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所沢市への影響・・・
緑の都市から、トラックと物流都市へ

最終修正日:1997.03.09


  核都市広域幹線道路は、所沢市が保全を約束した狭山丘陵をはじめとして小手指ケ原、北中の平地林、三富新田を破壊していきます。この道路は、高速自動車道路で、他の交通施設や流通の拠点としてのターミナル、倉庫群なども一体として整備される計画です。そして全国一日交通可能圏構想・県内1時間で主な都市にいけるという構想にもとづいて、ルート上にインターチェンジができる計画でもあります。ですから、この道路によって交通渋滞は解消せず、ますますひどくなります。

 核都市広域幹線道路によって、所沢市は生活環境が悪化し、緑豊かな住宅都市はトラック等の走り抜ける物流の都市に変わってしまいます。



(1)所沢市北中の平地林
 所沢市北中4丁目付近一帯には、下草刈りや落ち葉かきが定期的になされていて、典型的な雑木林の景観が残っている。

(2)狭山湖
 昭和7(1925)年、東京都の水がめとして狭山丘陵の深い谷をせき止めて築造された人造湖。

(3)小手指ケ原古戦場史跡と白旗塚
 所沢市北野にある。元弘3(1333)年、新田義貞が鎌倉幕府の北条軍と戦った場所で、白旗塚は義貞が白旗を掲げた所といわれている。県指定記念物。

(4)三富新田
 所沢市中富・下富にある。元禄7(1694)年、川越藩主柳沢吉保の命を受けた曽根権太夫は畑、屋敷林、林、道を一体として開拓・地割した。三富開拓地割遺跡で県指定記念物。

(5)見沼たんぼ
 埼玉県大宮市、浦和市、川口市に隣接して広がる1260haの大規模緑地。斜面林に囲まれた見沼たんぼ一帯にはチョウやトンボ、タカ類が多く生息する。(財)埼玉県生態系保護協会がランドトラストを進めている。

(6)多福寺
 三富農民の菩提寺(臨済宗)であり、三富における唯一の開拓当初の建物。元禄9(1696)年7月落成。多福寺周辺は県自然環境条例に基づく自然環境保全地域である。
トンネル案
 狭山丘陵はトンネルで通すという案が検討されているもようです。しかし、トンネルの出入口からは大量の排気ガスが放出されます。トンネルの途中に排気棟がつくられれば、そこからの排気ガスが狭山丘陵に放出されます。

エコロード
 動物が行き来でき、生態系との調和をはかって、環境にやさしい道_エコ・ロード_を建設省は提唱しています。既存の道をエコロードにするならばともかく、あらたな道路計画にもちいられる「エコロード」は、道路を作るための方便でしかありません。


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