DIARY(2001) November

 

11/14(Wed)                      インドラクナウ日記
友人のタブラ修行僧こと、佐藤哲也氏からメールが届いたのでアップします。(以前、このホームページにエッセイを書いて欲しいと頼んでいたことを、すっかり忘れていた・・・。)

今日11月14日はインドの新年に当たるお祭り、ディワリフェスティバルが全インドで行われています。これは光のお祭りで、それぞれの家庭では家の塀に電飾やろうそくを立てて飾り付けをしたり、家のペンキを塗り替えたりして新年を迎えています。
 
私は以前ここバラナシに数年滞在していました。ここでインド打楽器taburaタブラを習うためです。

ここには古くからラジャと呼ばれるお金持ちがたくさん住んでいて、音楽家たちのパトロンとなっていたのです。で、当然音楽家も多い場所なのです。インド旅行者のあいだでは有名ですね。
 バラナシはまたヒンドウー教の聖地としても有名。今現在はガンジス川は水が少なくなっていて流れもとても穏やか。ボート遊びなどにも最適です。


 さて、このコラムではインドの風物を紹介するのが目的ではないので、本題に入りたいと思います。

今日のテーマはインドのリズムについて。
 一見何をやっているか判らないようなのがインド音楽。ふつうにはそんなイメージがあると思いますがさにあらず。ちゃあんとしたルールにしたがって演奏は進行しているのです。
印度古典音楽ではよく使われる拍子があります。それは16,12,10,9,8,7,拍子で、方やフオーク音楽では6,8,7拍子がポピュラーです。たとえば16拍子は4,4,4,4,の拍子に分けられ、10拍子では2,3,2,3,拍子になっているのです。そしてリズムの感覚でいうと、西洋音楽が五選符を当分に分けるのに対して印度音楽は拍子の長さに合わせて楽譜が成り立つということなのです。

つまり
ド レ ミ / ファ ソ  ラ  シ  / 123/1234 これは7拍子の場合。
ド レ /ミ ファ ソ/ラ シ /ド レ ミ /  12/123/12/123/これは10拍子の場合。  
 拍子の長さが五選符の長さ、と言い換えてもいいでしょうか。印度のアーティストはこの拍子のなかで音を自在に操るのです。 それはラーガ(ヒンドウー語の色彩の意味)といわれる決まった音のスケールの範囲の中で演奏されます。
たとえばラーガ ヤマン ni sa re ga ma(shudda) pa dani sa
                     シ   ド   レ   ミ  ファ(シャープ)     ソ   ラ   シ  ド
ただし、演奏される時にはそのまま演奏するというわけではなくヴィブラートをつかい、スケールの音の微分された音も混ぜながら、そのときの気持ち、その曲の持つイメージに即して演奏されていくわけです。
 さて、わかっていただけたでしょうか?多分わかりにくいと思いますので、また詳しい事は次回のラクナウ日記にて紹介していきたいと思います。 次回をお楽しみに。

 

 

11/8(Thu)                               百年に1人のうたしゃ
今けっこうはまってしまっている音楽がある。以前から奄美のしまうたは好きだったんだけど、その中でもとりわ

「百年に1人出るくらいの天才的な歌い手」と言われている「武下 和平」という人の歌に、はまっている。私はど

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感動したので、近いうちにエッセイにてもう少し語ろうと思う。

(HIDE)

 

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た風邪がまだすっきりしないのはそのせいかな〜。皆さんも風邪と心の隙間風には気をつけてね!

(HIDE)

 

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