〜10years Episode24〜

構想・打鍵 Zeke

 この作品はフィクションです。登場する人物、名称、土地、出来事等は実在するものではありません。
 本作は(株)ELFの作品「同級生2」の作品世界を設定として使用しております。 

※その日の夜

「あ゛ぅー、まだ声が変じゃねーかよ」
 閉店間際の『Mute』で、ばっちり(一時的に)声変わりした龍之介が誰にとも
なくぶーたれていた。
 ただ、この場には彼の他に2人しかいないので、「誰にともなく」は、かなり限定
されたモノがある。

 ひとりは、彼に背を向けグラス磨きに精を出す愛衣。そしてもう1人は結局最後ま
で付き合った愛美。大学生というのは結構暇な身分らしい。

「俺が何をしたって言うんだ……」
 先の抗議が2人に届いていないようなので、もう一度、だが今度はやや声のトーン
を低くして訴える。つまり、彼自身はあの『特製コーヒー』が自分用であると理解し
ていた。
 お互いがわかり合えている、と言えば聞こえは良いが、実際はキツネとタヌキの化
かし合いと何ら変わりない。
 ちなみに、どっちがキツネでどっちがタヌキ? などという議論は物語の進行上特
に問題が無いので省いて置く。

 そんな龍之介の不満の声に、今度は反応が返ってきた。
 隣のスツールに腰掛けた愛美が、両手を頭にやり人差し指だけを立てた格好で、彼
の顔を覗き込み、
「王子様、お姫様はお怒りの様ですよ」
 コソッと耳打ちしてくれる。
「なんで怒っているのかさっぱりわかんないんだけど?」
 こちらもコソッと問い返す。すると今度は一転、普通の声で、
「そりゃあ、18歳の乙女が『女傑武将』とか言われちゃ、ねぇ?」
 背中を向ける愛衣にも聞こえるように言ってやる。

 本当なら、
『一緒にいた娘は誰?』
 と聞きたいところだったが、それを聞くのは自分の役目じゃ無いと感じていた。
 …と言うより、愛衣がそれを言い出すのを期待していると言った方が正しいかもし
れない。もっとあからさまに言うと、
『愛衣が龍之介をどう問い詰めるのかを見てみたい』

「言っておくが、言い出したのは俺じゃ無いぞ」
 憤然と言い放つ龍之介。言い出したのを放置していた事は罪に当たらないと思って
いるらしい。
「じゃあ誰よ」
 それまで黙って聞いていた愛衣が、ふわっという感じで振り返る。その口調は問い
詰めるといった感じでは無く、ただ単に聞いているだけというような口調だ。
「さっき俺の前に座っていただろ、篠原ってちっちゃい女だよ」
 本人がその場にいたら、『ちっちゃいは余計だ』とか言われそうだが、当のいずみ
はとっくの昔に、
『急用を思い出したから帰る。友美に伝言よろしく』
 という言葉を残して逃亡していた。つまり、この時点で愛衣と愛美には、彼女が何
者なのかわからない状態だったのだ。

「ふーん……」
 更に問い詰めるかと思いきや、愛衣は気の無さそうに鼻を鳴らし、再び別のグラス
を手に取って磨き始めた。
 その態度から、某かのオーラを感じ取ったのだろうか、
「あれ、ひょっとして妬いてる?」
 ちょっとした期待を込めて言ってみる。どんなリアクションが返ってくるのかと云
う期待だ。
 龍之介にしてみれば、どうにも掴みきれない愛衣の態度を少しでも暴きたい、とい
う気持ちがあった。動揺、或いは感情的な態度を見せてくれれば面白いと思っていた
のだが、
「だったら嬉しい?」
「……」
 思わず返答につまる龍之介。すぐに、
「誰が?」
 と軽い口調で返したものの、答えにつまったわずかな間が、全てを物語っていた。

「あのぅ…」
 そのやり取りを黙って見守っていた愛美が、右手をわずかに上げ、2人の間に割っ
て入る。今の会話が、どうにもそれまでのノリと違うような気がしたのだ。
 どこがどう、という訳では無いが、醸し出す雰囲気が違う。何というか2人の間に、
愛美の知らない了解事項があるような……

「なに、愛美さん?」
 と自分の方に顔を向けてくれた龍之介には構わず、愛美は愛衣を見上げ、ふと頭に
浮かんだ考えを投げかけてみた。

「愛衣ちゃんと龍之介くんって、正式に付き合い始めたの?」
 ………
 別に咎める様な口調で言った訳でも無いのに、いきなり店内が静寂に包まれた。

 ………
 ……
 十数秒の沈黙が、店内に掛かったBGMに乗って漂う。
 その沈黙から逃れるように、愛衣の瞳がわずかに龍之介の方へ動く。察するに、
『ちゃんと説明して上げて』
 と言うような内容だろう。もちろん、愛衣のそんな動きに、愛美が気付かぬ筈がな
い。
「私は、愛衣ちゃんに聞いてるんだけど?」
 今度は少し詰め寄る様な口調。だが、目が笑っている。そんな愛美に龍之介は、
「(愛美さん、えらいっ!)」
 と心の中で喝采を送っていた。

 一方、追い詰められた感のある我らが叶愛衣。誤魔化すか、それとも潔く肯定する
か…。誤魔化せば龍之介が煩いだろうし、肯定すれば愛美に何か言われそうだ。まあ、
愛美の事だから、気分を害される様な事は言わないだろうが。

 じっ…
 自分に注がれる4つの目に後じさりしそうになる。それを振り払うかのように、
「べ、別に。……ただ、付き合ってくれって言われたから、付き合ってるだけよ」
 言った後、2人の目から逃げるようにそっぽを向く。どもっている事といい、照れ
ているように見えなくもない。
「あ、きったね」
 が、この言い様に納得いかない輩が1名。この期に及んでも、まだ受け身だと言い
張る辺りが龍之介には不満らしい。
「なによ。事実でしょ」
「じゃなくて、俺が言いたいのはだな……」
 ガタン!
 途中まで何かを言いかけた龍之介を、椅子から立ち上がるという動作でもって、愛
美が打ち消した。
「帰る。なんかお邪魔みたいだし」

 どうやらこの場に居るのがいたたまれなくなったらしい。何故いたたまれなくなっ
たのかと言うと、この後に2人の大ゲンカが始まるのを予測したから… では無く、
単純にこの“らぶらぶ”状態に耐えられなくなったからだ。
 この状態を“らぶらぶ”と言うのかどうか、甚だ疑問ではあるが……

※
「悪いことしたかな?」
 窓越しに駅の方へ歩いていく愛美の背中を見送りつつ、バツが悪そうに龍之介が呟
いた。何とは無しに追い出した様な気がしないでも無い。
 もちろん龍之介としては愛美にこの場に留まって欲しかった。情けない話だが、未
だに龍之介は愛衣の思考回路が読み切れていないのだ。この点は愛美の方が一枚も二
枚も上手だった。

 結局、機嫌が悪い原因も分からずじまい。思い当たるのはいずみと一緒にランチし
ていた事実のみ。
「(やっぱりヤキモチか? だったら少しは可愛気があるんだけど……)」
 などとぼうっと考えを巡らせていた龍之介だが、
「少しは慣れた?」
 という不意の声に、その思考を中断した。

「へ…… あ、ごめん。聞いてなかった。何に慣れたって?」
 実際、愛衣の言葉は『何に』までは言及していなかった。つまり龍之介の『聞いて
なかった』は余計な一言だったのだが、愛衣はさして気にした様子もなく、
「学校」
 とだけ言葉を継いだ。

 龍之介の高校生活が始まって、まだ2週間と経っていないが、これは彼にとって愚
問だ。大抵の環境にはすぐに順応する龍之介であれば、10日余りの期間は慣れると
いう意味では十分すぎる期間だった。
「まあ、慣れたと言えば慣れたし、慣れないと言えば慣れてないな」
 随分と曖昧な言い様だが、事実だった。学校生活そのものには慣れてはいたが、学
校生活に付き物の勉学には慣れていないということだ。
 もちろん愛衣だって、龍之介に『勉強が慣れた?』と聞くほど酔狂ではない。第一
龍之介が10日以上の日数で学校生活に慣れぬ筈がないと言うことを良く知っている。
 では何故こんな事を聞くのだろう?
「…でしょうね」
 声のトーンが落ちた。
「女の子とも仲良くなれたみたいだし」
 やっぱり根にもっている。
「あれが仲良さそうに見えたのか? 良い眼科医を紹介してやろう」
 取り敢えず冗談で切り返す。決して誤魔化した訳では無い……と思う。
「……」
 返答は沈黙だった。

「(やばいかも…)あの……友美、来なかった?」
 友美の口からいずみの事が語られていれば話が早くて済む。と思ったのだが、
「来たわよ」
「何か言って無かったか?」
「“ウチ(八十八学園)の制服を着た、ショートカットの女の子が来ませんでした?”
 って言ってたけど」
「で、何て答えたわけ?」
「“来たけど、ついさっき帰った”」
「友美は?」
「慌てて外へ飛び出していった」
 ……ダメだ。
 篠原いずみの“し”の字も出てこなかった。いや、50音としては出てきていたが、
どういった素性の娘なのかはこれっぽっちも出て来ていない。
「えーとだな……」
 如何に簡潔にこの関係を説明するかが鍵だ。

「そのショートカットは篠原と言ってだ… ほら、良くテレビでCMやっているシノ
 ハラって会社の娘で、友美の知り合い…じゃなくて友達で……。友美の家もナント
 カって会社を経営しててその縁か何かで知り合ったらしいんだな、うん。
 で、友美の部屋に遊びに来ていた時に紹介されて、まあ、他の連中よりちょっとは
 馴染みがあるって程度で……えーと」
 なんだか若奥様に朝帰りを必死に弁明する旦那様のようだ。支離滅裂一歩手前の説
明が哀れを誘う。
「……あ、それから俺と同じクラス」
 一通り説明し終えて愛衣の方を見ると、俯いて肩を震わせていた。すわ、怒りの導
火線に火が着いたのかと思いきや、
「くく…っ」
 喉の奥で押し殺したような呻き…… じゃなくて、笑いを堪えているようだ。

 やられた……
「ちぇ、知っているならそう言えよ。卑怯だぞ」
 何もかもお見通しの上でからかわれていると思ったらしい。
「あら、知らないのは本当よ。龍之介が勝手に慌て捲っていただけじゃない」
 それを笑って見ている方も、かなり悪趣味ではなかろうか?
「ただねぇ……」
 愛衣はカウンターを回り込んで、更に龍之介の背後へと回り込むと、自らの背を龍
之介の背中に預け、  
「『好き』って言ってくれた男の子が、知らない女の子と楽しそうにお喋りするのを
 見せられるのはちょっと…ね」
“ね”という声と同時に背中が背中に押される。世間一般ではそう言うのを『嫉妬』
と言うんじゃないか? という台詞はその圧力に潰され、消えた。

「んな事言ったら、唯とか友美はどうなんだよ」
「そうよ。だから一々嫉妬してたら身が保たないの。わかる?」
 つまり、だから先程までのことは嫉妬では無いと言うことらしい。分かったような
分からないような論理だ。
「それに……」
 ふっ、とそれまで背中に掛かっていた重石が解かれる。
「龍之介の事、信じてるしね」
 その言葉の後、龍之介の頬に触れる柔らかい感触。

 唇を重ね合わせた事は何度もあるが、お互いこう云うキスは初めてだった。だから
と言う訳なのかも知れないが、照れる。特に不意打ちを喰らった風な龍之介の照れ様
は見物だった。
「な、なんだよ。突然……」
 キスされた頬を押さえつつ、抗議(抗議するような事をされた訳では無いのだが)
の声を上げるが、その顔は耳まで真っ赤だった。
 抗議された方の愛衣はと言うと、自らの唇に中指と人差し指を当て、微笑んでいる。
こちらの方も若干顔が紅く見えなくも無い。
「信愛の印……よ」
 親愛ではなく信愛。読んで字の如くの意味だ。まあ、読んでしまえば同じ『しんあ
い』なので、龍之介の方は『親愛』と勘違いしているかもしれない。  

「ま、まあいいか。そんな事よりノドが渇いた。さっき誰かにエライもん飲まされた
 からな」
 照れ臭さを押し隠すように、ややぶっきらぼうに言い放つ。せっかく良い雰囲気な
のに。やはり自分のペースじゃないとやり難いのだろう。

「自業自得でしょ。何にする? 奢って上げるわよ」
 してみると、やはりあれは龍之介が口にすると見越して作ったものらしい。此処に
至って龍之介もそれを確信した。
 諸々の事を含め、やはり此処は然るべきバツを与えねばなるまい。

 すかさず龍之介は行動に出た。
 ドリンクバーに向かい掛ける愛衣の二の腕をはっしと掴み、ぐいっとばかりに自分
の方へ引き寄せる。
 結果、バランスを崩した愛衣が、龍之介の胸へ倒れ込む事になった。
「な、なによ急に。危ないじゃな……んっ」
 抗議の声を発しようとした愛衣の唇を、素早く龍之介の唇が塞ぐ。ほんの一瞬抗う
様子を見せた愛衣も、すぐに身体の力を抜き龍之介の腕に身を任せた。

 2度3度ついばむように吸い合い、上唇だけを挟んでみたり、そっと舌先で撫でて
みたり……。
 そんな唇同士が戯れるようなキスを暫く続けた後、2人の距離が僅かばかり開く。
それでも彼我の距離は約10cm。接敵には1秒も掛からない。
「奢り…… だよな?」
 潤んだ瞳で自分を見つめる愛衣に確認するように。
「…ノドが渇いてたんじゃなかったの?」
 精一杯の強がりも、今や圧倒的優位に立つ龍之介の前では、兎が虎に挑むようなも
のだった。
「口直しが出来れば良いの」
 余裕で切り返した龍之介が再びその距離を詰め、今度は少しディープ気味に舌を差
し入れる。その瞬間はさすがの愛衣も身体が強張った。
 初めてキスされた時の事が脳裏に浮かぶ。まるで自分を欲望の吐き出し口の様に扱っ
た龍之介の荒々しく乱暴なキス。
 だがそれは杞憂だった。
 荒々しさは無く、あの時とは比べ物にならないくらい優しく舌先を探り当て、絡め
てくる。そして空いた方の手で、何度も髪を優しく撫でてくれた。
「…ぁん」
 僅かに開いた唇と唇の合間から、喘ぎともとれる溜息が漏れる。
 それに気を良くしたのか、髪を撫でていた手がうなじへと伸び、つーっと耳の裏ま
でなぞるように動く。
 言い知れぬ感触に、“びくん“と愛衣の身体が震えた。それに耐えるように自らも
自分の舌を龍之介のそれに絡みつかせる。さらにそれに応えて、龍之介が優しく耳へ
の愛撫を繰り返す。

 長い… 長いキス。
“とろけてしまう”そんな表現が当てはまりそうなキス。ゆっくりと唇を離すと、銀
色の糸がその間を伸びていき、切れた。
 自然と無言で見つめ合う格好になる。
 無言で……
 背中に回されていた龍之介の手が、ゆっくりと解かれる。

 途端に言い様のない喪失感が愛衣を襲った。今まで触れ合っていた場所の体温が、
根こそぎ奪われてしまうような錯覚。
 その手が完全に解かれる前に、今度は愛衣の両手が龍之介の背中に廻った。奪われ
たぬくもりを取り戻すかのように…
「もう少し、このままで…… いい?」
 龍之介の胸で、聞こえるか聞こえないか位の声で、そっと囁く。
「あ、ああ。別に構わないけど……」
 困惑気味に応える龍之介。だが、決して抱き付かれた事に困惑した訳では無い。な
ぜなら、手を解いたのは次なるステップの為だったからだ。
“あわよくば胸を……”
 などと考えていた龍之介にしてみれば、
「(くっそー、手を解こうとしたのは失敗だったぁ)」
 となる訳だ。

「……ね」
 龍之介がそんな邪(よこしま)な事を考えているとは、露ほどにも思っていない
(と思われる)愛衣が、問いかける。
「ん?」
「ドコで…覚えたの?」
「?」
 主語がないので、問いかけの意味が良くわからない。肌を通して(もちろん衣服も
通して)それを感じ取ったのか、
「……キス」

 総合すると、『キスを何処で覚えたの?』という事になるのだが、益々意味がわか
ら無くなった。数えている訳ではないが、キスなら何度も交わしてるのだ。
 今さら“何処で覚えた”も無いだろう。
「(そりゃ、確かに初めては唯とだったけど… 気にしてんのかな?)」
 ふと、そんな考えが浮かんだが、すぐにそれは愛衣によって打ち消された。

「あんなキス…… 何処で覚えたの?」
 なるほど。やっと合点がいった。同時にちょっとした悪戯心が龍之介の中に芽生え
る。
「あんなキスって?」
 惚けて聞いてみるが、これは失敗だったようで、“ぎゅ”っと背中をつねられてし
まった。さしずめ“誤魔化すな”という意味だろうか。
「あ、ごめん。嫌だった?」 
 これもまた意地悪な回答だ。嫌だったら2分も3分も黙ってはいないだろう。
「なんか……慣れてるみたい」
 キスそのものだけではなく、髪を撫でた事といい、耳への愛撫といい、今までそん
な風にされた事は無かったのだ。
 もしあのまま続けられていたら……と思うだけで顔が火照ってくる。
「上手くなった?」
 そんな愛衣の心情を知らない龍之介は、“慣れている”をそう解釈したらしい。ちょっ
と得意になって聞き返す。それは強(あなが)ち間違いでは無かったが、
「そんなのわかるわけ無いじゃない。私は龍之介としかしてないもの」
 つまり、比較対象が無いので判断のしようが無いという事だろうか。それでも龍之
介には十分だったのだろう。
「まあ、俺も日々弛(たゆ)まぬ努力を重ねているしな」
 実際は、とある雑誌に書いてあった事を、ちょっとオリジナル加えて実践したのだ
が、そんな事は言えない。
「誰かれ構わずキスして歩いてんじゃ無いでしょうね?」
「あのなぁ」
 エライ言われようだ。ちょっと気を悪くしたのか、龍之介も声が若干尖っていた。
「ごめん。怒った?」
 さすがに言い過ぎたと思ったのだろう。胸に埋めていた顔を上げ、はにかんだ笑み
を龍之介に向ける。
 その憂いを帯びた笑みに納得したのか、すぐに龍之介の瞳にいつもの柔らかさが戻
り、
「怒った。とゆー事で、罰が必要だな」
 そう言って、愛衣の顎にそっと手を掛ける
「あ……」

 ゆったりとしたクラシックが流れる薄暗い店内で、三度(みたび)2つの影が重なっ
た。

 


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