MORI Hiroshi's Floating Factory Model Railroad Workshop
A&B Report 2011年10月号


The panorama of Bontenzaka garden shows the bright summer forest and the blue autumn sky.

/☆Go Back☆/
 欠伸軽便鉄道梵天坂線(Akubi Lightweight Railway Bontenzaka Short Line)は、エンドレス開通以来、一巡りの季節を経験しました。やはり、最も気持ちが良いのは、8月と9月です。このシーズンは、とにかく明るいうちは外で過ごしたくなります。今年は、何回バーベキューをしたでしょう。

庭園鉄道もほとんど毎日運行しました。特に、7月の線路延長工事によって、メインラインが長くなりましたので、もう一周、もう一周と走っているうちに、何キロも連続で乗ってしまいます。遠くの風景、山や森林を眺め、また頭上の枝葉を仰ぎ見て、鳥の囀りを走行音とともに楽しむことができます。そして、次は何を作ろうか、と考えて、思いついたらもう、すぐに工作室へ、とそんなふうに時間が過ぎていくのです。

 この3カ月間は、沢山の機関車を走らせました。春の大工事で勾配が緩やかになったため、どの車両もOKの見込みが立ったからです。梵天坂線では初走行の機関車も沢山ありました。何年振りかで火を入れたライブスチームもあります。そういうこともあって、工作方面はもっぱら機関車の整備や不具合の修理が中心となりましたが、秋になってから、いよいよ5インチのボールドウィンを作り始めました。2年間の計画でこつこつと進めようと考えています。

 このA&Bレポートでは、記録的な意味で主なニュースのみを取り上げています。より詳細な情報は、毎日アップされている欠伸軽便のブログ(Construction in Waterloo)をご覧下さい。

 本レポートの写真は、クリックすることで大きなものを見ることができます(ポップアップしたウィンドウはご自分で閉じて下さい)。
 動画はYouTubeを利用しています(こちらが欠伸軽便のチャンネル)。
 機関車製作部トップページから、過去のすべてのレポートを見ることができます。


平常運行

 雨が降っている日以外は、ほとんど毎日どれかを走らせています。そして、雨の日というのは非常に少なく、たいてい雨は夜のうちに降ります。天気予報で「一日中雨」と出ていても、実際には半日も降りません。どうも、雲よりも高いところにいるみたいです。ただ、「一日中晴」の予報であっても、少し気温が高くなると(25℃以上のことですが)必ず夕立になります。雨が降っても、地面は水捌けが良いため水溜まりはまったくできません。まさに、庭園鉄道に最適の環境です(冬は寒いですけれど)。

 上の4枚の写真は、すべてKato 7tonです。このガソリンエンジン駆動の機関車は、充電の必要もなく、いつでもすぐに走らせられます。梵天坂線で一番活躍している機関車でしょう。ただ、(軽量のため)力はあまりないので、あくまでも一人用です。ホンダの4サイクルエンジンは、ほとんど排気が臭いませんし、燃費がもの凄く良くて、ガソリンを満タンにすれば、1カ月くらいは無給油で大丈夫です。1年でトータル5リットル程度かもしれません。

 Kato 7tonを運転中の動画 *MOVIE in YouTube*


 春の線路工事で勾配が緩和されたとはいえ、乗客が多い場合には、やはり強力な機関車が必要になります。今のところトレーラに乗れるのが2人なので、運転士を含めて3人が最多ですが、それができるのは、このAB10とAB20の重連と、DB81、そしてライブスチームのJackだけです。その3つのなかでも、この重連が最も強力。EDクラスの機関車の代わりです。単機で走ることよりも、重連の方が多く、また、コントロール系もワンタッチで連結できるようになっています。

 モータが合計4つですから、走行中の音もシンクロして、上り坂では雰囲気が出ます。森林の中を赤い電車が走るというのは、スイスの氷河特急を思い出させます。この2台の機関車はボール紙でできているのですよ、と知らない人に話すと、皆さんびっくりされます。今でも、欠伸軽便の看板電車です。

 重連の動画(前レポートと同じですが再度。音を聞いて下さい) *MOVIE in YouTube*


 レールバス(カメラボーイ)も走らせて楽しい車両です。これは、機関車ではありません。単端(たんたん)と呼ばれている単端式気動車を想定したフリーのモデルです。クレーンのついた無蓋車を引っ張ると絵になりますので、このコンビで走らせることが多いのです。実は、トレーラを引く力もあり、後ろに乗って運転することも可能ですが、ラジコンを装備しているので、普段はベンチに腰掛け、走っているところを眺めて楽しみます。

 カメラと送信機も装備しているので、部屋の中でモニタを見て操縦することもできますが、気持ちの良い日ばかりなので、それをする気になることはまずありません。上の写真は、完成したばかりの時計柱の近くです。

 レールバスの動画1 *MOVIE in YouTube*
 レールバスの動画2 *MOVIE in YouTube*
 レールバスの動画3 *MOVIE in YouTube*
 レールバスの動画4 *MOVIE in YouTube*
 レールバスの動画5 *MOVIE in YouTube*


 ゲストがあるときに活躍するのは、このDB81の編成です。それだけ信頼性が高いということです。上の写真で、白とピンクに塗り分けられた客車が写っていますが、ここにゲストを2人乗せることができます(屋根の上に座るのではなく、乗車のときは客車のボディを外します)。最後尾のカブースには乗れません。この車両は、後ろでゴトゴトと音を立てるのが役目です。

 緑がとても奇麗で、ゆっくりと走りながら頭上を見上げると、気持ち良い澄んだ空気が降り注ぐように体感できます。3枚めの写真は、ブランコが写っています。7月に作ったものですが、その後もまだロープのまま、鎖に交換していません。耐久性は問題ないようです。


5インチのライブスチーム

 気持ちの良い晴天には、「今日はライブをするか」という思いになります。やはり、電気機関車やガソリンエンジン機関車に比べると、準備や後片づけに時間がかかり面倒ではあるのです。しかし、それに見合うだけの楽しさは充分に味わえるといえるでしょう。

 まず、17号機のJackです。この機関車が一番出番が多い、梵天坂線の主力蒸気機関車です。ほかの機関車に比べて大きいので、圧力の維持が簡単です。力も強く、勾配も平気ですから、運転士はそれほど頻繁にレギュレータを操作する必要がないので、のんびり運転を楽しむことができます。9月の初めに蒸気ドームでパッキングが破損している不具合が見つかり、その修理をしました。また、給油機を分解して整備も行いました。実物は18インチゲージの小型Hunslet。スケールは1/4ですので、5インチゲージでも若干まだゲージが広すぎるのです。

 3枚めと4枚めの写真は、Aliceです。Jackと同じHunsletの機関車。こちらは、スケールが1/6くらいでしょうか。モデルとしては大変小さく、梵天坂線のライブスチームでは最小です。昨年までの急勾配ではとても走れないだろうと運転を見合わせていましたが、今回初めての挑戦。無事にメインラインを完走できました。この機関車は重量は充分なのですが、ボイラやシリンダが小さく(いずれも3.5インチゲージクラス)高い圧力を維持しないと坂が上れません。安全弁の設定を少し高くしてはどうか、というベテランからのアドバイスもいただいていますが、今のところはぎりぎり走れるので、このままにしています。オープンキャブの運転席に立っているのは、木彫りのキャプテンです。オープンの機関車には、絶対に運転士を乗せたいですね(オープンでなくても乗せた方が良いですが)。

 Jackを運転中の動画 *MOVIE in YouTube*
 Aliceを運転中の動画 *MOVIE in YouTube*


 ピンクのシェイは、もう何度か梵天坂線を走行しています。相変わらず絶好調。ところどころ塗装がはがれたりして、ウェザリングも効いてきました。写真は、走行中のため、リアの燃料タンク(ダミィ)を外しています。付けても走れます(動画では付けています)が、ボイラの投炭口が見えにくくなります。うねうねとカーブの多い路線を走らせると、この機関車の良さが実感できます。森林鉄道で使われた実機もそうだったのでしょう。2枚めの写真は、紅葉しつつあるコキアの横で停車中。

 シェイを運転中の動画 *MOVIE in YouTube*


 1枚めの写真は、久しぶりのSapphireです。弁天ヶ丘線で初めて走ったライブスチーム、記念すべき8号機です。給水系の配管を改造して以来、軸動ポンプの不具合も解消されました。軽量のためやや非力ですが、それでも、梵天坂線のメインラインを快走しました。圧力の維持にコツが必要で、一人で楽しむには、本当にこのサイズの機関車は面白いのです。

 最後の2枚の写真は、Rail Motorです。もの凄く久しぶりの登場で、もちろん梵天坂線では初めて。この機関車は5インチゲージのスタンダード、1/12スケールです(つまりナローではない)。ですから、大変小さいし軽量です。入手したのは、Lady Madcapと同じくらい古く、10年ほどまえになります。そのときでも古そうな中古品でした。でも、今でもまったく不具合はなく、元気に走行します。小さい機関車は、ドラフトがそれだけ高らかになります。一所懸命に坂を上っていく息吹が動画でわかります。

 Sapphireを運転中の動画 *MOVIE in YouTube*
 Rail Moterを運転中の動画 *MOVIE in YouTube*


久しぶりの機関車たち

 上記(駄洒落ですが)のAlice、Sapphire、Rail Motorも梵天坂線初走行でしたが、それ以外にも、懐かしい機関車を走らせました。まず、5号機のガソリンエンジン機関車。1枚めの写真は、屋根にマックのコーヒーがのっていますね。2サイクルのエンジンでバイクみたいな音で走ります。この機関車は、もともとはニイザキモデルのドイツ型でした。大きなキャブを被せてナローに改造したものです。セカンドマフラを取り付けましたが、それでも甲高い音はやや煩いです。また、排気ガスがちょっと気になります。長くは運転できません。

 3枚めの写真は、欠伸軽便の1号機、ワークディーゼルです。この機関車が5インチゲージの入門でした。技功舎のキットを組んだものです。今回、ガレージで荷物を整理していたところ、24Vへの改造パーツが出てきました。もともとキャブに1つバッテリィが載っていますが、トレーラにもう1つバッテリィを搭載し、性能アップを計ることができるのです。弁天ヶ丘線では、高速運転が不可能でしたので、この改造を行わなかったのですが、梵天坂線はスピードは出せますし勾配もあるので、今までの性能では不足でした。そこで、すぐにこのパーツを取り付け、24V仕様に改造。見違えるような強力機関車に生まれ変わり、オープンディでも久しぶりに出動しました。

 5号機を運転中の動画 *MOVIE in YouTube*


 1枚めの写真は、6号機のビッグワーク。駅長が乗っています。運転士がキャビンの中に乗れる、という特殊なデザインの機関車です(大柄な人は乗れません)。梵天坂線では初走行です。この機関車は、スチールアングルなどで仮組みしただけのものです。少し遊んでみて、面白そうだったら、きちんと作り直そう、と思っていたのです。ですから、いずれは、すべて解体し、違う形で作り直そうと考えています。

 2枚めと3枚めの写真は、14号機のPopinjay。蒸気機関車の形をしていますが、モータとバッテリィで走る電動車です。ただし、シュッシュッという音を電子的に出すサウンド装置や、オイルを焼いて煙を出す発煙装置も装備しています(動画では発煙装置はOFF)。カラフルな貨車を引いてゆっくりと走らせると、雰囲気は抜群です。運転するというよりは眺めるための癒し系車両です。

 Popinjayの走行シーン *MOVIE in YouTube*


 昨年、大名鉄道ガリバー線から移籍してきた機関車たちも、梵天坂線で動態保存されています。バッテリィをときどき充電したり、取れかけているパーツを接着し直したり、という整備をしています。写真の3台の機関車は、いずれもディーゼルを想定したものですが、モータ駆動の電動車。焦げ茶色の木製トレーラもガリバー線から移籍したものです。まだまだ元気に走っています。このほか、同じくガリバー線から来たライブスチーム機(ニイザキモデルのKoppel)が1台あります。これも整備したうえで近々走らせる予定です。


ストラクチャの建設

 前回のレポートで、途中まで報告したブリッジですが、無事に完成し、白く塗装されました。大人が上ったとき撓みが少し気になる、との苦情が出たので、補強材を入れる改造工事も行われました。普段は洗濯物を干すためにも活用されています。3枚めの写真で、風景の中にある佇まいがご覧いただけると思います。


 ここに駅を作る予定で、まずブリッジを建設しました。その次は、時計を設置することにしました。庭で遊んでいると、時間を知るためにサンルームまで近づき室内の時計を覗き込む、といったことが多々あり、庭のどこからも見える位置に時計が欲しいという要望があったのです。

 この時計は、アメリカの駅にあるもののミニチュア(1/3くらいでしょうか)です。両面に文字盤があり、中には電池式の時計が2個入っています。ガーデンウォッチとして販売されている商品なので、もちろん防水です。この時計を支える柱を立て、その柱を補強するために、直角2方向に柵を立てました。強風にも耐えられる設計です。また、太陽電池で充電し、暗くなると自動点灯するライトも柱に取り付けました。

 駅というからには、引き込み線が必要でしょう。4番ポイントを設置し、6メートルほどの引き込み線を増設しました。このポイントの切換えは、実物の転轍機で行うようにしました。


 上の1枚めの写真が、ブリッジに上がって撮影したものです。奥にブランコやモルタル製の家が見えます。時計の柱を支えている柵の内側には庭木を植えました。プラットホームを想定してタイルを並べてありますが、これはまだ仮のものです。

 最後の写真は、灯台です。夕暮れで点灯したところを撮影しました。玄関までのアプローチを照らすことが目的で設置したものです。高さは約1.5mです。コンクリートのブロックで基礎を作りましたが、その工事はいたって簡単。ただ、すぐ近くにコンセントを作ってもらうのは、重機を使った大工事でした。このコンセントへの通電は、家の中にあるスイッチでON/OFFすることができます。


小さいライブスチーム

 夏は大きな機関車の運転がメインになる関係で、小さい機関車は比較的低調となります。それでも、3日も走らせないということはなく、ときどき時間を見つけて運転を行っています。

 1枚めの写真は、マン島の蒸気鉄道のCaledonia。Accucraftの新製品です。C型ですが、急カーブに対応するために、第2動輪はフランジレス。以前に、Accucraft製のマン島の客車を入手していましたので、ようやく似合う機関車が来た、といったところ。

 2枚めの写真は、IPエンジニアリングの客車のキットを組み立てているところ。16mmスケールです。3枚めの写真では、RoundhouseのRussellがそれを引いています。ゲージは32mmです。

 AccucraftのCaledoniaの動画 *MOVIE in YouTube*


ジャイロモノレール

 1枚めは、ジャイロモノレールの10号機です。昨年作ったボディをウレタンで塗装しました。このあとに作った11号機も、設計どおりの性能だったので、ジャイロモノレールの模型はこれで一段落とします。今後は、もっと大型で、人が乗れる車両を作りたいと考えています。

 今年も8月にJAM国際鉄道模型コンベンションが東京で開催されました。今年からJAMの会員でないと参加申込みができなくなったため、欠伸軽便としては参加をしていませんが、星野氏と井上氏のブースに加えていただき、ジャイロモノレールを中心とした展示を行うことができました。両氏のほかに、からくりレイアウトの山川氏も加わり、4人で「変わった鉄道模型」というブースとなり、実際、会場では非常に浮いている存在だったと思います。

 10号機(ボディ付き)の動画 *MOVIE in YouTube*
 11号機(JAMの展示ブースで)の動画 *MOVIE in YouTube*


新しいフライス盤

 引越のときに、フライス盤はまえのガレージに置いてきました。500kgもあり大きすぎたからです。もう少し小さくて使い勝手の良いものを買い直そうと考えました。使い勝手というのは、つまり、ツールを取り替えたりするときの取り回しで、あまり大きいと大変なのです。また、3方向の座標をデジタルで表示する機能などが新しい機種にはあります。ベルメックスで購入したこのフライス盤は20万円台という、少しまえなら信じられないくらいの安い値段です(フライス盤といえば100万円以上するイメージでした)。写真の1枚めは、チェーンブロックを使って自分で機械のセットをしているところ。2枚めが設置が完了したところです。設置場所は、工作室からガレージへ出たすぐの壁際です。まだ数時間しか使っていませんが、やはりデジタルは良いです。回転数の制御も細かく設定できます。ただ、スライドテーブルが手動になりました。また、テーブルの溝が細くなって、これまでの固定ジグの一部が使えなくなりました。おいおい揃えましょう。


ガレージの転車台

 ガレージの整理も進んでいます。引っ越したあと、たまたま奥の方に置かれてしまった機関車が走らせられないという事態が続いていましたが、荷物を整頓し、機関車は以前と同じようにターンテーブルに並べられましたので、どれもすぐに出動できるようになりました。写真ではまだありませんが、このあと、壁際に自作のテーブル(1800mm長)を3つ並べ、材料のストックヤードへのアクセスも改善されました。2枚めの写真は、2室のガレージの間にある壁で、この壁の周りをエンドレスの線路が巡っています。近頃は、ガレージ内で木工をすることが多く、夜間でも電動ノコなどを回しています(当地では、騒音で近所迷惑という概念がなく、夜中でもエンジン草刈り機を使う人もいます)。

 ガレージの中を走行する動画 *MOVIE in YouTube*


ブロア車登場

 冬に備えて除雪車を製作していたのですが、そのまえに落葉の掃除をする車両が必要だ、と急遽こちらを製作しました。庭掃除をするブロアバキュームにボギィ台車を履かせただけの車両です。このブロアバキュームは、弁天ヶ丘線のときから使っていて、既に同じ機種の3台めになります。普段は100Vのコードを長く引いていますが、車両として走らせるには発電機を使った方が便利です。これは、1枚めの写真にあるように、長大貨車に載せます。この発電機の後ろに運転士が乗り、さらに後ろに電気機関車を連結して押してもらうわけです。ブロアバキュームは、吸引も噴出もできますが、今回は噴出で使用。つまり、線路上の異物を吹き飛ばして進むわけです。実験の結果、予想外に効果が認められ、写真のように木製のボディを制作しました。欠伸軽便にゲテモノ車両が1台加わることになったわけです。

 まだ本格的に活躍するには、落葉が少ないので、動画はありませんが、そのうち撮影できるでしょう。また、除雪車も既に用意ができましたので、こちらも積雪があったら、出動させたいと思います。


オープンディ

 梵天坂線の最高のシーズンです。大勢のゲストが訪れました。上の写真は、井上氏が乗る電気機関車。これは、世界最古の電気機関車を1/2スケールで模型にされたもので、考古学的なモデルといえます。以前に雑誌で拝見しましたが、実物が見られ、さらに運転もさせていただきました。本物も、同じように運転士がシートに座って乗ったのです。


 9月に大勢が集まるオープンディが何日かありました。参加者に運転もしてもらいました。コースが長くなったので、存分に楽しめたと思います。いずれも好天に恵まれ、バーベキューなども行い、楽しい日となりました。上の3枚めの写真は少し大きく見られます。


ボールドウィンB1タンク

 横田氏が設計された5インチゲージの木曽ボールドウィンB1タンクの製作を始めました。レーザカットされたパーツを分けていただいてから2年になります。既に、杉浦氏をはじめ、何人かが同機を完成させていますし、製作中の方もいます。欠伸軽便が最後に着手したのかもしれません。スペシャルオープンディで、杉浦氏が走らせたボールドウィンも同じ設計のものです。その杉浦氏から、沢山のCAD図面もいただいていて、これが大変参考になります(横田氏による図面というものはなく、要点を示した10枚くらいのスケッチしかありません)。

 上の写真の1枚めは、この機関車のエンジンです。これは、5月のスペシャルオープンディのときに、佐藤氏に製作を依頼したのですが、あっという間に完成されてしまいました。レーザカットのパーツを一切使わず、すべて砲金や真鍮から削り出されています。また、設計よりもボアアップされています。ボイラはOSのT5用を用いますので、もう難しいところはありません。心強いかぎりです。

 フライス盤も来たし、オープンディも一通り済んだ9月の後半から始めました。2枚めの写真は軸箱です。レーザカットのパーツは高精度で、マーキング位置に穴をあけ、ネジを切って、ボルトで組み立てていく作業です。3枚めは、台枠を組んでいるところです。


 上の1枚めの写真は、台枠の軸箱の上に担いバネを取り付けたところ。リン青銅の板を重ねて作りました。2枚めは、動輪の鋳物を削る途中です。そして、3枚めが、車輪ができて、仮に取り付けてみたところ。エンジンも仮固定しました。この段階で既に持ち上げられないくらいの重量です。

 あくまでも予定ですが、下回りの走り装置を次の春までに行い、エアテストにこぎ着けたいと思います。その後は、ボディやボイラや配管にまた1年はかかると思います。早くても完成は再来年の夏以降になるでしょう。


駅長と助役

 助役は大きくなりました。上の1枚めの写真は6カ月の頃ですが、既に駅長と同じくらいあります(駅長がシェルティとしては小振り)。運動能力が駅長よりも格段に勝っているので、自動車に飛び乗ったり、階段を上がったり、どこへでも自分の力で行けるのです。2枚めと3枚めは、完成したブリッジに上がっているところです。駅長はだっこして上げてもらいましたが、助役は自分で上りました。ただ、カメラを向けると、そっぽを向いたり、緊張して口を閉じてしまいます。このあたりが、まだ経験豊かな駅長に及ばないところです。

 駅長と助役が水遊び1 *MOVIE in YouTube*
 駅長と助役が水遊び2 *MOVIE in YouTube*
 駅長と助役が水遊び3 *MOVIE in YouTube*


 帽子を被っている駅長です。このように、被ったり着たりということも、駅長は慣れていますし、いつもカメラ目線でポーズを決めます。助役は、帽子を被ったままじっとしていられないので、写真が撮れません。最後の写真は珍しく、二人が笑顔のスナップです。駅長は6月で6歳、助役はもうすぐ9カ月になります。

 笑わせる助役 *MOVIE in YouTube*
 駅長と助役の散歩 *MOVIE in YouTube*
 駅長と助役が水撒きで大興奮1 *MOVIE in YouTube*
 駅長と助役が水撒きで大興奮2 *MOVIE in YouTube*


秋の訪れ

 紅葉と落葉はだいたい10月の中旬くらいからです。11月になると、もう地面をすっかり落葉が覆い、逆に空が明るくなります。その切り替わりの3週間くらいが、カラフルで奇麗なスペシャル期間です。本当に輝かしくて奇麗です。



 ブリッジと時計で、少し駅らしくなりました。でも、まだまだです。駅舎の建設がこれからです。上の写真は少し大きく見られます。


 短い夏が終わり、これからどんどん寒くなりますね。ヤードの赤いサルビアも風前の灯火です。

 次回の「A&Bレポート」は来年の1月になります。もう雪景色になっているかもしれません。

/☆Go Back☆/