Yuto's Diary 9月後半

一番上が新しい書き込みです。

下線の引かれている単語には説明があります〜。



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9月30日(日)
 オアシスに行った。大気さんと顔合わせるのは気まずかったけど、大気さんはなにも知らないし普通にしてなきゃと思って頑張った(なに頑張ってんだ俺?)
 大気さんの笑顔を見てると、それだけで嬉しくなってしまう。逆に、大気さんが他の人に笑いかけてるのを見ると、すっげー悔しくなる。
 こんなに好きになってしまうとは自分でも思ってなかった。こんなふうに人を好きになれるとも思ってなかったけど。
 もっともっと大気さんのことが知りたい。どんな小さなことも。

 そういえば、大気さんの家族のことって聞いたことないかも。今度聞いてみようかな。

9月29日(土)
 やってしまった〜〜〜〜〜〜!!!!
 何をしたかって、それは、、、、、がーー、恥ずかしい!!!!
 でも、恥ずかしいけど書く!!
【興奮してます】

 大気さんに──────キスしてしまった!!
 って言っても、大気さんが寝てるときだけど。
 昨日は大気さんのベッドの横に布団を敷いてもらって並んで寝たんだけど、大気さんの寝顔見てたらムラムラっときちゃって…………ガマンできなかった!

 大気さんの唇は、あったかくて、ちょっと固めで……想像してた通りですげー興奮した。
 唇を離した瞬間、大気さんが「…………ん」って声を洩らして、それを聞いた瞬間、勃ってしまった。大気さんの声、色っぽすぎ!!
 で、申し訳ないと思いつつ、大気さんの家のトイレで2発ヌカせてもらった。俺ってサイテ−…………。
 朝大気さんと顔合わせづらかった。なんとか普通を装ってたけど。
 でも………すごく、よかった。
 今度はちゃんと起きてる大気さんとしたいな……なんて、夢だけどさ。

9月28日(金)
 これから大気さんの家に遊びに行く。今日も泊まり!! すっげー嬉しい!!!!
 昨日1人でオアシスへ行ったら大気さんが誘ってくれて、そっこー「行きます」って言ってた。今日と明日バイト入れてなくてよかった!

 新しいパンツもはいたし、何が起きても大丈夫!!

9月26日(水)
 オアシスに行こうとして、大通りであいつらに似た奴らを見かけた(あいつらって、あのマッチョたち)
 見た瞬間「あっ!!」って思って、でも次の瞬間「あいつらじゃない」ってわかったのに──身体が強ばったまま動けなくなって、吐きそうになって、涙が出て止まらなくなってしまった。
 ちょうどそのとき通りかかったサラリーマンふうの人が「どうしたの?」って声をかけてくれたからなんとか動けるようになったけど、身体が震えてどうしようもなくて、オアシスまで連れていってもらった。
 その人に肩を借りて店に入ったら、大気さんがすぐに駆け寄ってきてくれて。そのまま抱きついて泣きたかった(しなかったけど)。
 初めて店の奥に入れてもらって、落ち着くまでそこにいさせてもらった。大気さんがずっとそばにいてくれた。事情を話すと「もう大丈夫だから」って何度も言って肩を抱いてくれて。それだけで安心できた。
 そのあと大気さんは俺を家まで送ってくれた。「ありがとうございました」って言ったら、「あそこにあいつらは絶対来ないから安心して。もしそれでも怖いなら、僕と一緒に行こう」と言ってくれて。
 優しい大気さんの言葉に、部屋に入った瞬間泣いてた。

 忘れたつもりだったけど、そんなに簡単に忘れられる出来事じゃなかったみたいだ。

 だけど明日は1人でオアシスへ行く。そんなに弱い奴じゃないはずだ、俺は。

9月24日(月)
 今日は祭日。久しぶりに家でごろごろしてた。
 ヒマすぎたからミツルに電話してみたけど、寝てたのか出なかった(大気さんにばっかり電話してたら俺の気持ちに気づかれそうだし)。
 オアシスに行こうかと思って準備してるときにミツルから電話が来て、「激励会するから参加して」と言われた。誰の激励なのかと思ってオアシスに行ったら、ミキさんのだった。どうやら誰かに失恋したらしい。
 女装してなくても女よりキレイなミキさん。こんなキレイな人を誰が振るんだろう?
 と思ってたら、ミツルが教えてくれた。ミキさんは『キレイすぎて相手がビビる』から振られるんだって。まさしくその通りかも。
 ミツルやレイジさん曰く、「ミキは惚れっぽくて振られやすい」らしい。なんて不憫な……。
 わーわー泣いてるミキさんはなんだかかわいかった。

 そのあと、気づいたらヨリトさんとミキさんがいなくなっていた。
 ミツルにどうしたのか聞いたら、「ヨリトが身体で慰めに行ったんでしょ」と軽く言われてしまった。
 つまりそれって、そういうことだよな……? あの2人って、付き合ってるわけじゃないんだよな……?
 でもSEXはしちゃうんだ? ……セフレか?

 そのあたりのことはすっごい気になったけど、誰にも聞けなかった。──当然か。

9月23日(日)
 起きたら携帯の留守電に大気さんからメッセージが入っていて、朝から迷惑かなと思いつつ電話をした。学校に行ったらなんだかんだとあってかけられないような気がしたから。
 コール2回で出た大気さんの声は、寝起きだっていうのにそれを感じさせない声だった。いい声。
 学園祭があるんだと言うと、「僕も見に行っていい?」と聞かれて。今日は受付の仕事もないし、校内の案内くらいはできるだろうと思って「はい」と答えてた。そのまま一緒に帰れたらいいなと思って。
 とりあえず昼くらいに見に来るらしい。楽しみだ。
 ……中村と鉢合わせしないようにしないとな。

 オアシスから帰ってきた。
 約束通り大気さんは昼ごろに学校に来て、校内をぐるっと案内したあと一緒に学校を出て買い物に行った。そのままオアシスまで一緒に行って。
 授業で作った『理想の家屋』の模型を見られて恥ずかしかった(俺が作ったのは普通の一軒家とはちょっと違って、最近流行りのデザインマンションを一戸建てチックにしたもので、先生にも「夢見すぎだろ」と言われた代物だった)
 だけど大気さんは「かわいいね」と言ってくれて、ちゃんと完成させておいてよかったなと思った。
 大気さんは校内どこに行っても注目の的で中には俺に「紹介して」なんて言ってくる女もいた(もちろん紹介しなかったけど)
 大学でもモテてるんだろうな……ちょっと、心配。

 学校を出てから昼飯を食いに行って、そこで俺のことを少し話した。俺の今までの経歴を(援交のことは話さなかったけど……)
【詳細はユウトのプロフィールを見てください】

 優柔不断な性格がよく表れた生き方だ。我ながら情けなくなる。
 だけど大気さんは俺を軽蔑しなかった。
「ユウト君がやりたいことを見つけられたのは、悩んだり迷ったりした時期があったからだって思うよ。他の人より遠回りしたとか、無駄な時間を過ごしたとか……そんなことは絶対ないって僕は思う」
 言葉の上だけでなく、本当にそう思って言ってくれてるってのがわかって、ちょっとだけ泣けた。
 大気さんに話せてよかった。

 親父やお袋も、大気さんと同じように思ってくれたから、俺のワガママを許したんだろうか。

9月22日(土)
 今日と明日は学園祭だ(学園祭って言っていいのか? とにかくそんなようなもの)。
 一般客の受付をやらされて、ずっと立ちっぱなしですっげー疲れた。見せ物とか出店とか、大したものは何もないのになんであんなに客が来るんだ?
 オアシスに行って大気さんの手作り料理を食べたかったけど、家に帰ってきたらもうどこにもでかけたくなくなってしまった。
 明日もあるし、今日はこのまま寝てしまおう。

9月20日(木)
 久しぶりにオ○○ーしてたら突然電話がかかってきて、相手も確かめずに出てしまったら大気さんだった!!
 ちょうどイク寸前で息を切らしてた俺に、大気さんは「どうしたの?」と聞いてきて……もちろん本当の事なんて言えるわけがなく、「久しぶりにジョギングを……」なんて言ってた。……バカだな俺って。
 バレてなかったらいいんだけど……。

9月19日(水)
 オアシスへ行ったらミツルが1人でいて、大気さんは休みでいなかったから、そういえば聞きたいことがあったなと前から聞きたかったことを聞いてみた。
「ミツルは、親に自分がゲイだって打ち明けてるのか」って。
 そしたら予想もしない答えが返ってきて、まずい事を聞いてしまったなと反省した。
 ミツルには家族がいないんだという。もうずっと前から。
 この街に来たのはミツルが17のときで、それからずっと今と同じようなことをして生活してるんだって。
「だから俺は身内にカミングアウトする必要ないんだよね」って言って笑ったミツルの顔が、なんだかすごく寂しそうで、俺は自分の無神経な質問に後悔しまくりだった。
 だけどミツルは、俺が聞いたことにちゃんと考えて答えてくれた。
「カミングアウトするのは、本当に好きな人ができてからでいいんじゃないかな」って言われて、確かにその通りかも……と思った。離れられないほど好きな人と出会えて一緒になれたら、ごまかしたり隠したりせずに自分のホントのことを話せそうだから。
 ミツルが大人っぽいのは、自分自身の意志で何もかも考えたり決めたりしてきたからなんだな。
 俺は自分の過去のことを話そうとして、やっぱり恥ずかしくて何も言えなかった。ミツルのしてきたことと俺のしてきたことは、似ているようで根本的なものが全然違うんだって、話を聞いていて気づいてしまったから。
 何も考えずに、あんなことをしてた自分が恥ずかしい。情けない。

9月17日(月)
 学校に行ったら、中村が「おまえ、昨日原宿行った?」って聞いてきた。
 行ったのは本当だし、別に隠すほどのことでもなかったから「行った」と答えたら。
「一緒にいたの、カレシ?」なんて言われて!!
「そんなわけないだろっ!?」って必死な感じで答えてしまった。
 余計にかんちがいされたかもしれない……けど……ちょっと嬉しかったりして。
 でもさすがにそんなことを大気さんに報告できるわけがなく、これは俺の胸にそっとしまっておくことにする。

9月16日(日)
 朝、突然大気さんから電話があって「暇だったら原宿に行かない?」と誘われた!
 実はバイトが入ってたんだけど、「行きます!」と即答して、昼に待ち合わせをした。バイトは「急用」で休ませてもらった。ごめん、店長。
 原宿はやっぱり人が多くて、だけど駅の改札で待ち合わせてた大気さんを見つけるのは簡単だった。好きな人の姿は見逃さないもんなんだよな。
 ……それに大気さんカッコいいし。通り過ぎてく女どもがちらちら見てやがった。けど大気さんは壁にもたれて本を読んでて(その姿がまた絵になるって感じで思わず見とれた)視線とか全然気にしてなかった。なんか、ちょっと嬉しくなった。
 最初に大気さんにあげたアルコールランプの店へ行って、そのあとは洋服屋を何軒か回った。大気さんに似合いそうな服をどんどん見つけて体に合わせるのが楽しくて、その中でも特に似合うと思った青いニットのセーターを大気さんが買ってくれたときは嬉しくて泣きそうだった(泣かなかったけど)
 そのまま時間を潰してオアシスに行って、大気さんの手作りハンバーグをお腹いっぱい食べた。
 幸せすぎて怖いってのは、今の俺の気持ちのことを言うんだろうか?


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