Sou's Diary… 3月後半

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3月16日(日)
嫌だ嫌だと思っていたことを平気でするようになっている僕は
こうやってあの人に似ていくのだろうか


自分の息子すら好きになれないあの人に






3月18日(火)
取締りが強化されたのか、今日は売人の数が少なかった気がした。
あんまり頻繁にあの辺りをうろついてたら目をつけられるかもしれないと思い、有り金全部使って大量購入してきた。

たぶんこのままのペースでいくと、今月の生活費が足りなくなる。
それが容易にわかってしまって、仕方ないからついでに稼いできた。

声をかけた相手が普通のサラリーマンで男には慣れてなかったらしく「いい? 大丈夫?」なんて必要以上に確認されてプレイに集中できなかった。相場ってものもわかってなかったみたいで七万ももらっちゃったし。

優しい言葉と愛撫で抱かれるより、罵られながら乱暴にしてもらったほうが気が楽だ。
あんなふうに大事なものを扱うようにされると、自分がひどく汚い奴なんだって再確認させられて辛い。






3月19日(水)
最近あの人とのセックスは服を着たままだったから、バレないだろうと思って乳首のピアスを外していくことにした。
だけどそういう日に限って「全部脱げ」とか言われちゃって、外してるのをばっちり見られてしまった。
そのことがゲキリンに触れたらしく、今日のセックスも大荒れだった。まだアナルがひりひりしてる。

いくら身体を好き勝手させてるからって、『所有物を無断でいじられた』みたいな言い方はやめてほしい。この身体は僕だけのものなんだから。

仕方ないからまたつけておいたけど。






3月20日(木)
寝ているときに誰かの声が聞こえた。
「奏……奏……」
ってただ名前を呼ばれただけなんだけど……もしかして父さんが寝てる俺に話しかけてきてたのかな。

……そんなわけないか。あの人が俺に用があるとは思えないし。






3月23日(日)
何もしないで家にいたら、1日に何度も電話がかかってきた。
留守電にしてあるからそのまま放っておいたんだけど、メッセージを吹き込むところまでちゃんと聞いてるのに何も話そうとしないで無気味だった。
あれっていわゆる『無言電話』だよな。……嫌がらせか何かか?
俺、誰かに恨まれるようなことしたかなぁ。






3月25日(火)
帰ると、家の前(正確にはマンションの玄関)に橋本がいた。
この間のこともあったし、会っちゃいけないような気がしてそのまま家から離れて近くのファミレスに避難した。
課題を片付けながら2時間くらい時間を潰して戻ってみたら、さすがに待ちくたびれたみたいでいなくなってた。

やっぱ気づかれたのかな。クスリやってること。
でも、あれくらい今どき誰でもやってるもんだし。
もしかしたら何か他に用事があったのかもしれないな。

もしまた家に来たら、今度はちゃんと会って話をしてやろう。






3月26日(水)
幻覚が聞こえてくる

逃げてばかりではいけない と
現実と向き合わなければいけない と


そんなことは言われなくたってわかってる
でも、じゃあ僕は何と向き合えばいいんだろう

先の知れている未来?
息子を愛せない父親?

それとも──僕自身?






3月27日(木)
少し貧血気味だったらしく、休憩時間にトイレに行こうと席を立った拍子に立ちくらみを起こして倒れ込みそうになった(気づいたら先輩に支えられてたけど)。
そのまま先輩が医務室まで連れて行ってくれたけど、春休み中だし保険医はいなかった。ちょっとほっとした(もしかしたらクスリのこと……バレるんじゃないかって心配だったから)。

誰もいない医務室に先輩と二人きり。
──で、なお且つ妙に心細くなってたのか、そいつの甲斐甲斐しい介抱に心と身体が反応して、危うくベッドの中に誘ってしまうところだった。
病気のときにセックスしたくなるっていうのは本当らしい。っていうか、どうやら自分でも気づかないうちに欲求不満になっていたみたいだ。
明日は僕からあの人を誘ってあげようかな(笑)。






3月28日(金)
自分から誘ってセックスするのは好き。
身体が満たされていくのがはっきりとわかるから。
大嫌いな奴とでもそれなりに楽しめるし。

部活が終わったあと、あの人と一戦交えてきた(爆)。
一服してから挑んだらクスリの効果のせいか気分がハイになってきて、自分から積極的に動きまくってしまった。
今まであの人とのセックスでそんなふうに頑張ったことはなくて(笑)、あの人も驚いてるみたいだった。
でも、満足してたみたいだから全然問題ないよな。






3月30日(日)
明日は平日で忙しいからか、父さんは今日の夕方にこの家に来た。
僕が自分の部屋でネットをしていたときに来て、いつものように居間までずかずか入ってくると、テーブルに投げ捨てるように金を置いて(音的に投げ捨てたんだろうと思う)、僕に声をかけることもなく帰っていった。


父さんはどこに帰って行くのだろう。
そこに誰が待っているというのだろう。

唯一わかることは、ここに来るとき以外、父さんは僕のことを一秒たりとも考えていないということだけだ。






3月31日(月)
せかいが回ってる

ぐらぐらぐらぐら

と思ったら なんだかきゅうにカラダがかるくなってきた

ふわふわ〜〜って浮いてるようなカンジ


あははははははは!!!!!!!!


力のぬけたカラダがこんなにきもちいーなんてしらなかった

ずーっとこのままでいたいなぁ


このままセックスしたいな〜〜〜テクのある奴と!


どうにでもなっちゃえばいいんだ おれなんて





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