愛の法則、宇宙の法則
−引き寄せの法則−

愛の法則・宇宙の法則

 ・願望実現の法則、思考の現実化

 ・プラス思考の最高の形は「感謝」

● 願望実現とエネルギーの法則 

・「思考は現実化する」。
・「物事は外から起こるのではなく、自分を通してやって来る」。
・「自分から出たものは、自分に返ってくる」。


願望実現、簡単に考えれば、こうなるでしょう。
私たちが何かを思えば、そこにはエネルギーが生まれる。何かに怒れば「怒りのエネルギー」が放出されます。人が何かを考えたり、イメージをすれば、そこにエネルギーが集まり、形(状況)を形成していく。これが創造の原理で、思いは実現するという願望実現の「基」(もと)になるものである。

あらゆる思考がエネルギー的波動を生み出します。何かを思えば、エネルギー的波動として送信されます。思いは文字通り、自分の心から飛び立って、自分が考えるものに繋がっていくのです

何げなく発した言葉の一言にも、たくさんのエネルギーが詰まっています。言葉が一つのエネルギーとなって、よい言葉であれ悪い言葉であれ、空間へと流れ出てしまうのである。

「思考は現実化する」。この頃は科学者の中にも、この現実世界は自分の「意識の延長上にある」と言う科学者もいる。「観察者」(人の意識)が物事に影響を与える。これは量子力学の「二重スリット実験」で示されたものですが、どうやら人間の意識というものは、物事に影響を与えるらしい。(この実験は何度やっても同じ結果になるが、なぜそうなるのかは不明で、その解明は科学の進歩に期待するしかない)


もし、これが事実だとすれば感激です。人間はすばらしい能力の持ち主です。なぜなら人間には考えたり、想像する能力があり、しかも考え想像することで、それが「現実化」に向かうわけですから。この能力は人間として生まれた”特権”です。問題は現実化の”スピード”ということになる。


     

● 思考は現実化する

・思考は純粋なエネルギーである。
・人が抱く思い、一つひとつがエネルギーを持ち、形になって現れてきます。
・人が考えたこと、想像したこと、言葉にしたことは、これから起こるべく待機しているのである。

考えること、感じること、願うこと、夢見ること、意図すること。
人間の思考には力があり、どんな考えや思いも、感情も、創造に繋がっていく。考えることはすべて現実になる。これが『創造の原理』である。人間には、本来的にそのような能力が備わっており、「人類に隠された最大の秘密」でもある。


この法則の下では、事の善・悪は関係ありません。 ただ「思考」に反応するだけです。人が何かに意識を集中すると、それが何であろうと、現実化に向かうのです。恐れや不安に意識を向けると、それも現実化に向うのである。

恐れ・不安は最大の敵。人は不安に思うものを引き寄せてしまう。
創造原理の『第二の法則』と呼ばれるものです。感情は「エネルギー」であり、感情にはものごとを引き寄せる力がある。そして、最も不安に思い、恐れるものを引き寄せてしまう。

恐れ・不安のエネ ルギーは何倍も強力で、磁石のように物事を引き寄せてしまいます。(だから不安や心配にエネルギーを注ぐのは厳禁です)。

願うことを「強くイメージする」ことは、現実化の重要な要素です。
心の中にそのシーン、状態をはっきりとした形でイメージし、意識することで、現実化を加速させます。強い感情を伴った観念的イメージは、
青写真(基本設計図)の役割を果たし、そのイメージに対応する出来事が「青写真」に沿って物事を動かします。

単なる願いでは、現実化は遅れるでしょう。
成功したいと思えば、成功したがっているあなたが生まれます。病気を治したいと思えば、治りがっているあなたがいるだけです。それは単に、「〇〇したい」という期待であり、将来の「希望的観測」になってしまう。

そうではなくて、「今の自分がすでにそうなっている」と捉え、それに沿って行動することで、現実にも変化が起きてくる。「結果」を先にもってきて、「結果がすでに生じている」と思うこと。「私は実現している」「私は成功に向かっている」「私は健康になっている」。現在完了形である。

そして、何かを願うとき、「私は」という言葉を入れることがポイント。
「私は・・・である」「私は・・・になっている」という言葉は、最も力強い宣言である。人が何を考え、何を行うにしても、「私」という言葉をきっかけに物事が動きだす。「私」という言葉は、無限の「宇宙の力」につらなり、望む現実を呼び出すのである。声を出して言うと、いっそう強力になる。

願いの実現を確信する、そこに疑いや不安を持ち込まない。「結果がやってくる」と確信すれば、自然に感謝の思いが湧いてきます。「・・・ができてありがとう」「健康になってありがとう」。願うことに前もって感謝する、これが願望実現のキーワードである

プラス思考の最高の形は「感謝」である。
「ありがとう!」と、願うことに前もって「感謝」することができれば、それは現実を創造する
「強力な力」になる。

「イエス・キリスト」を初め、古今東西の賢人・聖人と言われる人達が起こした「奇跡的な出来事」は、このことを物語っている。彼らには「心から願うことは必ず現実化する!」、それは疑いもない事実であった。結果がそうなることが分っていた。

だからこそ、願う前に「感謝」ができた。しかし私たちの場合、心のどこかで「そんなことは不可能だ」という思いがあり、その思いが「不可能を現実化」してしまう。



注意しなければならないのは、思考の陰には「もう一つの思考」があるということです。何かを求めたり、願うということは、その背後には「望みが叶っていない」という思いが隠されている。

「お金が欲しい」と願えば、その背後には「お金がない」というメッセージが隠されている。お金が欲しいと願えば、宇宙はこう言うかもしれません…「あなたの願いは分かった。では、お金が<欲しいという状態>を叶えてあげよう」と。

なんと、逆説に満ちているのでしょうか。「足らない」と思っている意識が、その状態を引き寄せてしまうのです。人は焦点を当てたものを現実化してしまう。「足らない」に焦点が当ると、それが現実化する。この結果、求めれば求めるほど、「欠乏の状態」を引き寄せてしまうことになる。

必要なことは、「お金が欲しい、○○が欲しい」という願いではなく、願いは叶うという強い思いであり、求めたり、すがったりするのではなく、現実に体験したいことを前もって「感謝」すること。

「マイナス言葉」を使わないこと。
病気の場合は、当てるべき焦点は、病気ではなく「健康」です。病気が治りますようにではなく、すでに「良くなっている、健康に向かっている」ことに感謝です。病気というマイナスの部分に焦点を当てるのではなく、健康という「プラスの部分」に焦点を当てること。

自分の願っていること、思っていることが、すでに実現しているかのように振る舞うことで、願望は引き寄せられ実現化に向かう。もし、手にしたいものがあれば、それをすでに手にしているように行動することです。そうすれば、それを引き寄せるようになる。

こうなりたいと思うのであれば、あたかもそうなったように、それを演じることです。イメージしているとき、自分が演じているとき、あなたはその「現実の波動」になる。自分の中に「現実」を創ると、外にもその「現実」が創り出されます。(スポーツの「イメージトレーニング」と同じです)

望むものを、すでに実現しているかのように振る舞っていると、それを引き寄せることができる。「自分は今・・・を持っている」と言葉に出すのもよいです。何かを持っているところを想像すれば、強力にそれを引き寄せるようになる。そして、ずっと早く実現できるようになります。



この事を、どれくらい信じられるでしょうか?

願いが叶って欲しいと思うとき、あなたはどれくらい願いが叶うと信じられるでしょうか?願っても叶わないと思えば、叶わないあなたが現実化することになる。(あなたの願いは、叶わないということだから)

「お金持ちになりたい、でも…そんなうまい話はない」と思っている人は、その通りになる。それがあなたの信じていることだから。あなたがそのように受け取るから、それが現実としてあなたの前に現れます。

自分はダメだ、できないと思っていると、「ダメなこと」「できない自分」が現実化してくる。そのとおりのことが現実化してくる。(それがあなたの信じていることだから)

心から願うのであれば、必ず実現すると信じること。
望みが満たされると「確信」を持てば持つほど、それが現れるのも速くなる。

人が考えたこと、決めたこと、選んだことはすべて、現実を作り上げていく。しかし考えたことが現実化するのに、早い/遅いの「時間のずれ」が生じてくる。このため、人は自分が現実を創造している、自分が物事の「原因」であることを忘れてしまう。そして、物事は自分が引き起こしたのではなく、外からやってくる、自分の身に降りかかったと思い、「被害者」のように考えてしまう。

『ものごとは、外からやってくるのではなく、自分を通してやってくる』。これが真実である。自分の回りに起こる出来事は、私たちと関係なく起きるのではなく、自分を通してやってきます。

● 「自分の与えるものが、自分に戻ってくる」

この宇宙には一つの法則がある。大宇宙の法則です。『自分が与えるものを、自分が受け取る』という法則です。言い換えれば、「自分から出たものは、自分に戻ってくる」ということであり、「人は、自分が創造したものを体験する」ということです。

あなたがネガティブな意識を発したとき、ネガティブなものが返ってきます。ポジティブな意識を発すれば、ポジティブなものが返ってきます。まるで鏡に反射されたように。

「やさしさ、思いやり」などのポジティブな思いは、嬉しかったり、楽しかったりという現実を引き寄せます。逆に、憎しみ、怒りなどのネガティブな思いは、そのような現実を引き寄せてしまいまう。波動(エネルギー)は「同質のもの」を引き寄せるというのが基本だからです。

そして、思い(意識)の強さ、パワーの強さ、そのすべてが付加されて、まるで、「鏡」のように反射されて自分に戻ってきます。自分が創ったものは、自分のどこかに反映されます。よい事であれ、悪い事であれ、自分に戻ってきて受け取ることになる。そこに違いがあるとすれば、「速いか/遅いか」だけです。

これは「宇宙の法則」です。そこには「善悪」の判断はない。ただあなたの考え・思考に反応し、あなたの思いを受信して、それを送り返しているだけです。


● 自分の現実を変える方法

人は、自分の中で一番強く「こうだと信じているもの」が現実化されます。
自分の信念が意識的に、あるいは無意識のうちに現実化していきます。もし自分の期待していたことと逆のことが起きたときは、「自分は何を信じていたのか」「自分の何がこれを引き起こしたのか」と自問することです。


人は意識的であれ、無意識にであれ、自分で現実をつくり、それを体験している。見方を変えれば、人は「自分の意識でないもの」は体験しないことになる。そして、自分から出たものであっても、自分が変わることで、受け取る現実も変わってきます。

自分の信じていたこと(信念)が変わると、自分の考え方も変わってきます。そうすると、気持ちも変わってきて、自分のエネルギー(波動)も変ってきます。その結果、それを反映する「自分の現実」も変わってきます。『運命が変わる』ということは、このような事かもしれません。

自分のエネルギーが変わることで、それに引き寄せられる「未来も運命」も変わる。そして「瞑想や祈り」は高度な形のエネルギーの変更です。

物事を変えるには、まずは「自分が変わること」。他人を変えようと思っても、他人は変えられません。自分を取り巻く現実を変える一番の方法は、まずは自分が変わることです。それなくして変化は難しいでしょう。

いずれにしても、人が何をどう思うかによって、現実は変わってきます。
自分は無力、成功しないと思っていると、そうなってしまう。私達の人生の方向を決めるのは、自分の奥底にある「信念」で、それは思いや行動を通じて、日々外に向かって放出されている。強い思いは、類似のものを引き寄せる電磁的なものを創り、そうやって人生の全体像を引き寄せている。

すべては「どこに焦点を当てるか」にかかっている。そして、焦点を当てたものは、まるで磁石のように引き付けます。だから、自分が真に求めることだけを考え、求めることだけ意識し、実現しようとすることだけを言葉にし、行動することが大事です。

しかし、人は起こって欲しくないことを考えたり、口にしてしまう。自分の人生に、起こって欲しいことよりも、起こって欲しくないことに心配を巡らす。そして、望まない現実を引き起こしてしまうのである。(私たち人間の悲しい癖です)


(もし、間違って)欲しくもないことを考えたり、口にしてしまったら、「訂正」が必要です。「キャンセルします!」と、口に出して言うことです。エネルギーの訂正が必要です。(例えば、レストランに行って、間違って違う料理を注文したら訂正します。これと同じです)

物理法則の定理の一つに、『エネルギー不滅の法則』というのがある。すべてのエネルギーは、消滅させることはできない。できるのは、「形を変える」ことだけ。 エネルギーとは形を変えこそすれ、決して無くなることはないのである。




もちろん、この法則がすべての人に、そのまま当てはまるわけではありませんが、この頃は科学者の中にも(量子力学)、この現実世界は自分の「意識の延長上」にあると言い始めています。このようなことをもっと知りたい人は、『バシャール』(ヴォイス社)という本がお勧めです。

「思考は現実化する」。一番有名なのは古代インドの『ヴェータ哲学』で、「純粋な魂の信念は実現する」という言葉である。ここで気をつけたい点は、「純粋な魂」とあるように、それが個人の単なる”エゴ、欲望”から来た現実化であれば、”問題アリ”ということです。一歩間違えれば、エゴの肥大、欲望の”とりこ”になってしまう恐れがある。だから注意が必要です。



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