DIARY(2001) December

12/30((Sun)                           Blue Moon

12月の始め頃にも書いたけど、きょうは今月2回目の満月だ。一月に2回満月が来るのはとてもめずらしく、その2度目の満月のことを「Blue Moon」というらしい。由来についてはちょっとわからないけど、なかなか粋なネーミングだ。

そして夜空を見上げてみたらくっきりと美しい満月が見えていた。今年もあと一日・・・。なんかそんな気はしないのは僕だけではないだろう。

それは時間の周期がどんどん加速しているからだ。このスパイラルは現実の時間と精神的な時間の感覚にずれを生じさせているようだ。

「Blue Moon」は、そんな人々にもっと広大な宇宙の「時間のない時空」への誘いを感じさせてくれる・・・。

(AKI)

 

 

12/22(Sat)                           冬至の祈り

今日は冬至。知ってのとおり一年中で一番夜が長い日だ。夜空を見てみたら空がとてもきれいで星も東京にしてはよく見えた。

星といえばいままでで一番の星空を見たのはアメリカのワイオミング州でのことだ。それは毎年7月4日をメインに行われているレインボウ・ギャザリングというヒッピーの集まりに参加したときだった。

かつてあんなにたくさんの星を見たことはなかった。まさに満天の星空だった。そのときはティーピー(アメリカインディアンの移住型テント)に寝泊りしたせいか、自分もネイティブアメリカンになったような気分でその星空を見上げていたのを思い出す。彼らはいつも夜空を見上げ大いなる宇宙に繋がるため祈りを捧げていたのだろう。

いつから現代人は空を見なくなったのだろう。そして月も見なくなったのだろう・・・。

つながりを忘れた現代人は、いつのまにか行き詰まってしまった・・・。

もしよかったら、あなたもちょっとだけ窓を開けて夜空を見てみませんか?

そこからもしかしたら何かが始まるかもしれないよ、きっと・・・。

(AKI)

 

12/17(Mon)                     Think Globally,Act Locally 

久しぶりにお香を焚いた。やっぱりお香はいい・・・。

ところできょう、NEWS23に坂本龍一がゲスト出演していた。(なんかこの番組からの話題が多いみたい・・・)NYのWTCの崩壊を目の当たりにしたことで、筑紫哲也にインタビューされていたが、一ミュージシャンとして自分は何ができるのか、という彼の自分への語りかけには、ボクも考えさせられた・・・。

だって自分もあのNYに住んでいたんだから・・・。厳密にはブルックリンなんだけど、住んでいたアパートの屋上からはWTCがよく見えていた。

もし今もNYに住んでいたら、自分はどうしていただろう・・・。

テレビの映像でもすさまじいのに、あの光景を目の当たりにしていたら、からだが凍りついたかもしれない、きっと感情よりも先に何か違う感覚に心も体も奪われたような気がする。一体何が起こったのだろう!これは現実なのか?と・・・。

坂本龍一は、一ヶ月間音楽を作ることも聴くこともできなかったと語っていた。

それくらい衝撃的な出来事だったのだ。そして音楽によって「癒される」なんて生ぬるいと言えるほど「音」は無力だったのだ。

ぼくにも何かわかる気がする・・・。

そしてやはり自分も坂本さんと同じように「自分にはいったい何ができるのか?」と自問自答していたような気がする。

世界に平和はいつ訪れるのだろうか?

そのために音楽にはどんな「力」が必要なのだろう・・・。

少なくとも何かを創造する人々はもっと自分に正直になるべきではないだろうか?

みんながもっと自分にたいして正直になれたら、世界は少しずつ変わっていくだろう。

そういえばブルックリンの自分の部屋に貼っていたポスターを思い出した。

それは美しい地球の写真の下にこう書いてあった・・・。

『Think Globally,Act Locally』

ぼくは信じたい。音楽のちからを・・・。

(AKI)

 

 

12/15(Sat)                               New Moon Jam 

最近晴れた日の雲は、とてもくっきりとしていて形もおもしろい。それはまるでなにかを語りかけるようにみえる。きょうもそんな雲だった・・・。

そして夜は恵比寿に用があったついでに、ギタリストのマッキーさんのBarにタイコをもって遊びにいった。そして自然とJamが始まっていくのだ。そのうちに常連さんも訪れ、彼らも「音の輪」に引き込まれていく・・・。言葉よりも先にみんな「音」で会話するのだ。音楽にはそんな魔法の力がある・・・。そういえば今日は新月だった。新月の魔法か?

だから音楽はやめられない・・・。

ミタクエオヤシン

(AKI)

 

12/8(Sat)                                平和を我らに 

きょうはJohn Lennonの命日だった。

天から『Give piace a chance』が聴こえてきたよ・・・。

合掌・・・そして ミタクエオヤシン

(AKI)

 

12/6(Thu)                                大野一雄  

大野一雄とは今年で95歳になる舞踏家である。

きょう、たまたまNEWS23(TBS)を見たら彼の特集をしていて一気に思い出がよみがえった。

そこでは今年の10月にあった公演の様子を映していたが、大野一雄もさることながら、彼を見る観客がすごい!というのもその視線が、舞台の上のその舞踏家の動きの一部始終に釘付けになっているのである。

まるで魔法にでもかかったように・・・。

でもぼくにはテレビからでもそれは理解できた。6年前にNYのジャパンセンターではじめて彼の公演を見たが、あれほど釘づけにされ感動したことはなかった。

舞台美術や照明はとてもシンプルなのだが、彼の独特な間とその動き、そして表情はエクスタシーの域に達しており、まるで宇宙空間でただよいながら宇宙とたわむれ遊んでいるかのようであった。

あれから6年、あまり表立って活動はしていないようだったし、ぼくもほとんど忘れかけていた・・・。

しかし今日の映像は強烈だった。老齢と病気のためか歩くのもかなり困難そうなのだが、彼の舞踏はもうそんな次元を超えていた・・・。

まさにDancing in the Universe.

それは黄泉のダンスだった・・・。

(AKI)

12/4(Tue)                                Ecstacy
『Ecstacy』といってもドラッグのことじゃないよ!そこのヒッピーのお兄さん!残念でした!!

実はきょうタバコを買いにいつもの自動販売機に行ったら、『Ecstacy』と書かれたタバコが入っていた。パッケージは白で蝶のイラストがあってカッコイイー。値段をみたら480エンと超高かったが、あまりにもめずらしいので思わず買ってしまった!

そして家に帰ってからさっそく吸ってみて高い理由がすぐにわかった。なんとハーブ・タバコなのだ!以前友人が作ってくれたハーブ・タバコを吸った事はあるけど、まさか販売機で売っているとは思わなかった。「中南海」というハーブを混ぜた中国タバコは知っているが味はやはりタバコに近い。でも『Ecstacy』は完璧なハーブでニコチンはゼロだ。成分を見てみたら、ワイルド・レタス, キャットニップ, マグワート, ミント, パッションフラワー,セイジ, ガラナ, ヤーバサンタ, 8種類のハーブを使用、〈TABACCO FREE〉と明記されていた。

ちなみにいつもは「American Spirit」という添加物が入っていないナチュラルタバコを吸っている。パッケージにはアメリカインディアンが描かれてあって、前世でネイティブアメリカンだったことがあったからか、このタバコが気に入っている。

でも『Ecstacy』はとても魅力的だ!しかし・・・ああーもっと安ければいいのになあー。瞑想用にたまに買おうかなあ・・・。

そういえばタバコの増税案もでてるしなあーー。

ネイティブアメリカンは儀式でパイプ・セレモニーのためにタバコを使っていたんだぞー!

添加物ばかり混入して聖なるタバコをイメージダウンするなーー!

ときょうは怒ってしまいました・・・。

http://www.smartfood.co.jp/SMARTFOOD/index.html

(AKI)

 

 

12/3(Mon)                       Within You Without You

先週の末、ジョージ・ハリスンが、ガンで亡くなった。

そして今日のニュースでは、彼は新しいアルバムを完成させていて、遺灰は本人の希望により、インドのガンジス川に流されるらしい・・・と。

そう、彼はビートルズの中でもいち早くインドに傾倒し、曲にシタールを入れたりした。確かはじめは『リボルバー』だったかな。でも一番印象に残っているのは『サージェント・ペパーズ』に入っていた『Within You Without You』だ。今聴いてもほんとに素晴らしく、インド音楽とロックを見事に融合していた。詩もインド思想に影響されてかとても奥深い。『サージェント・・・』は歴史的な素晴らしいアルバムだが、もし『Within〜』が入ってなかったら、なんか物足りない気がする。ジョンとポールに押されて渋めではあるけれどジョージの曲は必ずといっていいほどビートルズのアルバムに奥域を与えている。その集大成は『Something』だろうか?

そしてそのインド思想はジョン・レノンにも受け継がれていった・・・。しかしその彼も今はいない・・・。そういえばもうすぐ12/8はジョンの命日だったな・・・。

きっと天国でふたりは『Imagine』と『Something』をも超える曲を共作しているかもしれない・・・。

12/8に瞑想したら聴こえてくるかもね!

 

(AKI)

 

12/1(Sat)                       Two Full Moon in December
今日から12月だ。佐藤氏のインド日記はエッセイのページに移したので、ぜひ読んで欲しい。

ところできょうは満月だ。正確には午前6時だったから、きのうの夜の月のほうが満月に近いということになるが、夜中、空を見上げたらとても美しい満月だった・・・。

そして今月は、めずらしくもう一回満月がおとずれる。それは12月30日の日曜日なのだが、ひと月の間に満月が2回あるのはめったにないことだ。しかも曜日も土、日で区切りがいい。ちなみに新月も15日の土曜日だし。

今夜はちょっと、瞑想でもしようかな・・・。

ところで、きょう雅子妃に女の子が生まれた。満月の日に生まれたのには、何かとても意味を感じてしまう。しかも女性性に以降していく、これからの世の中にはとてもふさわしい気がする。いずれは女帝の誕生かな。

(AKI)

 

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