関電機 小型電源・トレインセットパッケージ

模様入りプレスのボディも美しい関の小型トランス。出力40W、5・6・7・8・10Vの5段タップで、戦後のものより電圧が低いのが特徴。タップ絶縁板はファイバーながら、デザインはなかなかモダンで、箱絵も洒脱な感じがする。出力線の先端が、被覆部分まで金具で固められているのも親切で、現代の製品より気が利いているくらいである。3番目の写真にもあるように、側面には円形の板に刷られた注意書きが嵌めこまれており、子供にも解りやすい言い回しで使用上の注意点が述べられている。
4・5番目の写真は、C51が入っていたトレインセットの箱絵と、蓋の裏に貼られた説明書。残念ながら箱絵は汚損が激しいが、両サイドに電機、電車、客車など当時のラインナップを見ることができる。このころの説明書は表現に味があり、最後の注油に関してのくだりを見ると、「然し親切氣が多すぎては、汚れを招き、絶縁不良の原因となりますから此点充分考へてやらねばなりません。」と油のやり過ぎを戒めている。(説明書はクリックすると大きな写真がご覧になれます。)昭和10年代。

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