるにしては地味な王宮。貴婦人とか全然出ないし。華麗って、単なる枕詞!?

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2011/03/07
花咲ける青少年 特別編1/樹なつみ
結婚式に招待されてラギネイで大集合篇。17歳にして3人目の自殺者を出したムスターファことユージィンのタラシ生活な過去。15歳でプレップスクールの寮に入ったカールにできた友だち。
地上波オンリーなんで、この1年間アニメ見てた私にはタイムリー。カールがバタバタしてて、キャラ違くね?って感じはあるけど、まー、子どもだったと言いたいのかな。ユージィンは死にたがり時代。結婚式前に集合篇では、本編終了から3年くらい経ってるはずなのに、ほとんど誰も何も身辺が変わってないっぽい。ところでルマティとこの内装と、パリの宮殿はどこがモデルかなー。ルマティ篇でもう1冊出る模様。ってゆか、アニメ化ならともかく舞台化って……。まー、べつに見ないからいーか。

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2011/03/03
ほたる 慶次郎縁側日記/北原亞以子
貸本屋の広助が、問屋でもらった餅をもって仕事から帰ると、女房が自害しかけたという。貧乏ながら平和に暮らしていた広助の女房と妹が抱える秘密とは。『みんな偽物』蝮の、とあだ名される岡っ引きの吉次が夜道を歩いていると、遠くに明かりのついた家が見えた。行って見ると、なにやらもめている様子。『ほたる』
作者、どんだけ蝮の吉次が好きなんだ……。ちょー嫌われ者、って役どころなのに、いい味出してるだけじゃなく、いいこともしてる。腐っても岡っ引き、みたいな。

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