マルタ 電関セット

大阪市で現在も盛業中の、マルタ模型店の銘が入った、化粧箱入りトレインセット。EB50、16本円曲線、ターミナル、トランスという当時の最もオーソドックスな詰め合わせである。
製品はいずれもカツミ/エンドウのものだが、トランスのレバー周りに嵌め込まれた、エッチングの銘板には「VANGUARD RW202」とオリジナルの形式名が入る。「ヴァンガード」はマルタの製品に冠せられたニックネームで、軌道モーターなどに同様の商品名を名乗らせた例を、当時の雑誌広告に見ることができる。「MRT」は、言うまでもなくマルタのハイカラ(?)表記で、カツミを「KTM」と略す伝である。昭和30年代当時は、こうした詰め合わせが各店舗で盛んに行われた。
【17/6/24掲載】

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