なんだかとっても嫌がっている私のようですが、だったら何故買ってきたのかという疑問を
抱かれた方もいらっしゃるでしょう。もちろん無駄な好奇心が私を駆り立てた、というのが
主な動機ですが、もう一つ、重要なファクターがあります。それは、私の父が
長野県出身であるということです。
ご存じの方も多いと思いますが、長野県の名物には
「蜂の子」があります。これを私は「幼虫」「ちょっと育ったもの」「成虫に近いもの」と
3段階の缶詰を、すべて幼少時に食した経験があるのです。
感想は、といえば、これは決して悪くないものでした。特に幼虫は、美味い!と言っても
いいほどのものです(人によるでしょうが)。当然イナゴも体験済みです。つまり私は、いわゆる
「虫関係」にそれなりの免疫があったわけです。
しかし、如何に虫に慣れているとはいえ、蚕のさなぎは初めて。小学校の頃教室で飼っていた「あれ」
を食べるわけです。どきどきします。これは震える手で缶に穴を開け、キコキコとゆっくり開けて
緊張感を高めるか、と半ば自虐的に考えながら缶を眺めていると。
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メチャメチャ開けやすい缶やんけー!
てっきり缶切りでじわじわと開けていくのかと思いました。しかしこれでは心の準備ができぬままに
パッカリと開いてしまうではないか。
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