( 9/4 ) 第一尾根の登攀 
今朝も一面のガス、その上に滝谷の底から冷たい風が吹き上げていた。小屋を出発;7.40
昨日と同じにB沢を下降、クラック尾根取り付き点から更にトラバースして行くと、第一尾根・T3に着く。
前日の経験からルートの状況が判っていたので、今日はわずか35分で取り付き点に到着した。
ガスの中だし、ルートも昨日以上に難しくて、登攀に集中していて写真は1枚も撮れなかったが、この2年
後の夏、キレットへの縦走路脇のテラスから第一尾根登攀中のパーティーをみつけ、望遠レンズで撮影し
たので、この時の写真からあの時を回想した。
Cフェースの登攀
T3よりバンドを左上に
登り,凹角を直上して中間
の小テラスに立つ。
(赤破線を辿り下
ここから上迄が難関、
トップはアブミを使って
ハングの乗越しに苦闘。
人一人立つのがやっと
の小さなテラスで、友を
見上げてザイルを握る。
拳大の落石が、顔をめがけて舞い落ちてくる。
体をよじってよける。
やがて友はハングを
突破して岩陰に隠れ、
ザイルはスルスルと延
びだした。悪場は通過
したらしい。

T3; 8.15〜8.30
ハング上; 10.15
T2; 10.30〜10.40