/☆Go Back☆/

Visual etc.
写真集、詩集、絵本、漫画、翻訳、監修など






イソ ラメ リック
Isoparametric

2001年11月30日に講談社より発行されました。既に絶版です。
2006年3月に講談社文庫になりました。(現在第3刷)
 特別バージョンの写真集&ショートストーリィ集。大きさはノベルス版なのですが、箱入りで、オリジナル・ピンズの5個セットという超豪華本(4300円)です。ほとんどが予約販売で、限定8000部のうち書店に出回ったのは僅かに2000部でした。この特別バージョンは絶版ですが、2006年に文庫になりました。


詩集 MATEKI −魔的

2003年7月7日にPHP研究所より発行されました。既に絶版です。
2007年2月に中央公論新社より文庫版発行。(現在第2刷)
 初めての詩集です。写真もすべて自分で撮りました。小説の本を出したいと思ったことは一度もありませんが、詩集はいつか出してみたかったのです。おそらく、二度と出ないでしょう。
 長らく絶版となっていましたが、中央公論新社より文庫版を発行することになりました。文庫化に際し、思い切ってすべての写真を排除し、ピュアな本にしてみました。


夢  思考
You Will Dream While I Think

2002年6月5日にPHP研究所より発行され、現在第5刷です。
単行本は、2002年12月からカバーが新しくなりました。
2005年6月にPHP文庫になりました。(現在第1刷)
2009年5月に講談社文庫になりました。(現在第3刷)メッセージ:常田真太郎 
 いわゆる癒し系の本なんだそうです。小説からの引用に、写真とメッセージを加えました。森として一番見てほしいのは写真です。隠れ蓑のような表紙デザインですのでお見逃しなく。「議論の余地しかない」の発行に合わせ、第4刷の途中で表紙のデザインを変えました。以前のものがあまりにも気に入らなかったので、我が儘を言いました(もちろん、事前にチェックできていればこんなことにはならなかったのですが)。


議論 余地 しかない
A Space under Discussion

2002年12月5日にPHP研究所より発行され、現在第2刷です。
2008年10月に講談社文庫になりました。(現在第3刷)解説:糸井重里 
 前書「君の夢 僕の思考」のときに作った文章のコンテンツ(選ばれた文と、それに対するコメント)が半分しか収録できず、残っていました。それらで作られたのが本書で、つまり、残り物です。ただ、サイバーショットを新型に変えて、解像度が上がったため、写真を大きく使うことができるようになって、デザイン的にも非常に洗練されたと思います。したがって、見てほしいのは写真の方で、事実上、写真集として自分では位置づけています。


言葉
Gathering the Pointed Wits

2004年9月にPHP研究所より発行され、現在第1刷です。
2010年11月に講談社文庫になりました。(現在第6刷)解説:養老孟司 
 HPに公開していた日記に毎日「本日の一言」として書いたものから抜粋して作られた語録です。非常に短いフレーズが、1ページに数個並ぶだけコンテンツで、写真もなにもありません。言葉だけで勝負、ということですね。こういったニーズがあるのかな、という手探りを……。


STAR EGG
玉子 さま

2004年11月に文藝春秋より発行され、現在第5刷です。
2007年11月に文春文庫になりました。(現在第1刷)
 絵も文章もすべて自分で書いた初めての絵本です。多くの方に読んでもらえると良いな、と思うことができた初めての本でもあります。そのあたりの詳しい経緯についてはこちらを。また、この本の出版を記念して行われたプレゼント企画についてはこちらを。


STAR SALAD
玉子 さま 2

2006年10月に文藝春秋より発行され、現在第1刷です。
2009年11月に文春文庫になりました。(現在第1刷)
 自作絵本の2作めです。けっこう楽しく作ることができました。苦労が少なかった、といえるかも。お話は、前作と特につながっていません。どちらから読んでもOKです。


悪戯王子 物語
Fables of Captain Trouble and Cat
ささきすばる/画

2002年10月に講談社より発行され、現在第1刷です。
2006年3月に講談社文庫になりました。(現在第4刷)
 絵本です。ささきすばる氏の絵を中心に20編のショートストーリィを組みました。「アイソパラメトリック」に近い作りですが、絵がやはり強烈ですので、全然違う印象になりました。講談社の「メフィスト」に「悪戯王子と猫の十物語」として、10話を掲載しました。そのときは、ささきすばる氏の絵は白黒でした。この10話は、「アイソパラメトリック」のときに入れなかった旧作です。これに、本書のために書いた新しい10話が加わっています。本の装丁もささき氏と相談して考えたもので、初めてブックデザインに積極的に関わった一冊です。


建築家
A Cat of Architect
佐久間真人/画

2002年10月に光文社より発行され、現在第4刷です。
2006年12月に光文社文庫になりました。(現在第1刷)
 絵本らしい絵本です。佐久間真人氏の絵が最初にあって、それを並べてストーリィを作りました。ただ、この絵は、購入した人のために1枚ずつ着色して売られているものでしたので、今回のお話のために、色は塗ってもらっています。また、本書のために描かれた絵も数枚あります。佐久間氏は、光文社の「ジャーロ」で連載している「ZOKU」の挿絵をお願いしている画家で、実は愛知県のすぐ近くにお住まいです。猫はもちろんのこと、建物や鉄道のディテールに愛着を感じさせるレトロ感のある絵ですが、しかし、このドライさは、やはり猫的でしょう。本作は、森としては「本格ミステリィ」の一つの方向だと考えています。


失われた猫
The Lost Cat
佐久間真人/画

2011年12月に光文社より発行され、現在第1刷です。 
 「猫の建築家」と同じ手法で作りました。つまり、佐久間氏は物語を想定して絵を描かれたわけではなく、自由に好きな風景を描かれているだけです。彼の絵を見て、物語になるものをピックアップし、文章を書きました。「猫の建築家」のあと、約8年間に描かれた絵が今回使われています。前作は文庫にもなっていますが、単行本サイズの方が絵には適しています。今回の新刊に合わせ、前作も単行本が重版(第3刷)になりました。個人的には、この2作めの方が出来が良いと思います。


蜥蜴
Salamander
ささきすばる/画

2003年11月に中央公論新社より発行され、現在第1刷です。
 絵本です。今回は、ささきすばる氏のストーリィを先行させ、装飾的に詩を使いました。小さい本ですが、非常に凝っています。


蛟竜(こうりょう)
Dragon
ささきすばる/画

2004年11月に中央公論新社より発行され、現在第1刷です。
 「蜥蜴」の続編です。装丁は相変わらず凝っています。


DAY & NIGHT
昼も夜も
ささきすばる/画

2007年4月に中央公論新社より発行され、現在第1刷です。
 スバル氏との共著の絵本。共著といっても、森が担当をしたのは、文章のシェイプアップのみ。中公から出ている絵本はこれが3冊めですが、すべて一連のシリーズ。





考えなし 行動?
Thoughtless Acts?
ジェーン・フルトン・スーリ+IDEO/著 森博嗣/訳

2009年6月に太田出版より発行され、現在第4刷です。
 工業デザインに関する本ですが、一般の人が読んでも面白い内容です。ほとんどのページがカラー写真と数行の説明だけで、翻訳といっても量的には楽な仕事でした。「発想」や「着眼」というものを、どのようにして養うのか、が少しわかる本かもしれません。


コマ ジャイロ 回転体の科学と技術
ジョン・ペリー/著 高島直昭/訳 森博嗣/監修

2022年12月に誠文堂新光社より発行され、現在第1刷です。最新刊
 100年まえにイギリスで出版された本の翻訳です。もともと一般の人(技術者たち)を対象にした講演録で、噛み砕いた説明になっているので入門書としても適切です。回転している物体がどのような振る舞いをするのか、それらにはどんな法則があるのか、といった内容。コマから始まり、地球にまで話題が及びます。





すべてが になる
The Perfect Insider
原作/森博嗣 作画/浅田寅ヲ

2001年9月に幻冬舎コミックス(BIRZ COMICS SPECIAL)より発行。
2007年6月に幻冬舎コミックスより文庫版発行。(現在第2刷)
 ソニー・マガジンズの「コミックバーズ」に連載しました。本書の発行後、出版社が幻冬舎コミックスに移りました。浅田寅ヲ氏の絵はダイナミック(動的)でドライです。こういったカメラで本作を見るのもとても面白い。素晴らしい漫画になっています。


たい 密室 博士 たち
Doctors in Isolated Room
原作/森博嗣 作画/浅田寅ヲ

2003年12月に幻冬舎コミックス(BIRZ COMICS SPECIAL)より発行。
2007年9月に幻冬舎コミックスより文庫版発行。(現在第2刷) 
 「コミックバーズ」に前半が連載、後半は書下ろしです。浅田寅ヲ氏のキャラはさらに磨きがかかった感じです。


女王 百年密室
God Save the Queen
原作/森博嗣 作画/スズキユカ

2001年12月に幻冬舎コミックス(BIRZ COMICS SPECIAL)より発行。
2007年6月に幻冬舎コミックスより文庫版発行。 
 同じくソニー・マガジンズの「コミックバーズ」で企画され、幻冬舎コミックスより発行。スズキユカ氏の絵もとても素敵です。小説にしようか漫画にしようか迷ったら、迷わず漫画にして下さい。ここまで小説を理解して書かれた絵も珍しいでしょう。スズキユカ氏はカラーが素晴らしいのですが、残念ながら表紙でしか見られません。


迷宮百年 睡魔
Labyrinth in Arm of Morpheus
原作/森博嗣 作画/スズキユカ

2005年5月に幻冬舎コミックス(BIRZ COMICS SPECIAL)より発行。
2007年9月に幻冬舎コミックスより文庫版発行。 
 WEBコミック「GENZO」にて連載され、幻冬舎コミックスより発行。ますますシャープな絵になっていますし、前作よりものびのびとしたスズキユカ氏の魅力が見られます。


赤目姫 潮解
Lady Scarlet Eyes and Her Deliquescence
原作/森博嗣 作画/スズキユカ

2018年3月に幻冬舎コミックス(BIRZ COMICS SPECIAL)より発行。
 「月刊バーズ」に連載され、幻冬舎コミックスより発行。よくぞ、この難解な小説を漫画化した、と驚くスズキユカ氏の会心作です。小説も漫画も、3部作中最高傑作となりました。


黒猫 三角
Delta in the Darkness
原作/森博嗣 皇なつき/画

2002年8月に角川書店(あすかコミックスDX)より発行。既に絶版です。
2007年4月に幻冬舎コミックス(BIRZ COMICS SPECIAL)より再発行。
2012年1月に幻冬舎コミックスより文庫版発行。
 角川書店の「ミステリーDX」に連載したものです。短編「気さくなお人形、19歳」と長編「黒猫の三角」の2作を収録しています。皇なつき氏といえば、カリスマ的に人気を誇る実力漫画家です。現代を舞台にした作品は、しかし少ないし、とてもやりにくかったのでは、と思います。素晴らしいディテールと完成度です。


すべてが になる 1巻
The Perfect Insider
原作/森博嗣 作画/霜月かいり

2015年10月に講談社コミックス(KCx)より発行。
 「F」の漫画化は、今回が2回めですが、講談社内でコンペが行われ、霜月かいり氏が選ばれました。凍るような線を描かれる実力派です。作品は雑誌「ARIA」に連載され、すぐに単行本となりました。第1巻と第2巻に分かれていて、こちらが前巻になります。


すべてが になる 2巻
The Perfect Insider
原作/森博嗣 作画/霜月かいり

2016年3月に講談社コミックス(KCx)より発行。
 後半の第2巻です。ストーリィは、原作に非常に忠実です。キャラクタのイメージも、少々格好良すぎる犀川を除けば、かなり近いのではないか、と感じます。雑誌に連載したときと、絵が違っている箇所が散見され、単行本化に当って修正されています。べつに間違いがあったわけではなく、作者の拘りを感じることができました。


四季
The Four Seasons
原作/森博嗣 作画/猫目トーチカ

2015年11月に講談社コミックス(KCx)より発行。
 「四季」の春と夏を原作にした漫画です。猫目トーチカ氏の絵は、大変不安定で、そこが味わい深く、スリリングで、絵を見ただけで作者がわかるオリジナリティとなっています。絵を描く人が一番欲しいものを持っている描き手でしょう。この作品に相応しい絵だと思い、漫画化をお願いすることになりました。


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