【石巻〜月浦】 支倉常長の軌跡を辿る

 一夜明けて、早めの朝食を済ませる。朝イチで月浦へ行き、サン・ファン・バウティスタパークに開演時間と同時位に着く様に、との計画。朝食は和食の方を選ぶことにしたのだが、昨夜の予想通り、豪華で食べきれなかった。朝食を終えると、早速チェックアウト。月浦に向かった。

 景色を見ながら行こうということで、海沿いの細い道を進む。
のどかで、まるで時間が止まってしまったかのような風景。
やがて月浦着。展望台の近くに支倉常長の銅像を発見。が、まず始めにその先にある史跡を見て廻ることにする。ここも地元の人しかいないような静かな場所だった。
ここで、いくつかの記念碑を見て、写真撮影。説明文も読んでいると時間がかかりそうなので、これも写真に収めて、後で見ることにする。
奥の方に行くと、また別の記念碑があり、そこには記念植樹もあった。
私達は、月浦湾が一望出来るような角度から月浦湾一帯の写真を撮った。支倉常長が当時見たであろう風景を想像しながら・・・しばし思いにふける。

 今回、私が何故支倉常長関係の所を廻ろうと思ったかと言うと、昨年観た
オペラ支倉常長「遠い帆」東京公演に端を発する。それまでは、支倉常長についてあまりよく知らなかったのだが、それを機もう少し詳しく知りたくなってしまったのだ。とはいえ、謎の部分が多い。ならば、ゆかりの地を訪ねる旅というのもいいかもしれない、と思えるようになった。オペラでは悲しい末路といった感じの描かれ方をしているのだが、本当はどうだったのか。月浦湾に実際に立って見て見たくなった。

 ここで紹介すべき写真がないのが心残りではあるのだが、いずれ近いうちにリベンジしてみたい。旅行から帰って2日後、雄勝町出身の方から、そちらにも記念碑があるとの情報を得る。それは、船建造の地が雄勝町という説もあるからなのだが、この説の真偽の程は?である。いずれにしても、それらの記念碑を出来るだけ制覇してみようとの思いがあるので、併せて訪ねてみるつもりでいる。

                
 

 ☆サン・ファン館 宮城県慶長使節船ミュージアム
 シュミレーションシアターでは、17世紀初頭のサン・ファン・バウティスタの航海を再現している。これが結構凄かった。何が凄いかというと、嵐の場面だとか、大砲を打つ場面等では、いきなりドーンと座席が動き凄い衝撃が来るのだ。私のような頑丈(?)なヤツは別として、乗りもの酔いをしやすい人には絶対お勧めできそうに無い。が、一度試して見るのも良いかも(^^ゞただし、とっても揺れるので覚悟。
 他に復元船のサン・ファン・バウティスタ(写真右上)では、当時の船内の様子が再現されていて、見学することが出来る。何と、支倉常長とビスカイノの部屋にあるベットはわすか130センチ!これは、船が揺れるために体を丸めて寝るため、というのだが、それで長い間航海をしていたことを考えると、その航海の大変さは一体どれほどのものだったのだろう。さらに、乗組員は雑魚寝だったという。また、ねずみ対策の為に猫を飼っていたり、その辺も再現されている。

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