(前穂高東壁 概念図)
赤線が登高ルート


左;インゼルを左に見てC沢を登る


  ナイロンザイル切断による遭難
  事件で話題となり、井上靖の
  「氷壁」のモデルとなった
  若山五郎氏が若き生命を散ら
  した前穂東壁は、当時の山男
  達の憧れの岩壁であった。

  前穂北尾根('58/9 & '59/5)
  からや、明神東稜('60/5)を登っ
  た後に前穂へ向う稜線から、
  この壁を眺めて、我々もその
  思いを強くした。

  登攀ルートはいくつかあって、
  右岩稜、Dフェース の超難関の
  岩壁には歯が立たないが、
  北壁や、ABCフェースは充分
  登れる自信が出来て、この前年
  挑戦したが悪天候で引き返し、
  この年再挑戦することとなった。