Siena−タイトル
 


ブッブリコ宮とマンジャの塔
Palazzo Pubblico
プッブリコ宮 左がマンジャの塔
あぁーーーっっっ!!!!パスポートがないっ!!
といっても落としたり盗られたりした訳じゃありません。とりあえず警察に行って大使館に・・・なんていうアドバイスも結構です。パスポートのある場所はちゃぁんと分かっています。鍵をかけたスーツケースの中に大事にしっかりとしまってあります。2週間の予定で、モンテプルチアーノという町の語学学校に通うため、イタリア人の家庭にホームステイしています。今日は週末で授業がないので1泊の小旅行にやってきました。問題の私のパッサポルト(パスポート)ちゃんは、ステイ先の私の部屋です。落とすといけないしなぁと、この方が安全であろうと思い、鍵をしっかりかけたスーツケースの中に置いてきました。だって、家に泥棒が入らない限り、私のリュックの中より安全でしょ。し・しかし、私はうっかり大切なことを忘れていました。イタリアはホテルに外国人が泊まるときパッサポルトの提出を義務づけられているのです。義務じゃなかったかな・・・?
ブッブリコ宮

カンポ広場
マンジャの塔より、カンポ広場を

ドゥオモ Duomo
ドゥオモ
まぁいいや。とにかく、パスポートを見せないとホテルに泊めてもらえないんですぅ!。怖〜い顔の(ごめんなさい)フロントのおじさんが「泊められない」と言ってます。そ・そんなぁ〜。どのホテルも満室ですっかり辺りが暗くなってから、やっとの思いで見つけたホテルだったのにぃ。諦めて別の所を・・・と、思いかけましたが、ダメダメ。どこのホテルもパッサポルトがないと泊めてくれないんだ。お願〜い!何とかして〜。と、片言のイタリア語で必死に哀願する私。が、おじさんの顔は相変わらず怖いまま。このままじゃ、私、駅で野宿!?この寒いのにそれだけは勘弁して〜。
語学学校に通っていて、モンテプルチアーノでホームステイしている。そのステイ先の部屋にパッサポルトは置いてある。と言うことをイタリア語で一生懸命説明しているのに、それでも泊められないって言う。そうだ、パスポートナンバーの控えを持っているぞ、私。これって使える?。それを見せて、これじゃダメ?とさらなる哀願。ステイ先の住所と電話番号も見せたら、家に電話をして、私がホントに泊まっているかの確認。そして、やっと泊めてもらえることに。よ・よかったぁ。えっ、朝食はどうするかって?そんなの知らない。どうだっていいよ。とりあえず、屋根があってベッドがあればもう十分。

それにしても、もう1人のフロントのおやじさん。私、モンテプルチアーノの地図に、ステイ先の住所と電話番号を書いていたんです。それを地図ごと差し出したのね。私が、必死になって泊めてくれぇ〜、と訴えている間、彼は「モンテプルチアーノねぇ」と、いいところだよねぇという風ににこやかに地図を眺めてました。確かに、モンテプルチアーノはいいところだけどね。すごくイタリア人的だったけど・・・。私は必死だったんだからね。まったく。


 

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