MORI Hiroshi's Floating Factory Model Railroad Workshop
A&B Report 2014年1月号


The color of the garden turned from yellow to white.

A Happy New Year !

/☆Go Back☆/
 今回のレポートは、10月下旬から1月下旬の3カ月間です。この時期、梵天坂ガーデンの主なイベントは、前半では落葉掃除、後半は雪掻きになります。昨年は、樹々の葉がよく茂り、落葉も大量でしたが、幸い天候に恵まれ、毎日仕事ができたので、落葉の処理は12月中旬には完了しました。これは、今までで一番早いペースでした。その後、そろそろ雪かな、と待ち構えていますが、12月と1月と、大して積雪がありません。4回めの冬になりますが、これまでで最も雪が少ない冬の始まりとなりました。今のところ、最高でも積雪は10cm程度で、雪掻き作業は一度もしていません。もちろん、気温は既に氷点下15℃くらいまで下がっています。日中の最高気温もマイナスです。でも、欠伸軽便鉄道の運行は続いています。

 信号機の大工事が終わったあと、屋外活動は、落葉掃除だけになり、暖かい工作室での活動がメインとなりました。温存しているキットを組んだり、ジャンク品を直したり、ちょっとした工作で変なものを作ったり、と毎日フル稼働です。作ったものが出来上がれば、外で走らせるわけですから、そのときだけは寒いのを我慢して出ていきますが(というよりも、楽しくて寒さを感じないのですが)、葉が落ちたあとの庭園は、昼間は日差しがあってかえって暖かいのです。そうですね、お昼前後の二時間くらいですか……。今回のレポートは、そういった小さな車両の工作や走行が多く、5インチゲージの機関車では、これといったニュースはありません。

 毎年1月のレポートでは、昨年の総括と今年の計画を書いていますが、昨年は、本当にいろいろな工事を精力的に行い、素晴らしい年だったと思いますし、また、今年もなるようになるだろう、と楽観しています。目標を掲げてもあまり本人がそれを気にしていないので、意味がないのではないか、とも思うわけです。たぶん、今年も充実した年になるでしょう。

 このA&Bレポートでは、記録的な意味で主なニュースのみを取り上げています。より詳細な情報は、毎日アップされている欠伸軽便のブログ(Construction in Waterloo)をご覧下さい。

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秋から冬へ

 久し振りに、記念バッジを製作しました。1枚めの写真の左がそれです。滅多に入手ができません。当鉄道に乗車した方にだけお渡ししているものです。なお、右のバッジは、同時に作られた某倶楽部のもので、既に会員の希望者には販売されました。

 2枚めの写真が、10月のもの。葉の色が変わる直前です。こんなに茂っていたのですね。3枚めは、オレンジ色になった楓の下の梵天坂駅。レールバスが停まっています。


 庭園内には、楓が何本かありますが、赤くなるものは少なく、ほとんどが黄色かオレンジ色です。毎年微妙に色が違うので、今年はどんなふうかな、と楽しみです。この秋の特徴としては、葉が早く色づいたのに、なかなか散らなかった、ということでしょうか。2枚めは、落葉を燃やしている焼却炉です。3号機を増設したことも、落葉処理早期完了に貢献しました。

 そして、3枚めの写真が、葉がなくなって青い空が広く見渡せるようになったところです。地面に日が届き、明るくなりますし、芝や草や苔にも、この時期の日射が重要みたいです。


通常運行

 春に完成した28号機ホイットコムは、その後大活躍しています。ゲストを運ぶ役は、それまで19号機のDB81でしたが、すっかり新旧交代となりました(またそのうち戻るかもしれませんが)。黄色い車体は、秋の風景に溶け込むようにマッチしています。2枚めの写真が、落葉が沢山降り積もったところ。線路上の落葉は、エンジンブロアでさっと吹き飛ばしています。3枚めは、落葉掃除がほとんど終わった頃のもの。助役が運転手をしています。


 現在、一番新しい動力車が、この29号機のレールバスです。かなりお手軽な改造をしましたが、その後トラブルもなく、調子を維持しています。エンジンサウンドも快調です。一人で、検査のためにメインラインを周回するにはもってこいの車両です。これの登場によって、ガソリンエンジンのカトー7tonの出番が少なくなりました。音も電子化したものの方が簡単ということかもしれません。


 積雪はあっても、日差しが強いため、雪がみるみる消えていきます(解けるのですが、水の状態ではほとんど存在せず、すぐに蒸発するので、「消える」と書いています)。レールが熱を伝えるので、線路に沿って早く雪がなくなるのも好都合です。この冬は、まだロータリィ除雪車が出動していません。写真は、雪の庭園を走るAB10&AB20の重連列車です。


フライング・バナナ

 フライング・バナナという愛称のイギリスのレールカー(気動車)で、Garden Railway Specialistsという模型店が発売しているキットです。つい数年まえにそのキットは新しいバージョンになりましたが、これは仕掛品を入手したもので、古いバージョンです。新しい方では、レジンのボディが一体成型されているはずです。1枚めは、そのレジン製のボディを接着し、白いサーフェイサを吹き付けたところ。レジンのキットは、塗装のまえの下地処理に数倍の時間がかかります。

 この車両は、Gスケールなのですが、ゲージは64mm、つまりナローではなく、スタンダードゲージ。これは、イギリスでは3番ゲージといいますが、ドイツでは2番ゲージになります。でも、下回りは含まれないキットなので、2枚めの写真のような台車を自作しました。タミヤのギアボックスを利用。線路の都合で、もちろん45mmゲージになりました。どうせスカートに隠れて、台車も車輪もまったく見えません。そして、3枚めは、インテリアのシートを作っているところです。なかなか手間のかかるキットでした。


 ボディはクリームとローズの2色に塗り分けました。屋根はネジで固定されています。窓ガラスも入れて、ほぼ完成のところ。上の写真では、バッファやカップラ、それにデカールなどが未取付けです。

 線路の上をするすると走っているところ。ヘッドライトにはLEDを使いました。80cm近くある大きな車両で、見応えがあります。ちなみに、フライング・バナナということで、よしもとばななさんが見にこられました(羽海野チカさんと一緒に)。

 フライング・バナナの走行(途中に少しだけ出てきます) *MOVIE in YouTube*


変な機関車

 これは何というのか、とにかく、「変な機関車」が呼び名になってしまいました。デフォルメしたコミックスのイラストから生まれたモデルのようです。入手したときには、ただプラ部品を接着しただけの状態(黒っぽい色)でしたので、まずは白くサーフェイサを吹き付け、そのあとはエナメル塗料を筆塗りしました。ボディは、マルーンです。

 下回りはないので、これは完全自作。スチールでフレームを作り、ダミィのシリンダも付け、ロッドの動きも楽しめるようにしました。動力はタミヤのギアボックス。ゲージは45mmです。車輪は、たまたま持っていた古い1番用のパーツを使用。


 塗装に2週間ほどかかったでしょうか。完成に近づいたので、走らせました。なかなか面白い走りっぷりです。フィギュアは、7/8インチスケールのものが乗っています。煙突が高すぎるので、鉄橋を通過できません。煙突だけ短くしようか、と考えていたのですが、キャブの屋根も当るので、どうしようもありません。それくらい大きいということ。

 その後、テンダも作りました。よく走りますが、鉄橋の手前で待っていなければならないのが、少し面倒です。

 変な機関車の走行(ほかに2つも) *MOVIE in YouTube*


小さいライブスチーム

 まずは、シェイを2機。いずれも日本のアスター製です。前の2枚の写真は、大型のG.C.& E. Shay。3気筒エンジンを豪快に回して走ります。3トラックで、テンダの車輪もドライブする全輪駆動(12WD)です。これは、以前から欲しいなと探していましたが、新品で買ったら自動車よりも高いという高級モデルです。ようやく、中古品を見つけました。

 後ろの2枚の写真は、昨年の冬にキットから組み立てた新しいシェイです。こちらは台湾の阿里山の機関車のスケールモデルで、3気筒2トラックです。同じ3気筒でも、こちらのエンジンはとても小さく、組立てと調整に苦労しました。完成後、いろいろ改良を施し、このたびようやく快調に走るようになりました。アスターのこのタイプのシェイは、これまでアルコール焚き(欠伸軽便に2機在籍)でしたが、これはガス焚きです(ちなみに、G.C.& E. Shayもガス焚き)。

 AsterのG.C.& E. Shayの走行 *MOVIE in YouTube*
 Asterの阿里山シェイの走行 *MOVIE in YouTube*


 前の2枚の写真は、アキュクラフト製の7/8インチスケールのハンスレット。これはドイツの友人の機関車で、このとき初釜でした。乗っているフィギュアは欠伸軽便のスタッフです。同じ製品を、欠伸軽便も新品で2台予約しているのですが、まだ入荷しません。そろそろ1年以上になりますね。自分のものになったらがんがん走らせたい大好きな機種です。

 緑の大型機関車は、GスケールのSolario、軸配置は4-6-2、アルコール焚きです。マニアの自作品だと思います。1番ゲージよりも大きく、2番か3番を45mmゲージで作ったという感じ。よくできていますが、さすがに古く、今回修理をして走らせるまでに時間がかかりました。でも、走っている姿は豪快で、苦労の甲斐がありました。

 Solarioの走行(調子が今一つ) *MOVIE in YouTube*
 Solarioの走行(絶好調) *MOVIE in YouTube*


 1枚めの小さな機関車は、アキュクラフト製のDora。ギアードロコで45mmゲージ、ガス焚きです。アキュクラフトの入門機といえばRubyですが、それよりも安価。とにかく一所懸命走る可愛い機関車です。こういうモデルは、いつの時代にも必要でしょう。

 2枚めは、アスター製のLight Mikado。1番ゲージのアメリカン。アルコール焚きで、走行性能は素晴らしいと思いますが、どうしてこのタイプが欠伸軽便にあるのか、やや不思議な1台。

 AccucraftのDoraの走行 *MOVIE in YouTube*
 AsterのLight Mikadoの走行 *MOVIE in YouTube*


 最後にご紹介するのは、イギリスのPeter Angus氏が製作したTaliesinです。これは昨年入手した機関車の中では一番嬉しかった一台でした。16mmスケールのガス焚き。シングル・フェアリィ型なので、前の動力台車もボギィのように首を振ります。実は、火室の辺りに、2気筒複動のオシレーチングエンジンユニットがあり、そこから前の台車へクライマクスのように伝動しているのです。ですから、ギアードロコになります。シリンダはダミィです。

 それにしても、デフォルメも塗装も素晴らしく、眺めていると溜息の出る芸術品です。2枚めの写真では、駅長たちが見とれています。2013年は、前回レポートでご紹介したガーラット、前掲の3トラックのシェイ、そして、このシングル・フェアリィの3台が、ベスト3となる「豊作の年」でした。

 Peter AngusのTaliesinの走行 *MOVIE in YouTube*


ドイツの機関車

 近頃、少しずつドイツのモデルに手を出すようになりました。ドイツには、メルクリンと鉄道模型の2つのジャンルがある、というくらいメルクリンが一大ジャンルです。特徴としては、Gスケールはもちろん本家ですが、1番ゲージが大変盛んです(高級品ですが)。これも、メルクリンの製品の影響でしょう。

 上の前の2枚の写真は、ちょっと変わったタイプのライブスチーム。コッペル風で、特徴は、大きいこと。45mmゲージですが、7/8インチスケールの人形を乗せてもまだ釣り合いません。おそらく、1/12スケールではないかと思います。1/12といえば、5インチゲージの標準スケールですから、大きさがわかるでしょう。ボイラはなんと、剥き出しの炙り式(ポットボイラ)。エンジンはピストンバルブの簡易なもの。シャーシもボディももの凄く薄いステンレスのエッチング板のようです。詳しいことはわかりませんが、安価なキットではないかと思われます。しかし、とてもよく走りました。最初の動画を撮ったとき、鉄橋に煙突が当りましたので、その後1cmほど短くカットしました。

 後ろの2枚の写真は、一転して高級モデルです。これは、ラッピンゲン・モデル製の機関車で、Gernrodeといいます。Gスケール、45mmゲージ、ガス焚きです。とても重厚な作りで、ラジコンのサーボも沢山載っています。ホィッスルや連結器の開放もラジコン化されています。走行も素晴らしく、静かに力強く走りました。このメーカは沢山機関車を出していますが、キットが多いようです。ちなみに、ドイツの機関車の特徴は、シャーシが赤いことですね。

 コッペル風の走行(鉄橋に衝突) *MOVIE in YouTube*
 Rappingen ModelのGernrodeの走行 *MOVIE in YouTube*


 この3台の機関車は、上記のコッペル風と同じメーカ(あるいは作者)のものだと思われます。いずれも、ガス焚きのポットボイラ(しかも剥き出し)で、エンジンも同じ、給油方法なども同じです。この3台も薄いステンレス板で構成されていて、ライブスチームとは思えないほど、大変に軽量です。自分が走るには有利ですが、貨車や客車は引けないでしょう。

 順番に、BR53(0-6-0)、BR17(4-6-0)、BR23(2-6-2)だそうです。この「BR」って何だろうと思って、ドイツの友人に尋ねたら、英語の「class」の意味だそうです。日本語だと「系」ですね。数字は、50より下はテンダ機で、上はタンク機らしい、とどこかで聞き及びましたが、確かな情報でしょうか(未確認)。走らせて遊びましたけれど、ボイラやバーナが剥き出しで、風があるとスチームアップが難しいのが欠点です。でも、こんな製品が、数万円だったら、買う人はいるでしょうね。ちょっと多くのライブスチームが高級化しすぎてしまい、昔のパイオニア、ビングとかボウマンのブリキ製おもちゃの精神がいつの間にか失われているなあ、なんて感じさせる、そんな懐かしいモデルといえます。

 ドイツの機関車3台の走行 *MOVIE in YouTube*


 ライブスチームではありません。ドイツのおもちゃのついでに、久し振りにビラーバーンの機関車です。On30のルーツ的な存在、そしてあのエガーバーンの前身ともいえるドイツのおもちゃです。本来、このシリーズの機関車はゼンマイでしたが、後期に電動モデルが出ました。これを入手して、修理をして走らせました。電動ですが、ギアがゼンマイと似ていて、操作方法も、走行音もゼンマイと同じです。2枚めの写真にある2台が、キャブに電池を載せるタイプ(奥)と、テンダに電池を載せるタイプ(手前)です。

 もう1つドイツのおもちゃをご紹介します。新製品の科学玩具です。ジャイロをモータで回し、綱渡りをするもので、レールの上も走らせられます。数分は倒れません。なかなかよくできているので、2セット購入してしまいました。井上昭雄氏がよく作られるジャイロ・モノホィールと同じ機構ですが、車輪を2輪にして、形としてはモノレールに近づいたわけです。ジャイロの前後揺動を許し、しかも車輪を(ジャイロのモータで)駆動する機構がアイデア。

 楽しいビラーバーン *MOVIE in YouTube*
 ジャイロモノレールのおもちゃ *MOVIE in YouTube*


電動のゼンマイ

 この秋に作ったり走らせたりした変わった車両たちです。上の1枚めは、太陽電池で走行するレールスター。ボディは、お菓子の入れ物で、タミヤのギアボックスを取り付けて改造したものです。屋根の上にソーラパネルがあります。最初は1台でしたが、よく走るので2台めを作って連結しました。夏は庭園はすべて木蔭になるので、走らせられるのは今だけです。2枚めの写真は、何年かまえに作ったゼンマイの機関車。7/8インチスケールで32mmゲージのフリーランス。ゼンマイはメカモ製で、あとはフルスクラッチです。乗っているフィギュアが16mmスケールなので、ちょっと変です。

 3枚めは、ビスケットの缶にタミヤのギアボックスを取り付けて動力化した機関車。動輪がプラスティックのプーリィなので、わりと静かです。そして、4枚めは、16mmスケールのハイスラ風機関車。これは16mmスケール協会の機関誌「16mm Today」で見たことがあったモデルでした。引いている客車もかなり変わったコンセプトです。電動で、ボイラの中に単3電池を8本収納。前の台車は無動力、後ろの台車が駆動し、ロッドも動きます。V型のエンジンはダミィ。センスが光るフリーランスです。

 太陽電池のレールスターの走行(2両編成) *MOVIE in YouTube*
 いろいろ沢山の走行(ゼンマイの機関車ほか) *MOVIE in YouTube*
 ビスケット缶とハイスラ風の走行(変な機関車も) *MOVIE in YouTube*


 こちらは、トラムたちです。1枚めの黄色はドイツの路面電車。木製の自作品だと思われます。動力はなかったので、タミヤ製で作りました。車内のライトが別電源で点灯します。2枚めは、ブリキのおもちゃを動力化したもの。このおもちゃは、もともとは紐で引いて遊ぶものでしょうか。

 3枚めは、スチームトラム(路面蒸気車)のブリキのおもちゃ。古いタイプですが、値段からしてたぶんレプリカの再生産品。これも、4枚めの写真のように動力化しました。車輪はそのまま使っています。

 これらに、いつもタミヤのギアボックスを使っているのですが、つい先日、箱に書かれたギア比の数字が間違っていることに気づき、タミヤにメールを出しました。その後、製品を回収して、箱を取り替えたようです。

 トラムの走行(最後の方に出てきます) *MOVIE in YouTube*


5インチゲージの変わり種

 プロペラカーです。プロペラの風で推進する鉄道車両としては、ドイツのツェッペリンが有名ですが、それを意識したフォルムにしようと考えていたら、またも、この新幹線のボディになりました。上記の太陽光発電車と同じお菓子の入れ物です。プロペラとモータは、30年くらいまえにラジコン飛行機を飛ばしたときのもの。効率を上げるためにギアダウンしています。これを屋根の上にそのまま取り付けました。この車両は、5インチゲージで、車輪は鉄の削出しです。

 最初、普通の単1電池4本で走らせたのですが、なかなかの走りっぷりだったので、7.2Vのニッカド電池を搭載し、ラジコンでコントロールできるようにしました。スピードが出るので、モータのコントロールのほかに、もう1チャンネルをブレーキに使います。上の4枚めの写真が、車輪にアームを当てるブレーキのクローズアップ。のちに、牽引車両も作って、2両編成で楽しんでいます。フルスピードは滅多に出せません。動画にも、脱線事故のシーンがありますが、これは、牽引車両が軽量のために起こったようです。ほぼ同じ速度でも、動力車だけなら通過できたからです。

 プロペラカー最初の走行 *MOVIE in YouTube*
 ラジコンで高速化 *MOVIE in YouTube*
 2両編成で走行(事故あり) *MOVIE in YouTube*


 こちらは、弁天ヶ丘線の頃に製作したHenryです。実物の掃除機の1/2スケールのおもちゃを動力化したもの。単1電池とタミヤのギアボックスを搭載。車輪は真鍮の削出しです。スピードは2段階に設定できますが、走行はフリーなので、一度走らせたら(走っても追いつけないので)見ているしかありません。メインラインを一周して戻ってくるとほっとします。


16mmスケールの石炭焚き

 DJBエンジニアリング製のRobertのキットを購入しました。16mmスケールで石炭焚きです。注文したのは1年くらいまえだったでしょうか。届いたのでさっそく組み立てることにしました。キットは、ボイラは完成。エンジンとシャーシはラウンドハウス製のキットを利用しています。ボディは真鍮のエッチング板。上の写真の1枚めがボイラとエンジン。2枚めがシャーシ。3枚めがエッチング板です。4枚めは、シャーシを組んだところ。バルブギアは、ハックワーク式。軸動ポンプを装備。この写真では、バルブチェストの上蓋が開いていますが、シールには大きなOリングが使われています。

 年末にエアテストを無事に済ませ、その後、ボディの工作(ハンダづけで組立て)に移りました。もう30年以上、毎年の年末年始は、工作室に籠もることにしています。


 サイドタンクは実際に水が入るので、漏れがないように作らなければなりません。1枚めの写真はそれが完成したところです。だいたい組立てが済んだところで、すべてを分解し、塗装作業に入りました。2枚めの写真がその途中です。スプレィ式の耐熱塗料とピースコンでウレタン塗料を吹きました。

 3枚めが完成したところの写真。機関車名はRobertですが、それはロバート・クラスということで、機関車の固体名はGillian(ギリアン)になりました。ネームプレートは外注したものです。4枚めにキャブ内が写っています。中の壁は白く筆塗り。レギュレータが後部に出ますが、この写真では取り付けてありません。運転で操作するのは、ブロアバルブ、軸動ポンプのバイパスバルブ。そして逆転機です。


 完成したので、さっそく試運転。投炭口から、最初は、パラフィンを染み込ませた木炭を入れ、火をつけます。そして、だんだん石炭に変えていきます。このパラフィン含浸木炭は、非常に具合が良く、簡単にスチームアップができました。5分くらいで圧が高まり、走行が可能になります。2014年の第1番のライブスチームになりました。

 何度か走行させましたが、大変に快調です。安全弁がやや甘いというくらいで、走行音も歯切れ良く、力も強いことがわかりました。走らせたときは氷点下でしたので、もしガス焚きだと火が弱くなります。また、アルコール焚きは、燃料が漏れたりすると危険です。案外、石炭焚きは安全で便利だなと感じました。

 石炭焚きRobertの走行 *MOVIE in YouTube*

3/4インチスケールのJack

 さて、その次に着手したのは、32mmゲージのJackです。ハンスレットの機関車で、欠伸軽便の17号機も同機の1/4スケールモデルです。実機は18インチゲージの超小型車で、今回作るものは、その1/16スケール(3/4インチスケール)になります。シャーシの仕掛品を入手し、ここからのスタートですが、メインロッドやエキセントリックロッドを、自作する必要がありました。上の1枚めの写真がその工作の途中です。

 バルブギアはワルシャート式です。3枚めは、自作した蒸気管のマニホールド。パイプにOリングを入れて、袋ナットで締める型式にしました。これで、エアテストができます。シリンダは、ラウンドハウス製(上記のロバートよりも少し大きい)ですので、動作は確か。あっさりと動輪が回りました。


 上の1枚めの写真は、煙突へ伸びる排気管を取り付けたところです。ボイラは、中古品で買っておいたルビィのものを使用することになりました。リュブリケータとガスタンクもそのまま使用。2枚めの写真がボイラを載せたところです。

 そして、特徴的なハンスレットの煙室を、ボール紙で作って様子を見ているところが3枚めです。キャブも作っている途中。キットではありませんから、パーツを全部そのつど自作しないといけません。まだまだ時間がかかりそうです。ちなみに、ボイラを載せたところで一度スチームアップをして、走行試験は済ませました。ですから、走ることはまちがいありません。完成報告は、次のレポートになります。


駅長と助役

 駅長と助役は、いつも一緒です。ただ、庭園内で走り回ったり、人について歩いたりするのは、助役だけで、駅長はウッドデッキで見ています。それが散歩になると、一転、駅長がやる気を出してリードするのです。何がそのモチベーションになっているのかよくわかりません。上の写真の4枚めは、駅長が下を向いて歩いてきて、助役にぶつかった瞬間を捉えたもの。


 朝と夕方に2回の散歩に出かけます。周辺の風景もこの季節は変化があって楽しいものです。上の3枚めの写真は、太陽電池で回るモータの実験を見ている助役です。助役ももうすぐ3歳になります。

 いつも一緒の駅長と助役 *MOVIE in YouTube*
 お手とカスタネットの妙技 *MOVIE in YouTube*


白銀の庭園

 新緑も綺麗だし、紅葉も素晴らしいのですが、実は冬の景色がもっとも神秘的です。空の色が、地面の白さに映えるからでしょう。樹々は白い葉を茂らせているように見えます。この向こうの森と同じように、見上げると庭園内の樹も白くなっているのです。


 12月と1月は、例年だと2、3回は除雪をしなければならない積雪がありますが、今年は雪が大変少なく、まだ除雪車もブルドーザも出動していません。ときどき夜のうちに少しだけ降りますが、日中はおおむね晴天なので、強烈な日射でしだいに消えていきます。雪が解けて水になっているところは、ほとんど見かけません。気温は氷点下だからです。したがって、地面は常に固く凍っています。今のところ、5インチゲージの鉄道は、毎日運行ができます。でも、一番寒いのは2月。冬はまだこれからなのです。

 次回の「A&Bレポート」は4月です。もちろん、まだ花や緑が見られるには早いでしょうけれど、それでも春は楽しみです。

/☆Go Back☆/