<スティール・ボール・ラン・レース タイムテーブル>

7/20更新 #16のデータを追加

1st STAGEゴールまでのタイムテーブルはこちら

≪2nd STAGE開始前≫

1890年9月25日
午前10時18分〜


・ジャイロが先頭でゴールへ。2位サンドマン。3位がポコロコかディエゴかで審議が起こる。審議は審判員5名と、史上初の導入となる"映写機撮影"を元に着順が判定されるらしい。

・ここでポイント順位制の説明が行われる(詳細はトップページ)。

・ポコロコ、ディエゴがそれぞれ敗北にショックを受ける横で、サンドマンは係員(なぜかスタート地点の係員と瓜二つ)より大量の水と巨大なバーバキューをゲット。

・スティール氏がスポンサーに振る舞うシャンパンを準備する。そこにジャイロに関する情報が入る。ジャイロはイタリアより5月にアメリカにやってきたのだが、その際にある国の皇族所有の船で来た事が判明。しかし、彼は書類に個人情報を全く記入していないため、それ以上は不明のままである。スティール氏は引き続きジャイロの調査を命令。

・順位確定のアナウンスが行われる。ジャイロは、鉄球による岩の破壊をサンドマンへの走行妨害と見なされ、1位→21位に降格。サンドマン以下21位までの選手が繰り上げとなる。結果、優勝者はサンドマンに。

・この時、マウンテン・ティムが5位→4位に入賞(いつの間に来たのか・・・まさかスタンド能力!?)。

・怒りに震えるジャイロは、シャンパンの用意されたテーブルに鉄球を叩きつける。注意をするスティール氏に捨て台詞を言い、その場を去るジャイロ。次の瞬間、全てのシャンパンの栓が弾け飛びだした。避けるスティール氏、冷静にキャッチするジョニィ。

・スティール氏の部下の懸命の活躍によって1本5万円のシャンパンは無事・・・かと思われたが、近くにある給水塔のタンクが全壊。大量の落水により、テーブル上のものは全滅する。

・上記の嫌がらせで気分を落ち着かせたジャイロがジョニィに声をかけ、回転の秘密に関するレッスン2「筋肉には悟られるな」を行う。

・回転の力は皮膚を支配することで、筋肉の抵抗を生むことなく筋肉を支配することができるということらしい。ジョニィは、手の中のコルク栓の回転を馬に与える事で、無事に下馬に成功する。そして、ジャイロが本題である2nd STAGEでの協力関係を結ぶ話をジョニィに行う。

・場面変わって、1st STAGEのコース。スティール氏と彼の妻、部下が数名の保安官に連れられてコースを逆に戻っている。理由はレースで「死人」が出たためらしい。競馬で死者が出るのはつきものと反論するスティール氏だが、ちょうどその時、彼らは現場に到着する。

・現場には拳銃が落ちている。何か紐のようなものが巻き付いており、同じような紐が3本岩陰に続いている。その岩陰から覗くのは足首だ。それに気づいた瞬間、妻を遠ざけるスティール氏。岩陰にあるものは、内臓をロープ代わりに数メートル引きずられ、放置されたレース参加者3人の死体だった。

・3人は「マーク・ベッカー」「デビッド・ヘイゲン」「ポール・ルカサー」。それぞれ特に関係のない間柄である。スタートから7000〜8000メートル付近を100〜200位で走行していたところまでは目撃されているが、落馬したところなどは目撃されていない。

・保安官の見解では、殺人・・・誰にも目撃されることなく、何者かが走行中の3人を同時に殺害。落馬させ、馬で内臓を引きずって走り去った。動機はレース順位を上げるため。賞金のため・・・!

・事件の容疑者は「参加者全員」。しかし、スティール氏の意志で捜査のためにレースを中断する事はできない。それを分かっている保安官はその代案を用意していた。マウンテン・ティムによる犯人の追跡である。

・突然、馬たちが頭を下げ始める。それはマウンテン・ティムが近づいた印だ。馬は彼に敬意を払い、頭を下げるらしい。

・スティール氏夫人の背後にマウンテン・ティムが登場。ロープを操り岩場の花を摘み、スティール氏夫人にプレゼントするマウンテン・ティム。彼は保安官の友人で、共に幾度も賞金首を追跡した仲らしい。彼を保安官助手とすることで、レースを中断させずに犯人を追うというのが保安官の提案であった。

・殺害現場を見て怒るマウンテン・ティム。彼は、特異な殺害方法から、あるインディアンの伝説を思い出す。それはこのようなものだ。

・アリゾナの砂漠のどこかに大熊座の方角からの流れ星が落ちた土地がある。そこは汚れた場所であり、その土地に入ったものは心の中から「不思議な力」を引き出され身に付くが、同時に邪悪さと災いを呼び寄せ狙われてしまうという。土地のインディアンは誰も近づかない。エメラルド鉱山を探しに行った白人がその場所に入り戻ってきた時、この事件と同じ方法で他人を殺し、その後自殺した・・・。
 ※サンドマンの地元もアリゾナである・・・!?

・スティール氏がマウンテン・ティムに捜査方法について尋ねる。彼の答えは、現場に残る蹄の跡から犯人のものを特定し、プロファイルするというものだった。犯人の蹄跡から分かったデータは、

  ・蹄鉄の真ん中に山形のカケ
  ・理論的な走り
  ・砂漠育ち

被害者のそばに落ちている瓶に気づくティム。その中には衣服のボタンが。彼が小瓶にめがけロープを投げると、ロープは細い瓶の中から小さいボタンを取り出していた。ボタンは被害者のジーンズのもの。なぜボタンが取れたのか、なぜ瓶に入っていたのかは不明。
  ※このロープを投げる瞬間、一瞬だが初登場時の顔に戻っています。

 

 

≪2nd STAGE開始後≫

サンタ・マリア・ノヴェラ教会→モニュメント・バレー
(1,200km行程 予想日数12〜18日間)参加選手総数 3,770名
1890年9月26日午前10時スタート
優勝者賞金1万ドル タイムボーナス1時間 獲得順位ポイント1位100点
1カ所のチェック・ポイントを通過する以外、コース、宿泊などは自由。

鉄道路線がないため、列車はチェック・ポイントで先回りし、気球の追跡もコロラド川までである。

1890年9月26日
午前9時55分〜


・スターティング・グリッド新聞を読むジョニィ。賭けの優勝候補1番人気はサンドマンらしい。ジョニィは6番人気、ジャイロは9番人気である。

・その結果に悪態をつくジャイロだが、アリゾナをホームグラウンドとするサンドマンの驚異に気が付く。このステージで再度優勝されてしまうと、その差は非常に大きな物になってしまう。また、ジョニィを抜き去ったマウンテン・ティムも同じくこのステージの優勝候補であり、強敵である。

・2nd STAGEは水場探しの勝負になるというジョニィ。かつてこの先の砂漠では、水場が涸れていた事から、騎兵隊26名が全滅した事があるらしい。摂氏50度を超える熱気の中で、彼らは眼球を陶器のようにひび割れさせて失明し、そのまま砂漠に迷い込み死んでいった。

・最初の水場は北方向50km先。見つけられなければ、リタイヤどころか死ぬ可能性すらある。そう言いながら、コルクを回転させようともてあそぶジョニィ。

・スタート30秒前。ディエゴがゴーグルをかけ、ポコロコも大荷物を用意するなど、各自準備にぬかりがない様子が示される。

 

1890年9月26日
午前10時00分〜


・10時ジャストに花火が上がる。それと同時に、1st STAGEの再現のようにジャイロが飛び出す。

 

  BY くろがねさん
(くず鉄作りの海)

・ジョニィが呆れながらもジャイロを追おうとするが、ジャイロはここでさらにコースを変え砂漠に向かう。

・水場は150km先にすらあるかもわからない、砂漠越え。ジャイロがこの道を選んだのは、サンドマン達ライバルに勝利するためだった。

・しかし、二人を追い砂漠越えに挑む騎手がさらに一人いた。彼の名はミセスロビンスン。彼の馬の蹄跡は、マウンテン・ティムが見たものと一致している・・・!?

 

1890年9月26日
午後16時〜


・ジョニィが、150馬身外れてついてくるミセス・ロビンスンを発見。警戒を始める。この時点で、水場までの距離は(最低で)80km。

・地図にないはずの山があることに不安を覚えたジョニィがジャイロに地図を確認させるが、「多分」「きっと」等とかなりいい加減な様子である。ジョニィが思わず問いつめるも、「砂漠ってのはだいたいでいいんだ」と言い放ち、さらにジョニィに「コルクの回転はできているのか」と聞き返すなど、やりたい放題である。

・そこに、前方から高速で飛来する物体が!その物体は、ジャイロの左耳を貫通、3カ所に及ぶ大穴を空けていった。それを皮切りに、次々と物体が彼らを襲い、四肢を切り裂いていく。そして、後方からはミセス・ロビンスンが走り出した。

・彼を疑う二人だが、攻撃の方向は前方からだ。飛来してきた物体の正体は、ジョニィによるとチョヤッと呼ばれるサボテンの針で、チョヤッは空気の振動に反応して、種子でもある針を飛ばすらしい。

・空気の振動を操って二人を襲わせるには、ミセス・ロビンスンの距離は遠すぎる。しかし、彼が犯人であろうとなかろうと、チョヤッの群生地帯からは逃げ出す必要がある。二人は走り出した。

・その瞬間、ジョニィの手綱に数本の針が刺さり、切れてしまう。バランスを崩すジョニィ。その顔面から首筋までを針が襲う。ジョニィを案じるジャイロに対し、ジョニィは自分は無事であり、そしてお互いはライバルである、必ず追いつくから先に行けと主張する。

・そのジョニィを見て、先に行くというジャイロ。しかし、その先とは敵、ミセス・ロビンスンの方角だった!彼に向かいながら鉄球を準備するジャイロ。ジョニィは、ジャイロが再び鉄球を攻撃に使う事で失格になる事を指摘する。ジャイロはためらわずに鉄球を放つが、鉄球ははじき返され、腕にもダメージを負ってしまう。

・そして、ミセス・ロビンスンの能力の正体が判明した。彼は、左の眼窩に甲虫を住まわせ、甲虫の「高速飛行の風圧」を操ることで、チョヤッの針をコントロールしていたのだ。そしてジャイロにとどめを刺そうとするミセス・ロビンスン。

・しかし、彼は自分の周囲に奇妙な振動音が起こっている事に気づく。ジャイロの鉄球は地面にめり込み振動を起こし、その振動はミセス・ロビンスンを取り囲んでいたのだ。あらゆる方角からの大量の針を喰らってミセス・ロビンスンは倒れた。

・そして、しばらく後、マウンテン・ティムが現れる。ミセス・ロビンスンの馬を見た彼は蹄鉄を確認する。それは、1st STAGEの殺人犯の蹄鉄の跡とは一致しなかった・・・。犯人は他に存在している!

 

1890年9月26日
夜 その1


・第一日目終了。日没時刻18:03分。ジャイロ、ジョニィの1日目の走行距離は95km。次の水場へは約50km。順位は1位!

・ジョニイのマルコ少年についての回想。詳しくは人物紹介を参照。

・コルクの回転を練習するジョニィ。かなりの回転をかけることに成功するが、ジャイロは見ていなかった上に、飛んだコルクが馬の尻の蓋になるなど悲惨な様子。

 

  by MIKAさん(MiMi)

・そこに、何者かが近づいてくる。夜通し馬を走らせる事は考えられない。事故の確率が高いからだ。にも関わらずあえて馬を走らせてくるということは、何らかの目的があって近づいてくるということ。

・武器を用意するようジャイロがジョニィに伝える。ジョニィは持ってきた拳銃を探す。

 

  by MIKAさん(MiMi)

・その拍子に、ジャイロの荷物がずれ、カバンの中身が覗く。ひとつは、貴族にしか許されない紋章のついた書簡入れ。もうひとつは、マルコ少年の裁判についての新聞記事。裁判のやり直し費用5000万ドルの事が書かれてある記事だった。

・ジョニィはジャイロについて荷物を見たことを咎められるが、逆にジャイロに出身を問いつめる。だが、答えはなかった。

・怪しい男はその間にも近づいてくる。警告を発し、男を止めるジャイロ。男は、毒トカゲ"スポテッドサラマンダー"に噛まれて指が腫れており、その指の治療の為に火を貸して欲しいと言う。ジャイロは、近づくことは許さないが、マキに付いた火を投げ与える事を伝える。

・男はジョニィに感謝し、そして奇怪な行動に出た。なんと、首にベルトを巻き付け、自分を締め落とす事で指の毒をえぐり取る事の麻酔にすると言うのだ。そして、男は気を失いながら指をえぐり取った。あきれ返りながらもマキを投げてやり、男の放り出したナイフを蹴り飛ばすジャイロ。

・男の名前はアンドレ・ブンブーンということをジョニィが調べる。しかも、同じ姓の選手がもう2名・・・家族がいるらしい。ジャイロは、いつの間にか自分のブーツに数カ所の傷口ができていることに気づく。

・そして2人の男が馬で突っ込んできた!彼らの会話の内容は、アンドレと彼の首尾について。やはり、彼の行動は何らかの罠だったのだ。ジャイロにとって、血液の付いたナイフに触れた事が問題になるらしい。そして、彼らの馬の蹄後は殺人鬼と同じもの!

・ジョニィに彼らを銃で撃てと叫ぶジャイロ。しかし、その彼の左足の甲から、突如鮫のヒレのようなものが数枚突き出し、ブーツを吹っ飛ばす!!

 

1890年9月26日
夜 その2


・ジャイロの左足の皮膚は鋼のように堅くなっていた。さらに激痛が襲い、その痛みは上に昇ってくる。その間にも近づいてくる二騎に向かって、ジョニィは銃を撃とうとする。

・しかし、突如銃は自動的に分解され、その部品はジャイロに向かってすっ飛ぶ!ジャイロに当たった部品は、さらに左足に吸い寄せられ、足の皮膚を突き破って食い込んでいく。さらにナイフが彼を狙っている・・・。その間に、謎の2騎−ベンジャミン・ブンブーンとL・A・ブンブーンはジャイロとジョニィを挟み込むように動く。

・襲ってきたナイフを食い止め、ベンジャミンに向かい鉄球を投げるジャイロ。しかし、鉄球はベンジャミンのかざした手の前でみるみる削られていき、ピンポン球サイズにされ食い止められてしまう。さらに、二人の周囲を取り囲むように走るブンブーン親子。

・ジャイロは、彼らの能力がミセス・ロビンスンのそれとは根本的に違う種類のもの−「超越するなにか」であることに気づく。

・その時、アンドレ・ブンブーンが目を覚まして馬に乗ろうとしていた。彼を見たジャイロは、奇怪なアリクイのような何者かをアンドレの背後に見る。それは一瞬のことで、次の瞬間には消えていた。理解を超えるものを見て驚愕するジャイロだが、ジョニィに同じものは見えていなかった。

・ジャイロの足に食い込んだ部品はさらに奥に向かおうとしており、出血もひどくなる一方だ。ブンブーン一家との距離が近づくごとに、その力は強まるらしい。

・誰がジャイロ達にとどめを刺すのか相談するブンブーン一家。火をなかなかもらえなかったことを逆恨みするアンドレが名乗りを上げる。彼らは、拳銃すら恐れていないようだ。鉄球を取り出すジャイロ。

・突進してくるアンドレの方角に向けて、ジャイロは思い切り鉄球を投げた!それはアンドレの上空へ向かうコース。そして、急角度で落ちた鉄球は地面をえぐり、石つぶてを跳ね飛ばし、アンドレの脇腹にぶち込んだ!鉄は防御できても石は不可能と呼んだジャイロの作戦だったのだ。

・しかしダメージは与えたが、勝ち目はないと判断したジャイロはジョニィと共に、60km先の水場を目指して逃走を開始する・・・

 

1890年9月26日
夜 その3


・ブンブーン一家と距離を置くと、ジャイロの足に食い込んだ部品は落ち、ダメージが弱まった。ジャイロの推測によると、この力は「トリック」ではなく恐らく「鉄を引っ張る呪い」のようなものであり、その威力は3人の中間にいるときが危険らしい。

・一方、ブンブーン一家はアンドレのダメージが大きく、すぐにジャイロ達を追う事はできない。ベンジャミンは銃で二人を狙うが、距離が離れすぎているため当たらない。そこで、ベンジャミンが選んだ方法は・・・

・アンドレの腹の傷口を銃で撃ち、その貫通させた弾丸からジャイロとジョニィに血液を振りまく事であった。

・血液がジョニィにもかかったことを確認したベンジャミンは、「ジャイロとジョニィを始末して先に水場に到着し、水場を潰し、後続の騎手は全滅させる」という恐るべき狙いを明らかにする。そして、ジャイロとジョニィを始末するのは、自分達ではなく「うしろのヤツ」らしい。蹄鉄の跡を追って何者かが来る事をベンジャミンは気づいていた。

・ベンジャミンは、顔の金具を皮膚の中に埋め込み変身を始める。その力=「鉄を操る能力」は、砂漠の「呪われた山」で鉱山を探しているうちにに身につけたものらしい。

・そして、蹄鉄の跡を追ってマウンテン・ティムが登場した。彼は茂みにうずくまる何者かの姿を認め、3人の殺害容疑で逮捕の宣告を行う。場合によっては処刑の権限も持っているらしい。

・何者かは、マウンテン・ティムの言葉に従いゆっくりと振り返る・・・その顔はジョニィのものだった。

・蹄鉄をマウンテン・ティムに向かって投げるジョニィ?。マウンテン・ティムはすかさずロープで食い止めるが、蹄鉄に付着していた血液が顔に降りかかる。その間に、ジョニィ?は茨の茂みの奥に這い込んだ。

・マウンテン・ティムは手袋を脱ぎ、入り組んだ茨の茂みに向かい、ロープを投げつける!ロープは絡まり合った枝をかいくぐり、ジョニィ?の首を締め付けた。すかさずナイフでロープを切り落とそうとするジョニィ?だが、その右手を「3本の右手の指」が押さえつけた。そこに、ロープを伝わって2本の指がやって来て、3本の指と共に、さらに右手を押さえつける。

・さらに、マウンテン・ティムは「左手の指」をロープを伝わらせて左手の拳をジョニィ?の元で形成し、彼を殴りつける!ジョニィ=?ベンジャミンは、これが自分達一家と同じく、呪われた山で身につけた力であることを見抜く。そして、変身を解きつつ、顔の皮膚から刃物を繰り出し、ロープを断ち切り逃げ去る事に成功する。

・アンドレとL・Aの元にたどり着いたベンジャミンはまたしても恐るべき狙いを話す。磁力の力を与えたマウンテン・ティムをジャイロとジョニィに出会わせると、3人は磁力で引っ張り合い、内臓をまき散らして自爆するというのだ。

 

1890年9月26日
夜 その4


・ベンジャミンの罠から数時間後、ジャイロとジョニィは3時間以上に渡って謎の騎手の追跡を受けていた。水場まで15km、二人は必死に逃走する。

・しかし、謎の騎手は登りの岩山をものともせず、二人に姿が見える程の距離まで高速で接近してくる。その男は、マウンテン・ティム!ジャイロは直感で危険を察知し、突き放そうと加速するが、マウンテン・ティムを引き離す事はできない。

・その時、ジョニィが異変に気づく。追いつかれているのは、彼の速度が速いからというだけではなく・・・自らが後方に引っ張られているためだったということに!

・馬具の鉄の部品が、破壊されジョニィの体に食い込み、突き刺さり、彼は衝撃で落馬してしまう。さらに続いてジャイロも動揺に食い込んだ馬具に吹き飛ばされて落馬する。

・その様子をブンブーン一家が双眼鏡で観察していた。3人の内臓が爆裂することを確信して、彼らに近づこうと言うベンジャミンとL・A(アンドレは目がかすみ、寒気を感じるなど様子がおかしい)。

・落馬したジャイロとジョニィは、ジョニィまでもが「磁石の体」になった原因や、後方に引っ張られた原因を推理し合う。そして、ブンブーン一家と関係なしに、マウンテン・ティムの接近が原因であり、2人では気づかない引っ張り合う力が、3人が集まる事で磁力が相乗して最大級になると推測する。

・推測を裏付けるかのように、マウンテン・ティムの接近にともない、磁力は地面を掴んだ手を引きはがすほどに強まっていく。さらに、腕の中の血液が移動し、皮膚を裂き始めた。

・二人はマウンテン・ティムに危険を知らせようとするが、声は届かない。ジャイロは鉄球を投げ、磁力で戻ってくる力を利用し、鉄分を含んだ岩のけずり粉を散らばらせた。

・磁力によって、3人に向かい岩の破片が散弾の様に食い込むが、マウンテン・ティムを馬から落とす事に成功!しかし・・・時に既に遅く、マウンテン・ティムの体は空中を引きずられて二人に向かう!そして、二人の顔面の血管が裂け始める・・・!

・しかし、その瞬間ジャイロとジョニィは信じられない口径を目撃する。なんと、マウンテンティムの体は、岩にかかったロープに沿って、バラバラに分解・融合されていた。そして、ロープの根本まで分解された体を戻し、融合するマウンテン・ティム。

・ジョニィを利用した罠にはめられたと気づいたマウンテン・ティムはジョニィに何が起こっているのか、説明を求める。

・そして、ベンジャミンはマウンテン・ティムを結びつけているロープの切断に走る・・・

 

1890年9月26日
夜 その5


・ブンブーン一家と能力の事をマウンテン・ティムに二人は伝える。

・ジャイロはマウンテン・ティムとブンブーン一家は「人間なのか」を彼に問いつめる。そこで逆に、マウンテン・ティムはジャイロに「鉄球」の事を聞く。

・「オレのは『技術(ワザ)』だ 人間には未知の部分がある」、それがジャイロの答えだった。

・マウンテン・ティムの語ったいきさつはこうだ。

 −15年前、16歳の当時、軍の調査任務において、地元のインディアンに「悪魔の手のひら」と恐れられる場所に迷い込んだ。
 悪魔の手のひらとは、方位磁石が効かず、流砂で地面が地形が変化し、1日に何kmも移動する土地であり、大昔に流れ星が落下し全てを破壊し呪われているらしい。そんな土地で水場も見つからず、仲間も馬も焼け死んでいく中で彼が助かったのは、気が付くとロープと体が一体化しており、ロープの吸い込んだ夜露を無意識に吸い込んでいた為だ。そして、彼だけが生き残った。
 悪魔の手のひらは、人間の未知の才能を引き出す。インディアンはそれを「呪われた力」と呼ぶが、マウンテン・ティムは「立ち向かうもの(スタンド)」と名付けた・・・

・マウンテン・ティムが距離を取ったため、磁力は大分弱まっていた。しかし、ジャイロの側にL・A、ベンジャミンに二人が近づく。マウンテン・ティムのロープを切るためにやってきたのだ。

・すかさず鉄球でL・Aを攻撃するジャイロだが、その攻撃は砂鉄で出来たL・Aのスタンドによって食い止められてしまう!鉄球を奪われ、全身を不定形の砂鉄の塊に押さえつけられるジョニィとジャイロ。さらに、L・Aのスタンドはマウンテン・ティムに向かい走る!

・マウンテン・ティムは襲われながらも分離させた右手首で銃を撃ち、L・Aを撃つ。しかし、弾丸はL・Aの背後に現れたベンジャミンのスタンドに食い止められてしまった。

・そして、L・Aのスタンドがマウンテン・ティムのロープを切断。彼はなすすべもなく、砂鉄にまとわりつかれながら、ジャイロとジョニィに向かって突っ込んでくる。

・唯一自由なのはジョニィの手だ。ジャイロは彼に落ちている弾丸と『回転』の力でブンブーン親子を攻撃するように言う。しかし、ジョニィが躊躇した瞬間、ついにマウンテン・ティムと3人は密着してしまう!

・全身の皮膚から血液を噴出させる3人。苦痛の中で「回転は無限の力だ それを信じろ」とジャイロはジョニィに叫ぶ。

・コルクを少し回転させる事ができた。それがジョニィが成功した唯一の回転の経験だ。自信を持つ事などできないが、しかし、今できなければ二度と挑戦する事はできない。そして、彼が指で勢いよく弾いた弾丸は、手のひらの中で高速回転を始めた。

・しかし、その腕をベンジャミンが無情に踏みつけ、弾丸はこぼれ落ちた。最後まで、『回転』を達成できなかった事を悔やむジョニィ。

・その様子を、L・Aがなぜか青ざめた顔で見ていた。ベンジャミンにしきりに離れるよう警告するL・A。不思議に思ったベンジャミンが下を見ると、ジョニィが地面に置いた右手の甲の下には砂の描いた波紋ができており・・・ジョニィがその手を返すと、彼の"爪"が高速回転していた。

・ただ驚愕するジョニィ、スタンド能力と考えるマウンテン・ティム、鉄球の回転と違う回転と認識するジャイロ。そして・・・

・ベンジャミンの足首から先は切断されていた。さらに、ジョニィの指先が向かう方向に向けて不可視の衝撃波のようなものが走り、ベンジャミンの体を顔面から股間まで斬り裂く!

 

1890年9月26日
夜 その6


・ベンジャミンを倒したジョニィだが、爪の回転はおさまっていた。その突然の能力を訝しむジャイロとマウンテン・ティム。そこに、背後から逆上したL・Aが襲いかかる。

・ジョニィを押さえつけ、スタンドを首に食い込ませ、頸動脈を千切ろうとするL・A。しかし、その瞬間ジョニィのスタンドが発動!L・Aの左足の甲を切断しつつ、ジョニィ自らは空中に飛び上がった。

・そこで、磁界の力が消えた。ジャイロとマウンテン・ティムは立ち上がる。ジョニィはジャイロにこの『回転』の力について聞くが、やはりジャイロにも不明である。マウンテン・ティムの推測では・・・現在いるエリアが「悪魔の手のひら」の一部であり、知らない間にその影響を受け、スタンドを発現させたに違いないらしい。

・ここが悪魔の手のひらならば、地形が変わり道もわからなくなってしまう。ぐずぐずはしていられないと、マウンテン・ティムはすかさず馬を呼び戻しにかかる。

・馬に乗り去っていこうとする3人に向かい、倒れたベンジャミンを抱いたL・Aが復讐の言葉を発する。マウンテン・ティムは、重傷の上、悪魔の手のひらに取り残されるブンブーン一家を恐れる事はないと言うが、しかし、L・Aが続けて吐いたセリフは衝撃的なものだった。

・ジャイロの首には「国の人間」から20万ドルの懸賞金がかかっており、それが単に優勝候補だからというだけではない、ジャイロ襲撃の理由だというのだ。恐らくはミセス・ロビンスンが二人を襲った理由も同じ事なのだろう。

・ジャイロは何者に雇われたかを聞き出そうとしたが、悪魔の手のひらの地形が動き出しており、猶予はなかった。ブンブーン一家を置いて3人は出発する。

・走り出した先で、ジョニィはジャイロに命を狙われる理由、ツェペリ法務官とは何か、持っている新聞記事・・・それらを問いただす。ジャイロは答えを渋るが、襲撃の巻き添えにあったジョニィにはそれを聞く権利があるのだ・・・

 →1874年、ジャイロ9歳へ