MORI Hiroshi's Floating Factory Model Railroad Workshop
A&B Report 2013年7月号


New locomotives work in summer garden under the blue sky.

/☆Go Back☆/
 5月、6月、7月は、緑の生長とともに庭園での仕事(水やり、草刈り、芝刈りなど)も増えます。また、もちろん、庭園鉄道も運行時間が長くなります。ほとんど、庭で一日中遊んでいる、という状態になります。欠伸軽便鉄道梵天坂線(Akubi Lightweight Railway Bontenzaka Short Line)にとって、4回めの夏になりました。ただ、今年の夏は、例年に比べて気温が低く、また雨が少ない、という特徴があるようです。それにもかかわらず、緑は今までで一番生い茂っています。たぶん、冬や春の雪が良かったのではないか、と想像しています。樹は枝を伸ばし、葉の数も倍増、ほとんど木漏れ日がないほど空を覆っています。
 暖かくなって、鉄道関係の工事や工作も精力的に進んでいます。以下にレポートしますが、4月は、トンネルポータルのレンガ積み、5月と6月は、大規模な線路工事を行いました。また同時に、4月と5月は、ホイットコムの製作をしました。その線路工事ですが、本線のエンドレスを延長する形で新線を開通させ、同時に、鉄橋を3つ建造しました。最も大変だったのは、新線の勾配を緩和するために作った土手です。大量の土を使うことになりました。
 こういった工事のため、残念ながら、このレポートではライブスチームの運転が比較的少なくなっています。蒸気機関車は、やはり走らせるのに時間がかかるためです。小さいライブスチームはそれほどでもないのですが、冬場に比べると、走行させる頻度が低下します。夏は夏にできることをしよう、という気持ちが働くためでしょう。
 幸い、当地は夏といっても、最高気温は25℃くらいにしかなりません。朝夕は15℃くらいまで下がります。また、雨は夜に降る傾向があって、昼間はほとんど晴天です。5月から10月くらいまで、だいたい同じ気候です。まさに庭園鉄道にうってつけの土地といえます(実は、水捌けが良い土質が一番適しているのですが……)。

 このA&Bレポートでは、記録的な意味で主なニュースのみを取り上げています。より詳細な情報は、毎日アップされている欠伸軽便のブログ(Construction in Waterloo)をご覧下さい。

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4月の雪景色

 前回のレポートのあと、4月下旬に雪が降り、積雪15cmでした。寒い地域ではありますが、この時期の雪は珍しいと思います。トンネルポータルが片側だけできた山も、写真のように雪景色となり、「トンネルを抜けるまえから雪国」になりました。

 この雪は4日後くらいには、すっかり解けました。せっかく咲いていた花が枯れたり、畑の作物が被害を受けたようですが、我が庭園では、梵天坂駅の窓飾りの花が枯れたくらいの被害しかありませんでした。まだ桜もチューリップも咲くまえのことでした。


新緑

 上の写真の1枚めと2枚めが5月です。5月は、桜やチューリップなどが咲きます。でも、樹の葉が出揃って、新緑になるのは6月です。この樹の葉は、10月には散り始めますから、緑は僅かに4、5カ月ということになります。日当りが良かった庭園も6月には、3枚めの写真のように、ほぼ木蔭になります。家が建っているところだけ樹がありませんので、そこから日が差し込みます。この日差しがとても貴重です。芝生も花壇も1日に2時間ほどしか日が当たらないのです。ただ、夜には雨が降ることが多く、水捌けが抜群に良い土質もあって、植物には適しているかもしれません(ただし、凍りつく冬を越せれば)。

 ここへ来たときには、背の高い樹は上の方にしか枝葉がありませんでしたが、だんだん低い位置の枝が増えてきました。かつては樹が密集していたので、低い位置で葉を出しても日が受けられなかったのですが、家を建てるときに樹を間伐したので、それぞれの樹が枝を伸ばし始めたわけです。


通常運行

 DB81は主に客車を引きます。ゲストがいらっしゃったときに、乗ってもらう列車です。1枚めと2枚めは5月頃の写真。そして、3枚めは、助役が運転席に座っているところ。助役は、電車に乗ることが大好きになり、一度座ったら、降りないくらいになりました。走っているときが面白いようです。

 DB81を運転する助役(トンネル通過) *MOVIE in YouTube*


 Kato 7tonです。1枚めは5月。この頃は、本当に日差しがすべての地面を温めます。2枚めは同じく5月の下旬。まだ樹の葉はほとんどありませんが、地面(芝生も)は緑になっています。3枚めは、6月の上旬です。この機関車は、冬は大変よく活躍しました。充電をしなくても良いので、思い立ったときにすぐに走らせられるからです。


 木曽森林のボールドウィンです。前回のレポートで初走行について書きましたが、5月、6月はお休みで、7月に久し振りに走行させました。今回もトラブルはありません。タンク車を増槽にして、水の補給も必要がなくなりました。やはり、緑の中で走らせると、森林鉄道に相応しいシーンになります。2枚めの写真では、後述するトラス鉄橋を渡ろうとしています。

 ボールドウィンの走行シーン(トラス鉄橋とトンネルを通過) *MOVIE in YouTube*


 ボールドウィンの次に製作をしたホイットコムは、6月初めに完成したばかりです。特徴は大きいことです。もちろん力も強く、頼もしい機関車になりました。これからは、ゲストの運客などにも、駆り出されることになりそうです。2枚めの写真では、芝生がバックに写っていますが、昨年よりもさらに綺麗になりました。日頃の手入れが綺麗な芝生を作る唯一の方法です。

 3枚めには、レールバスが走っています。ラジコンで走らせますが、軽量のため、新線のテスト走行などに使われました。


 最後は、ちょっと変わり種。中古品で入手したもので、人力車(ハンドカー)です。模型としては、人形は飾りで、床下にモータがあります。後ろに引いている道具車にバッテリィが入っているのです。ビーチング博士のスピーダと命名されています(作者がそう名づけて、レタリングされていたのです)。イギリス国鉄の総裁だった人の名前です。

 ビーチング博士のスピーダの走行シーン(工事中の新線にて) *MOVIE in YouTube*


トンネル工事

 3月にトンネルの工事があり、4月になってから、トンネルポータルのレンガを積む作業を始めました。前回のレポートは、その片側が完成したところまででした。その後、4月後半にもう片方のポータルを建設しました。1枚めが、そのアーチを作っている工事中の写真です。こちら側のポータルは、内部の構造体であるU字溝の端に平行ではなく、角度をつけて作りましたので、隙間の三角の部分にコンクリートを流す工程が加わり、やや複雑になりました。外見は、左右の擁壁がない分シンプルです。

 2枚めは、DB81がトンネル内でライトを点けているところ。トンネルを通過するときには、反響音がして、とても臨場感があります。3枚めの写真がほぼ完成した5月初旬のものです。


 次に、トンネル山の緑化に取り組みました。まず、芝の種を蒔き、上から目土を被せました。そして、毎日2回、散水をしました。2週間後に芝の芽が出始め、予定どおり緑になりました。途中で大雨があると斜面の種が流れてしまうのでは、と心配していましたが、幸い、小雨程度しか降りませんでした。芝のほかにはアイビィの苗を3つ植えましたが、見る間に沢山の雑草が生えてきました。

 6月になると、樹の葉が茂り始めたため、山はほとんど木蔭になり、芝にも日が当たらなくなりました。でも、なんとか持ち堪えています。3枚めの写真は、ホイットコムが出てくるところですが、この機関車は大きい(1/4スケール)ので、トンネルポータルとバランスが取れますね。


 7月になってからの写真です。もう、以前からここにあったように周囲に馴染みました。山の上には、かつて弁天ヶ丘線にあったストラクチャの工場(モルタル製)が移設されました。これまで、この工場は、浄化槽のポンプに被せてあり、母屋のすぐ近くにあったのですが、ようやく日の当たる場所(木蔭ですが)に設置されることになりました。

 上の2枚の写真では、トンネルポータルに、「A&B」の文字が入っています。鋳物の文字をネジ留め(レンガにアンカを埋めたうえで)して取り付けてあります。


ホイットコム

 前回のレポートで作り始めについてご報告しました。その後、下回りの駆動部を製作、さらにボディ(ボンネットとキャブ)を作りました。4月と5月のほぼ2カ月間で完成となりましたが、これは、杉浦氏の設計が優れていること、レーザカットの精確さによるものです。

 1枚めの写真がシャーシですが、中国製の300Wのモータを2つ床下に取り付け、1段減速(約1:6)のチェーンドライブです。2軸は、別々に駆動し、チェーンで連結されていません。2枚めは、ボディがほぼできたところ。もともとの設計よりも60mmほどキャブの屋根を高くしました。ほとんどの工作は、パネルをつなぐアングルの切出しと穴あけです。一番大変だったのは、3枚めの写真にある、換気スリット(ガラリ)の製作。1mm厚の鉄板(スリットの切込み入り)を型に挟み、鉄の棒をハンマで叩いて整形する作業でした。1枚作るのに2日かかりました。完成して取り付けたところが4枚めです。


 ボディが完成したあと、ディテールとして、前面のグリル、オイルキャップ、排気管(マフラ)、手摺りなどを作りました。人形は1/4スケールのぬいぐるみで、自立しないため、天井から針金で吊ってあります。3枚めの写真にあるとおり、ボンネットの中には、クラクションのホーンが2つ(高音と低音)、それにコントローラのアンプ部(ヒデポンワークス製)が搭載されています。


 塗装は、ラッカのスプレィで簡単に済ませました。シャーシの前後は赤、残りは半つや黒、ボディは黄色、キャブ内は白、排気管は銀、の5色です。軸受は、最初からブルーです。この軸受ですが、外側に鋳物のカバーが付くタイプに変更しています。塗装後の組立ては、線路の上で行い、チェーンブロックでそのまま下ろせるようにしました。

 完成して、すぐに試運転を行いましたが、その後、車輪やスプロケットの固定と、チェーンの張り調整のために2回ドック入りしています。現在はいたって快調。欠伸軽便の28号機となりました。名前は、「Marcia」ですが、単に「ホイットコム」と呼ばれることが多いでしょう。

 ホイットコムのキャブライド(トンネル通過) *MOVIE in YouTube*
 ホイットコムの後進運転(トンネル通過) *MOVIE in YouTube*
 ホイットコムでフリー走行(工事中の新線) *MOVIE in YouTube*


小さい機関車

 1枚めは、MerlinのFowlerです。3軸あるように見えますが、車輪があるのは後ろの2軸だけ。16mmスケールで、ゲージは45mm。2枚めは、中国のWuhu社(Wuhu Brand Arts & Crafts Co.,Ltd.)のFlak #1。この会社では初めての自社ブランドの製品です。45mmゲージのGスケール。非常に小さい機関車ですが、ボイラの小ささをカバーするために、軸動ポンプを備えています。安価ですが、作りは一流。素晴らしい製品だと感心しました。

 3枚めは、AccucraftのDora。フリーランスの入門機で、複動2気筒のオシレーチングエンジンにギアドライブ、ガス焚き、値段は400ドルです。まるでRegnerみたいな感じ。同社には既にRubyという定番の入門機がありますが、これよりも安価で、コミカルです。こういう製品を待ち望んでいた、というファンはきっと多いことでしょう。そして、4枚めは、同じくAccucraftが最近発売した、7/8インチスケールのハンスレットです。前回ご紹介したEmmaと同じスケール。イギリスではこの7/8インチスケールが完全にブレイクしています。大好きな機関車なのですが、この写真のものは、友人の所有品です。自分は予約が遅れて、第2バッチを待っているところです。

 Flak #1の走行シーン *MOVIE in YouTube*


大線路工事

 毎年暖かくなると線路工事をすることになります。基本的に土木工事が好きなようです。今回は、結果的に約90mの新線の延長になりましたが、やり始めたときに、具体的な構想があったわけではなく、とりあえずこの辺に線路を敷こうと考えていただけで、どのようにそれを本線とつなげるのかは、作りながら考えました。ですから、思ってもみなかった路線になり、これがまたサプライズでもあり、大いに楽しいところでもあるわけです。

 もともと新線はヤードからポイントで分岐させるつもりでいましたが、そのまえに、ポイント付近のS字カーブをなくす工事を行いました。この過程で、ポイントではなくクロッシングを使うことを思いつき、そのクロッシングから新線が始まることになりました。

 例によって、欠伸軽便方式の線路工事です。手順は次のとおり。1)まず線路をつなげます。2)線路が所定の勾配内に収まるように線路の高さを持ち上げます(石を下に挟みます)。3)土を線路の上から被せて、下の石の間に土が入るようにします。4)その土を両サイドや枕木の間から締め固めます(足で踏んだり、木槌で叩きます)。

 上の1枚めの写真は、石を下に入れて線路を持ち上げたところです。2枚めと3枚めは、未踏だった森林の中へ線路を延ばしているところです。この段階は1)の線路をつないだだけなので、なんとか走れはしますが、かなり勾配が急で、機関車に負担がかかりますし、複数の人間を乗せた車両を引くことも無理です。


 さて、ポイントを撤去して、クロッシングを入れた場所の少し手前でも、ポイントを撤去しました。上の1枚めの写真は事後のものですが、もともとは、左の本線と右の線路はポイントでつながっていました。これをまったく別の路線に分けました。なお、左の本線には、逆向きに分岐するポイントを設置し、これは引込み線につなげて、ヤード駅の機回り線となりました。

 2枚めの写真は、その分かれた右の線路を延長して、向こう側の本線へつなげようとしているところです。芝生をカットして、線路を敷きました。芝生は、自分で種を蒔いて育てたものですが、もったいないので、すべて他所へ移植しました。ここは、駅長舎のすぐそばで、昨年、クレマチスのアーケードと踏切を作った箇所です。線路が2本になったので、また踏切を延長しなければなりませんね。


 こちらが、今回最も作業量が多い大工事となった現場です。森の中を抜けて、本線へつながる部分ですが、土地が低いため、線路を最大で40cmも高くしなければなりませんでした。高さが40cmある土手は、底辺では120cmくらいの幅になり、大量の土が必要になります。上の1枚めの写真は、線路の下に石を置いたところ。この石の量も半端ではありません。庭園内から集めてきた石を使っています。

 まず、全体に20cmほど持ち上げたところで、一度走れるようにしました。この段階で線路の高さを測量したら、最大勾配は7%もありました。これでは、まだ本線としては使えません。そこで、さらに石を挟んで線路を持ち上げました。2枚めの写真がその様子です。杭を打ち、理想となる高さに糸を引きました。

 3枚めは、線路の高さが決まったところで、あとはひたすら土を運び入れて、土手を作るだけです。土の量は、3立米ほど必要です。トンネル山に使った土の10分の1ですが、人力で掘り出して、一輪車で運ぶのですから、日数がかかります。毎日少しずつ進めました。なるべく近くで土を掘る必要がありますので、すぐ横にある、崖際の土手の土を掘ることにしました。これは、この土地を整地したときにできた土手ですから、古い樹の太い根がないので掘りやすい、と考えました。


 土の量を減らすために、ガータ鉄橋を2箇所作ることにしました。このガータのフレームは、かつての弁天ヶ丘線で、ガレージの横からウッドデッキへ上る高架線に使われていたものです。50mmのアングルを組んで作られています。長さは180cm。両側にコンクリートブロックを立て、それにこのフレームを渡すだけです。直線部に設置しました。このように橋を作ると、橋の下の地面も掘ることができ、土が得られます。2枚めの写真では、土手がだいぶできてきたところです。雨が降ったあとに両サイドから踏み固めるのが効果があります。踏むと細くなるので、また土を足します。

 だいたいできたところで、軽い車両を通し、次は一か八か運転をして走ってみます。左右に線路が傾いて(捩じれて)います。3枚めの写真は水準器でそれを確認しているところ。線路の下に小石を挟んだりして修正します。ガータ鉄橋の下を掘った都合で、そこに川を作ることを思いつきました。これも土が得られるから有利です。4枚めの写真では、二股に分かれた川がわかると思います。後述するトラス鉄橋の下からつながる川になりましたし、ガータ鉄橋の下を抜けた川は、崖に流れ込みます。崖の土手が土を得るためになくなり、景観の辻褄が合うわけです。小さいスケールのレイアウトでも同じですが、景観というのは、「自然な理屈」が重要です。

 結局、この工事は7月現在も完全には終わっていません。ただ、3人が乗車した列車が通れることは確認しました。あとは土手の強化が課題です。これまで、メインラインのエンドレスは1周が280mでしたが、今回の新線の開通によって、370mになりました。下にある動画で、疑似体験して下さい。

 ホイットコムで新線の走行テスト *MOVIE in YouTube*
 工事のために資材を運ぶ列車 *MOVIE in YouTube*
 恒例の特急列車で370mのメインラインをほぼ一周 *MOVIE in YouTube*


トラス鉄橋工事

 このトラス鉄橋は、10年以上まえに弁天ヶ丘線に設置されたもので、本鉄道の歴史遺産の一つです。錆止め塗装も剥がれかけていましたので、軽くブラシをかけてから再塗装をしました。1枚めの写真は、その塗装をするまえの状態です(前述のガータ鉄橋も同じく再塗装しました)。

 さて、このトラス鉄橋は、既に完成している本線に設置することになりました。本線で最も低い位置で、土手を作って線路を持ち上げた箇所です。2枚めの写真が、その土手を掘り返しているところです。ここでも、土が出ますので、前述の線路工事と同時に工事を行い、掘った土をすぐに使えるように段取りをしました。一旦置いておくような工程では二度手間になるからです。

 新線のガータ鉄橋は、線路の高さが今後修正される可能性が高いので仮設置されていますが、こちらは既設の本線で、地盤も固まり、線路の大幅な高さ変更もありませんので、このトラス鉄橋は、基礎工事をしっかりと行うことにしました。構造はコンクリートブロックを捨てコン基礎の上に立てたものですが、そのブロックの周囲にレンガを積んで補強しました。レンガはモルタル積みです。3枚めと4枚めの写真がその作業をしている途中のものです。


 基礎ができたら、鉄橋はのせるだけ。固定はしません。鉄橋を設置したところが1枚めの写真。そして、2枚めが完成したところです。その後、新線のガータ鉄橋ができたので、このトラス鉄橋の下と川でつなぎました。川底には、化粧砂利(ブルー)を敷いて、枯山水の雰囲気にしました(本レポートの最後の写真も参照)。大雨が降ったらどうなるかわかりませんし、また秋にはすべて枯葉で埋まってしまうので、掃除が必要になるでしょう。

 鉄橋は、列車で渡ると、まさに本物の音がします。ガータ鉄橋よりもトラス鉄橋の方が良い音がしますが、その原因は、振動して音を出す部分が多いからなのか、それとも共振周波数の問題なのか不明ですが、基礎がしっかりと固定されていることも影響しているのでは、と想像しています。

 ちなみに、鉄橋は幅を広げて約90cmとしました。これは弁天ヶ丘線のときよりも、大型の車両が増え、車両限界も広く設定されているからです(以前は60cmでした)。このトラス鉄橋のスパンは184cmです。


駅長と助役

 今年の夏は涼しいので、駅長も助役も元気いっぱいです(特に駅長は暑さに弱い)。助役は、列車に乗るのが大好きになりましたので、列車を見ると、乗せてほしいと寄ってくるほどです。1枚めの写真は、後ろのトレーラに駅長を座らせてのショット(駅長を座らせたのはヤラセです)。助役は、降りろと命じないかぎり降りません。いつまでも姿勢良く座っています。尻尾が台車に絡まらないように、シートの間に入れてあります。

 ここ最近、駅長たちのブームは「カフェ」です。犬がOKのお店が増えたので、一緒に食事についていく機会が増えました。テーブルの下でお利口にしていると、良いことがあるのです。駅長の期待に満ち満ちた目をご覧下さい。


 駅長の誕生日は、6月22日。1枚めの写真は、駅長が8歳になった記念のショットですが、カフェと比べると、明らかにやる気のない顔です。2枚めは、芝生で揃ってのポーズ。3枚めは、助役がアップ。今年は、芝生も根が安定したので、元どおり、ここが駅長たちの運動場になりました。

 芝生で水遊びをする駅長(助役も少し登場) *MOVIE in YouTube*


最高のシーズン

 庭園鉄道のシーズン。毎日が「庭遊び」です。これからは、ゲストが沢山訪れますので、しばらく庭園鉄道は大忙しでしょう。

 次回の「A&Bレポート」は10月になります。美しい紅葉のあとには、枯葉の掃除作業が……。

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